Y. Iizumi
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Inflammatory Infiltrating Cells in Sporotrichosis
トロンボモジュリン(TM)は,血管内皮細胞上に存在する膜表面糖蛋白質と言われてきた.著者らは,最近TMが組織球のマーカーとして,慢性肉芽腫性炎症に出現する細胞成分の分類に役立つことを示してきた.今回,著者は,深在性真菌症の代表的疾患であるスポロトリコーシスを取り上げ,抗TM抗体を用いて免疫組織化学的研究を行い,既知の組織球マーカーによる免疫組織化学的染色と比較検討した.その結果,TM陽性細胞が,感染性肉芽腫に出現するCD11b,CD14,CD16,CD33,CD68,MAC387,あるいはライソザイムによって標識されるそれぞれの組織球とほとんど重複を示さず,ひとつの独立した細胞集団であることが示唆された.本研究で得られた成績は,炎症組織における組織球系細胞の分化に関し,TMが有効なマーカーであることを示す.