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ブレスト・アウェアネス:厚生労働科学研究笠原班の成果物 厚生劳动科学研究笠原班的成果
Nihon Nyūgan Kenshin Gakkaishi Pub Date : 2023-01-01 DOI: 10.3804/jjabcs.32.129
Takayoshi Uematsu
{"title":"ブレスト・アウェアネス:厚生労働科学研究笠原班の成果物","authors":"Takayoshi Uematsu","doi":"10.3804/jjabcs.32.129","DOIUrl":"https://doi.org/10.3804/jjabcs.32.129","url":null,"abstract":"ブレスト・アウェアネスの目的は,①乳房の健康に関する知識を身に付けることと,②自覚症状のある乳がんに早く気づき医療機関への受診を促し進行乳癌を防ぐことにある。ブレスト・アウェアネスの普及と乳癌死減少は逆相関性が証明されており,乳がん検診と並ぶ乳癌対策の医療政策として,ブレスト・アウェアネスの啓発は世界的に実施されている。乳房を意識する生活習慣(ブレスト・アウェアネス)の啓発を通して,乳癌が疑われる有症状の女性は速やかに病院に受診するという適切な医療受診行動と乳がん検診は無症状な女性が定期受診をするという正しい乳がん検診リテラシーがわが国に定着する。そのためにも,国(政府)が国民(一般女性)に対して公共電波/メディア/ソーシャルネットワーキングサービスなどを積極的に活用し,ブレスト・アウェアネスを啓発する必要がある。また,近い将来に超音波併用検診マンモグラフィが導入された場合に懸念される乳房超音波検査の偽陽性増加を回避するための要精査基準の緩和に伴う微小乳癌偽陰性に対するリスクマネジメントにブレスト・アウェアネスの啓発が有効となるはずである。日本の次世代乳がん検診は,ブレスト・アウェアネスを土台する超音波併用検診マンモグラフィを導入することで,乳癌死亡率減少効果のある適切な乳がん検診に変貌する可能性がある。","PeriodicalId":500717,"journal":{"name":"Nihon Nyūgan Kenshin Gakkaishi","volume":"39 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0,"publicationDate":"2023-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":null,"resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":"135844670","PeriodicalName":null,"FirstCategoryId":null,"ListUrlMain":null,"RegionNum":0,"RegionCategory":"","ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":"","EPubDate":null,"PubModel":null,"JCR":null,"JCRName":null,"Score":null,"Total":0}
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AI(artificial intelligence)を導入した乳房構成判定ソフトの有用性の検証 验证引入人工智能(artificial intelligence)的乳房结构判断软件的有效性
Nihon Nyūgan Kenshin Gakkaishi Pub Date : 2023-01-01 DOI: 10.3804/jjabcs.32.227
Tae Niwa, Takako Morita, Yu Kato, Ikumi Arai, Noriyuki Hashimoto, Masafumi Higashi
{"title":"AI(artificial intelligence)を導入した乳房構成判定ソフトの有用性の検証","authors":"Tae Niwa, Takako Morita, Yu Kato, Ikumi Arai, Noriyuki Hashimoto, Masafumi Higashi","doi":"10.3804/jjabcs.32.227","DOIUrl":"https://doi.org/10.3804/jjabcs.32.227","url":null,"abstract":"マンモグラフィの乳房構成判定は,読者間や装置間でばらつきがあることが知られている。本研究では,公開されているばらつきをできる限り抑えるための具体的判定方法に基づいた医師の判定結果をメーカーが作成したAI 技術を用いた乳房構成判定ソフトに学習させ,学習後のソフトの構成判定の検証を行った。 対象と方法:研究協力6施設から画像を収集し,適格とされた1,353画像を学習用と評価用に分類した。学習用画像に対する医師11名の乳房構成,乳腺濃度,乳腺領域の視覚評価の結果から導いたデータを正解として乳房構成判定ソフトに学習させ,評価用画像に対する学習後のソフトの判定結果と医師の視覚評価結果の相関を検討した。 結果:所見のない画像に対しては,医師11名の主観乳腺濃度と正解乳腺濃度の相関係数は0.923に比して,学習後のソフトの推定濃度と正解濃度の相関係数は0.930と高かった。乳房構成全体の正解率は医師81.8%,ソフト81.6%と同等であったが,乳腺散在,不均一高濃度は医師で84.6%,74.5%,ソフトでは88.3%,79.4%とソフトの方が精度良く判定した。高濃度・非高濃度の2分類のカッパ係数は医師が0.7595,ソフトが0.7799とソフトの結果が良好であった。 考察:乳房構成判定時に本ソフトを補助的に使用することにより,判定者のぶれや迷いを減らす結果,精度が高く効率の良い読影が期待される。","PeriodicalId":500717,"journal":{"name":"Nihon Nyūgan Kenshin Gakkaishi","volume":"49 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0,"publicationDate":"2023-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":null,"resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":"135844658","PeriodicalName":null,"FirstCategoryId":null,"ListUrlMain":null,"RegionNum":0,"RegionCategory":"","ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":"","EPubDate":null,"PubModel":null,"JCR":null,"JCRName":null,"Score":null,"Total":0}
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乳がん検診受診者が望む遺伝性腫瘍についての情報提供 提供乳腺癌接受检查者所希望的遗传性肿瘤的信息
Nihon Nyūgan Kenshin Gakkaishi Pub Date : 2023-01-01 DOI: 10.3804/jjabcs.32.205
Kumiko Kato, Yoshio Kasahara, Masayo Kimura, Kojiro Horita
{"title":"乳がん検診受診者が望む遺伝性腫瘍についての情報提供","authors":"Kumiko Kato, Yoshio Kasahara, Masayo Kimura, Kojiro Horita","doi":"10.3804/jjabcs.32.205","DOIUrl":"https://doi.org/10.3804/jjabcs.32.205","url":null,"abstract":"BRCA 遺伝子変異陽性乳癌を取り巻く状況はこの数年で大きく変化し,遺伝学的検査に基づいた手術や薬物治療が日常診療に取り込まれた。がん検診においても,受診者が遺伝性腫瘍についての知識を持つことが,検診行動やブレスト・アウェアネスの向上につながる可能性がある。情報提供は,適切かつ不利益を招かないように行うことが望まれる。そのような情報提供のあり方を検討するためには,がん検診受診者が遺伝性腫瘍に関する情報提供をどの程度求めているかをまず知る必要があると考えた。当院健診センターの乳がん検診受診者を対象に,2019年1月28日から3月8日の間にアンケート調査を行い,717人の受診者から回答を得た。「遺伝性のがん」という用語を知っていたのは82.0%で,その内容について説明を見聞きしたことがあると答えたのは8.8%であった。「遺伝性のがん」について知りたいと74.5%が回答し,また86.6%が自分自身に「遺伝性のがん」の可能性がある場合にはそのことを知りたいと答えた。がん検診受診者に,遺伝性腫瘍に関する情報提供への要望が一定数あることが明らかになった。受診者のアンケートへの回答結果を踏まえて,がん検診における遺伝性腫瘍の情報提供のあり方を検討した。","PeriodicalId":500717,"journal":{"name":"Nihon Nyūgan Kenshin Gakkaishi","volume":"39 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0,"publicationDate":"2023-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":null,"resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":"135844661","PeriodicalName":null,"FirstCategoryId":null,"ListUrlMain":null,"RegionNum":0,"RegionCategory":"","ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":"","EPubDate":null,"PubModel":null,"JCR":null,"JCRName":null,"Score":null,"Total":0}
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Comparative validation of reading 1-mm-thick and 6-mm-thick images in breast tomosynthesis 乳腺层析成像中读取1 mm厚和6 mm厚图像的比较验证
Nihon Nyūgan Kenshin Gakkaishi Pub Date : 2023-01-01 DOI: 10.3804/jjabcs.32.215
Kanako Ban, Megumi Morimoto, Seiko Togashi, Nozomi Iwai, Hiromi Ito, Miyuki Sasaki, Mao Yagi, Megumi Yoshida, Sayuri Hosoya, Mutsumi Kawakami, Yuko Kawaguchi
{"title":"Comparative validation of reading 1-mm-thick and 6-mm-thick images in breast tomosynthesis","authors":"Kanako Ban, Megumi Morimoto, Seiko Togashi, Nozomi Iwai, Hiromi Ito, Miyuki Sasaki, Mao Yagi, Megumi Yoshida, Sayuri Hosoya, Mutsumi Kawakami, Yuko Kawaguchi","doi":"10.3804/jjabcs.32.215","DOIUrl":"https://doi.org/10.3804/jjabcs.32.215","url":null,"abstract":"当施設では2017年よりトモシンセシス撮影(Digital Breast Tomosynthesis)を併用したマンモグラフィ検診を任意型検診の一部で実施している。DBT を加えることでプロセス指標の向上を認めたが,被ばく線量や撮影時間の増加に加え,読影時間延長,画像データ量増加も大きな問題点となっている。そこで今回,Hologic 社の新技術(3DQuarummTM)による6㎜厚の画像を用い,従来の1㎜厚と読影結果を比較した。6㎜厚の画像を用いる目的はデータ量の削減と読影時間の短縮である。【対象と方法】対象は2020年10月~2021年3月の乳腺外来患者で通常マンモグラフィ(2D)にDBT(3D)を加えて撮影した443名であり,左右どちらかあるいは両方がカテゴリー3以上の判定であった474乳房について後方視的に検討した。同一症例に対して「2D+1㎜厚3D」と「2D+6㎜厚3D」の2セットの画像を用意し,A 評価以上の読影医3名が両セットの判定を1ヶ月以上の間隔をあけて判定した。【成績】全症例のカテゴリー一致率は77.5%,カテゴリー2以下とカテゴリー3以上で分けた判定一致率は85.9%であり,1㎜厚と6㎜厚において判定結果に差はなかった。癌症例のカテゴリー一致率は75.0%,判定一致率は90.5%であった。癌症例のカテゴリー不一致例は,腫瘤では6㎜厚の方が,構築の乱れでは1㎜厚の方がカテゴリーを高くつける傾向にあった。読影時間に関して6㎜厚は1㎜厚に比べて20症例で平均約2.7分短縮された。【結語】6㎜厚と1㎜厚ではカテゴリー2以下と3以上の判定一致率は高かった。また読影時間の短縮が期待できる結果であった。今回の検討により検診においては6㎜厚の使用が許容されることが示唆された。","PeriodicalId":500717,"journal":{"name":"Nihon Nyūgan Kenshin Gakkaishi","volume":"35 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0,"publicationDate":"2023-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":null,"resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":"135844673","PeriodicalName":null,"FirstCategoryId":null,"ListUrlMain":null,"RegionNum":0,"RegionCategory":"","ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":"","EPubDate":null,"PubModel":null,"JCR":null,"JCRName":null,"Score":null,"Total":0}
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Risk stratification by genomic information: now and in the future 基因组信息的风险分层:现在和将来
Nihon Nyūgan Kenshin Gakkaishi Pub Date : 2023-01-01 DOI: 10.3804/jjabcs.32.183
Akihiro Sakurai
{"title":"Risk stratification by genomic information: now and in the future","authors":"Akihiro Sakurai","doi":"10.3804/jjabcs.32.183","DOIUrl":"https://doi.org/10.3804/jjabcs.32.183","url":null,"abstract":"乳がん診療の領域では,BRCA1/2 遺伝学的検査が2018年にPARP 阻害薬に対するコンパニオン診断薬として,さらに2020年には条件を満たす乳がん患者のHBOC 診断目的として保険収載され,乳がん診療の現場でも遺伝情報がごく一般的な診療情報の一部となってきた。さらには,再発高リスク乳がんの術後アジュバント療法としてオラパリブの適用が拡大されたこともあり,BRCA 遺伝情報なしでは適切な乳がん診療を提供できない段階に到達している。 以前には発症年齢や家族歴から遺伝性腫瘍が疑われ,診断に至ることが多かったが,今後はコンパニオン診断やがんゲノムプロファイリングなど,二次的に遺伝性腫瘍の診断がなされる機会が増えていくと予想される。 さらには遺伝性腫瘍の診断も,現在のような特定の遺伝子を調べる方法から,関連する複数の遺伝子を同時に調べるマルチ遺伝子パネル検査が普及していくと予想される。 がんの背景にある遺伝要因を明らかにすることは,患者の現在の病変に対してより適切な治療を提供することに加えて,将来の発症リスクが高いがんに対する先制的医療も可能性にし,さらには同じ体質を持っている可能性がある血縁者へもアプローチすることも可能となる。","PeriodicalId":500717,"journal":{"name":"Nihon Nyūgan Kenshin Gakkaishi","volume":"50 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0,"publicationDate":"2023-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":null,"resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":"135844677","PeriodicalName":null,"FirstCategoryId":null,"ListUrlMain":null,"RegionNum":0,"RegionCategory":"","ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":"","EPubDate":null,"PubModel":null,"JCR":null,"JCRName":null,"Score":null,"Total":0}
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当院における乳癌市検診での視触診,マンモグラフィ検査の重要性についての検討 关于在本院的乳腺癌市检查的视触诊,乳腺x光检查的重要性的讨论。
Nihon Nyūgan Kenshin Gakkaishi Pub Date : 2023-01-01 DOI: 10.3804/jjabcs.32.221
Daisuke Yamachika, Takashi Machida, Makoto Sato, Koji Kanaya, Tetsuya Sato, Mitsuhiro Kubota, Teruji Sugita
{"title":"当院における乳癌市検診での視触診,マンモグラフィ検査の重要性についての検討","authors":"Daisuke Yamachika, Takashi Machida, Makoto Sato, Koji Kanaya, Tetsuya Sato, Mitsuhiro Kubota, Teruji Sugita","doi":"10.3804/jjabcs.32.221","DOIUrl":"https://doi.org/10.3804/jjabcs.32.221","url":null,"abstract":"当地域における乳癌の市検診については,「乳がん一次検診:視触診のみ」と「乳癌検診:視触診とマンモグラフィ(以下MMG)併用」の2種類を40歳以上の女性を対象に毎年,交互に施行されている。昨今は乳癌検診における視触診の重要性や意義について,経済面や人員確保の観点からも様々な意見があり,市町村においても視触診は廃止しているところも散見される。当院における乳癌の市検診の受診者数はすべて個別検診であり,2016年(平成28年)度が1,723人,2017年度が1,616人,2018年度が1,539人であった。3年間で合計4,878人の市検診の結果について検討した。検診における視触診を省略する方向にある現状において,MMG 単独では見落とされる症例があること。視触診をしていれば見逃すことのないような乳癌を発見するには受診者本人による定期的なブレストアウェアネスをご自宅で実践していただくことが大切と考えられた。そのための啓発活動を活発に行っていくべきであると考える。若干の文献的考察を加えて報告する。","PeriodicalId":500717,"journal":{"name":"Nihon Nyūgan Kenshin Gakkaishi","volume":"7 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0,"publicationDate":"2023-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":null,"resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":"135844666","PeriodicalName":null,"FirstCategoryId":null,"ListUrlMain":null,"RegionNum":0,"RegionCategory":"","ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":"","EPubDate":null,"PubModel":null,"JCR":null,"JCRName":null,"Score":null,"Total":0}
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OECD 加盟国36カ国の乳がん検診受診率から見る世界のブレスト・アウェアネスの実情 从36个OECD成员国的乳腺癌检查就诊率来看,世界的无检查状况
Nihon Nyūgan Kenshin Gakkaishi Pub Date : 2023-01-01 DOI: 10.3804/jjabcs.32.121
Aika Kamiura, Atsushi Fushimi, Eri Kaneda, Kanako Okamoto, Amane Ohata, Mitsuo Terada, Asumi Iesato, Rie Tahara, Nami Yamashita
{"title":"OECD 加盟国36カ国の乳がん検診受診率から見る世界のブレスト・アウェアネスの実情","authors":"Aika Kamiura, Atsushi Fushimi, Eri Kaneda, Kanako Okamoto, Amane Ohata, Mitsuo Terada, Asumi Iesato, Rie Tahara, Nami Yamashita","doi":"10.3804/jjabcs.32.121","DOIUrl":"https://doi.org/10.3804/jjabcs.32.121","url":null,"abstract":"【背景・目的】ブレスト・アウェアネスは,乳がんの早期発見について考える上で大切な生活習慣であるが,本邦での認知度は5%と低い。本研究では,乳がん検診受診率の向上がブレスト・アウェアネス普及への第一歩となると考え,諸外国の乳がん検診に対する取り組みを調べることで,検診受診率を向上させる手がかりを得ることを目的とした。 【方法】2019年時点でのOECD 加盟国36カ国を対象とし,各国政府の公文書,ウェブサイト,レビュー文献を元に調査を行った。検診受診率が75%以上と高い国,上昇傾向の国に共通していた,医療公共サービスのデジタル化,受診勧奨方法の工夫,検診費用の無料化の3つの項目に着目し,検討した。 【結果】医療公共サービスのデジタル化と乳がん検診受診率との間には,正の相関がみられた(相関係数は0.579,p 値は0.0037)。受診勧奨方法について,既に決められた日時がInvitation letter に記載されている国や,手紙以外の方法で通知を行っている国,家庭医が直接受診勧奨を行っている国があった。また,36カ国中26カ国以上が検診費用を無料にしていた。 【結語】各国の乳がん検診受診率向上に向けた取り組みを調査した所,医療公共サービスのデジタル化,受診勧奨方法の工夫,検診費用の無料化が重要な要素となっていることが分かった。本邦においても,これらの要素を取り入れることで,検診受診率を向上させ,ブレスト・アウェアネスの普及につながることを期待する。","PeriodicalId":500717,"journal":{"name":"Nihon Nyūgan Kenshin Gakkaishi","volume":"18 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0,"publicationDate":"2023-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":null,"resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":"135844309","PeriodicalName":null,"FirstCategoryId":null,"ListUrlMain":null,"RegionNum":0,"RegionCategory":"","ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":"","EPubDate":null,"PubModel":null,"JCR":null,"JCRName":null,"Score":null,"Total":0}
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「ブレスト・アウェアネス」に関する事前アンケート調査結果の報告 关于“无目标意识”的事前问卷调查结果的报告
Nihon Nyūgan Kenshin Gakkaishi Pub Date : 2023-01-01 DOI: 10.3804/jjabcs.32.141
Chie Uchida, Maki Irikoma, Masayuki Yoshida
{"title":"「ブレスト・アウェアネス」に関する事前アンケート調査結果の報告","authors":"Chie Uchida, Maki Irikoma, Masayuki Yoshida","doi":"10.3804/jjabcs.32.141","DOIUrl":"https://doi.org/10.3804/jjabcs.32.141","url":null,"abstract":"「ブレスト・アウェアネス」(乳房を意識する生活習慣)をどう普及していけば良いのか,その現状を第32回日本乳癌検診学会(Japan Association of Breast Cancer Screening:以下JABCS)学術総会参加者と共有し,ともに考えていくことを目的とする。JABCS 会員(会員3,812人のうちニュースメール購読登録者3,342人)を対象に,「ブレスト・アウェアネス」の普及の実感度やその要因などを問う設問内容で事前アンケート調査を実施した。172人(医師85人;49.4%,医師以外87人;50.6%)からの回答を得ることができた(回答率5.15%)。「ブレスト・アウェアネス」の一般市民への普及の実感度としてその概念は「普及していない」との回答が148人(86.0%)を占めた。その要因として,「一般市民に向けての情報発信量が少ない」との回答が133人(39.5%),「病気を発症する前の予防に関して興味が低い」との回答が88人(26.1%)であった。「ブレスト・アウェアネス」を広く普及するためにすぐに取り組むことができることとして,身近な人たちへ正しく啓発できるように,まずは我々医療従事者が正しい知識を身につけることが大切であると考える。また,日頃から「乳房を意識する」という概念の啓発を地道に継続していくことも大切であるのではないか,と考える。","PeriodicalId":500717,"journal":{"name":"Nihon Nyūgan Kenshin Gakkaishi","volume":"115 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0,"publicationDate":"2023-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":null,"resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":"135844676","PeriodicalName":null,"FirstCategoryId":null,"ListUrlMain":null,"RegionNum":0,"RegionCategory":"","ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":"","EPubDate":null,"PubModel":null,"JCR":null,"JCRName":null,"Score":null,"Total":0}
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A case of invasive breast cancer with old fibroadenoma-like coarse calcification 浸润性乳腺癌合并老纤维腺瘤样粗钙化1例
Nihon Nyūgan Kenshin Gakkaishi Pub Date : 2023-01-01 DOI: 10.3804/jjabcs.32.239
Takuya Nagata, Aya Sasaki, Yuki Oka, Yuki Yokouchi, Manabu Watanabe, Yasushi Okamoto, Yoshihisa Saida
{"title":"A case of invasive breast cancer with old fibroadenoma-like coarse calcification","authors":"Takuya Nagata, Aya Sasaki, Yuki Oka, Yuki Yokouchi, Manabu Watanabe, Yasushi Okamoto, Yoshihisa Saida","doi":"10.3804/jjabcs.32.239","DOIUrl":"https://doi.org/10.3804/jjabcs.32.239","url":null,"abstract":"【はじめに】MMG 画像の中には診断基準に当てはまらず,診断に苦慮する症例が 存在する。我々はMMG にて粗大石灰化所見を認め,良性と判断した乳癌症例を経験したので報告する。【症例】65歳女性。若い頃から右乳房腫瘤を自覚していた。乳癌検診のMMG にて右乳房の粗大石灰化所見を指摘され,精査目的にてコンサルトされた。触診にて右乳房C 領域に2cm 大の硬く可動性良好な腫瘤を触知した。MMG にて右乳房の粗大した石灰化病変と考え,カテゴリー2と判断された。乳房超音波検査にて右乳房C 区域に1cm と1.6cm 大の低エコー腫瘤を認め,内部に石灰化病変を認めた。2つの乳房腫瘤より針生検を行い乳癌の診断となった。CT 検査にて石灰化病変周囲に造影効果を認め,乳房MRI 検査では網状濃染像を認めた。以上より右乳癌の診断にて鏡視下右乳房温存術を施行した。術中センチネルリンパ節生検にてリンパ節転移陽性の診断となり,レベル1の腋窩郭清を施行した。【考察】乳房MMG における粗大石灰化病変は一般的に良性を示唆する所見と考えられている。本症例の画像からは悪性を疑いにくく,カテゴリー2として経過観察する場合もあると考えられ,注意が必要であると思われた。【結語】MMG での診断に苦慮した粗大石灰化所見を伴った乳癌の症例を経験した。","PeriodicalId":500717,"journal":{"name":"Nihon Nyūgan Kenshin Gakkaishi","volume":"285 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0,"publicationDate":"2023-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":null,"resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":"135844683","PeriodicalName":null,"FirstCategoryId":null,"ListUrlMain":null,"RegionNum":0,"RegionCategory":"","ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":"","EPubDate":null,"PubModel":null,"JCR":null,"JCRName":null,"Score":null,"Total":0}
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マンモグラフィにおける医療放射線リスクコミュニケーション 乳房x光检查的医疗,辐射风险,沟通
Nihon Nyūgan Kenshin Gakkaishi Pub Date : 2023-01-01 DOI: 10.3804/jjabcs.32.179
Takayuki IGARASHI
{"title":"マンモグラフィにおける医療放射線リスクコミュニケーション","authors":"Takayuki IGARASHI","doi":"10.3804/jjabcs.32.179","DOIUrl":"https://doi.org/10.3804/jjabcs.32.179","url":null,"abstract":"マンモグラフィにおける被ばくの評価には,従来から実効線量が用いられており「東京とニューヨークを飛行機で往復する間に受ける放射線量と同じ」というような説明がなされている。しかしながら放射線の影響は実効線量だけでなく単位時間当たりの線量(線量率)も関係することから,不適切ではないかと考えている。この従来のロジックでは各組織が受けた吸収線量を,臓器の感受性で加重した上で全身被ばくへ換算した実効線量を前提に説明をしている。国際放射線防護委員会は,2021年に発行したPublication 147『Use of Dose Quantities in Radiological Protection』において,「マンモグラフィにおける乳房など,単一の臓器が線量の大部分を受ける医療手技やその他の状況では,実効線量ではなく対象の組織の平均吸収線量を用いるべきである。」とし,全身被ばくへ換算することを否定している。これらを踏まえつつ患者への被ばくの説明にあたる必要がある。特に以下のことが重要であると考える。 ・マンモグラフィは用いているX 線の線質と装置の構造からして,生殖腺や胎児への被ばくはほとんどない ・診断参考レベルは線量の最適化のツールではあるが,それを下回ったからと言って必ずしも最適化が達成されていることを保証するものではなく,患者への被ばくの説明には用いてはならない ・乳房の組織加重係数の増加には,欧米のコホートのデータが加わったことによるものという理由があり,日本人としては必ずしもリスクの過少推定であったわけではない","PeriodicalId":500717,"journal":{"name":"Nihon Nyūgan Kenshin Gakkaishi","volume":"27 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0,"publicationDate":"2023-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":null,"resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":"135844303","PeriodicalName":null,"FirstCategoryId":null,"ListUrlMain":null,"RegionNum":0,"RegionCategory":"","ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":"","EPubDate":null,"PubModel":null,"JCR":null,"JCRName":null,"Score":null,"Total":0}
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