{"title":"2,5-二甲基-1-西环戊烷和2,5-二苯基-1-西-3-环戊烯衍生物的硅烯醇醚的合成及其醇型反应","authors":"幸徳 長尾, 伸樹 田中, 伸夫 並木, 幸三 小沢","doi":"10.1246/NIKKASHI.2001.355","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"1-クロロ-2,5-ジメチル-1-フェニル-1-シラシクロペンタンおよび1-アルキル-1-クロロ-2,5-ジフェニル-1-シラシクロ-3-ペンテンの2,5-シス((R*,S*))とトランス((R*,R*))の異性体混合物を各ケトン類と反応させシリルエノールエーテル類を合成し,それらのアルドール型反応を検討した.シリルエノールエーテル類の合成は,塩基としてトリエチルアミン,溶媒にDMFを用いる方法と塩基にリチウムジイソプロピルアミド,溶媒にTHFを用いる方法でそれぞれ行い,各相当するシリルエノールエーテル類を合成した.それら生成物の異性体比より,ケイ素原子上の置換は塩基がトリエチルアミンの反応では立体配置はほぼ保持され,リチウムジイソプロピルアミドの反応では多少反転も起こることが示唆された.これらシリルエノールエーテル類をベンズアルデヒドとの四塩化チタン触媒下によるアルドール型反応により各相当するアルドール類を合成し,カラムクロマトグラフィーで(R*,R*)体と(R*,S*)体を分離し,その生成比を求めた.1-クロロ-2,5-ジメチル-1-フェニル-1-シラシクロペンタンより得られたシリルエノールエーテルでは(R*,R*)体が優先的に生成し,1-アルキル-1-クロロ-2,5-ジフェニル-1-シラ-3-シクロペンテンより得られたシリルエノールエーテルではほぼ選択的に(R*,R*)体が生成した.","PeriodicalId":19311,"journal":{"name":"Nippon Kagaku Kaishi","volume":null,"pages":null},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2001-06-10","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"2,5-ジメチル-1-シラシクロペンタンおよび2,5-ジフェニル-1-シラ-3-シクロペンテン誘導体を用いたシリルエノールエーテルの合成とそれらのアルドール型反応\",\"authors\":\"幸徳 長尾, 伸樹 田中, 伸夫 並木, 幸三 小沢\",\"doi\":\"10.1246/NIKKASHI.2001.355\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"1-クロロ-2,5-ジメチル-1-フェニル-1-シラシクロペンタンおよび1-アルキル-1-クロロ-2,5-ジフェニル-1-シラシクロ-3-ペンテンの2,5-シス((R*,S*))とトランス((R*,R*))の異性体混合物を各ケトン類と反応させシリルエノールエーテル類を合成し,それらのアルドール型反応を検討した.シリルエノールエーテル類の合成は,塩基としてトリエチルアミン,溶媒にDMFを用いる方法と塩基にリチウムジイソプロピルアミド,溶媒にTHFを用いる方法でそれぞれ行い,各相当するシリルエノールエーテル類を合成した.それら生成物の異性体比より,ケイ素原子上の置換は塩基がトリエチルアミンの反応では立体配置はほぼ保持され,リチウムジイソプロピルアミドの反応では多少反転も起こることが示唆された.これらシリルエノールエーテル類をベンズアルデヒドとの四塩化チタン触媒下によるアルドール型反応により各相当するアルドール類を合成し,カラムクロマトグラフィーで(R*,R*)体と(R*,S*)体を分離し,その生成比を求めた.1-クロロ-2,5-ジメチル-1-フェニル-1-シラシクロペンタンより得られたシリルエノールエーテルでは(R*,R*)体が優先的に生成し,1-アルキル-1-クロロ-2,5-ジフェニル-1-シラ-3-シクロペンテンより得られたシリルエノールエーテルではほぼ選択的に(R*,R*)体が生成した.\",\"PeriodicalId\":19311,\"journal\":{\"name\":\"Nippon Kagaku Kaishi\",\"volume\":null,\"pages\":null},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2001-06-10\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Nippon Kagaku Kaishi\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.1246/NIKKASHI.2001.355\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Nippon Kagaku Kaishi","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.1246/NIKKASHI.2001.355","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
引用次数: 0
2,5-ジメチル-1-シラシクロペンタンおよび2,5-ジフェニル-1-シラ-3-シクロペンテン誘導体を用いたシリルエノールエーテルの合成とそれらのアルドール型反応
1-クロロ-2,5-ジメチル-1-フェニル-1-シラシクロペンタンおよび1-アルキル-1-クロロ-2,5-ジフェニル-1-シラシクロ-3-ペンテンの2,5-シス((R*,S*))とトランス((R*,R*))の異性体混合物を各ケトン類と反応させシリルエノールエーテル類を合成し,それらのアルドール型反応を検討した.シリルエノールエーテル類の合成は,塩基としてトリエチルアミン,溶媒にDMFを用いる方法と塩基にリチウムジイソプロピルアミド,溶媒にTHFを用いる方法でそれぞれ行い,各相当するシリルエノールエーテル類を合成した.それら生成物の異性体比より,ケイ素原子上の置換は塩基がトリエチルアミンの反応では立体配置はほぼ保持され,リチウムジイソプロピルアミドの反応では多少反転も起こることが示唆された.これらシリルエノールエーテル類をベンズアルデヒドとの四塩化チタン触媒下によるアルドール型反応により各相当するアルドール類を合成し,カラムクロマトグラフィーで(R*,R*)体と(R*,S*)体を分離し,その生成比を求めた.1-クロロ-2,5-ジメチル-1-フェニル-1-シラシクロペンタンより得られたシリルエノールエーテルでは(R*,R*)体が優先的に生成し,1-アルキル-1-クロロ-2,5-ジフェニル-1-シラ-3-シクロペンテンより得られたシリルエノールエーテルではほぼ選択的に(R*,R*)体が生成した.