A. Tanaka
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Lifestyle-related diseases and dietary habits
1987年の「日本動脈硬化学会のコンセンサスカンファ レンス」において,日本で初めて高脂血症の診断基準値 が発表され,1997年に日本で初めてのガイドラインであ る「高脂血症診療ガイドライン」が発表された。このガ イドラインは十分なエビデンスに基づいたものではなく, 専門医の経験に負うところが大きい。しかし,この基準 は現在でも使用されており,専門医の経験の重要性を示 すものである。 その後,日本におけるエビデンスおよび高 LDLコレ ステロール(LDL–C)血症の重要性を踏まえて,2002 年に「動脈硬化性疾患診療ガイドライン」が発表された。 本ガイドラインの脂質異常症の診断基準はその後の日本 における脂質異常症診療の基本となるもので,高総コレ ステロール(TC)血症は220 mg/dL以上,高 LDL–C血 症は140 mg/dL以上,低 HDLコレステロール(HDL–C) 血症は40 mg/dL未満,高トリグリセリド(TG)血症は 150 mg/dL未満とすることが示された(表 1)。 2002年(平成14年)のガイドライン発表以後,TC値 が240 mg/dLと異常でも LDL–C 124 mg/dL,HDL–C 90 mg/dL,TG 130 mg/dLといずれも正常域である場合が あり,逆に,TC 値が180 mg/dL と正常域でも LDL–C 150 mg/dL,HDL–C 30 mg/dL,TG 50 mg/dLと LDL– C値および HDL–C値が異常を示す場合があることが示