{"title":"羧甲基淀粉钠的吸湿性能","authors":"K. Boki, N. Kawasaki, K. Minami, Sachie Tadokoro","doi":"10.5458/JAG1972.40.365","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"1)バレイショ澱粉(PS)を用いて置換度の異なるカルボキシメチル澱粉(Na-CMS)を調製し,これらの水分収着特性について明らかにした.置換度0.3以下のNa-CMSの水分含量はPSと大差はなく,置換度0.6以上のNa-CMSの水分含量はPSに比べて水分活性0.7付近で著しい立ち上がりを示した.2)収着熱のピークと置換度の結果から,水分の収着とともに膨潤による新しい収着サイトが出現するためには,残存する水酸基の数がある一定値以上必要であることが判明した.置換度の上昇に伴い,Na-CMS内部の水酸基が膨潤によって収着表面に出現しにくく,出現した収着サイトの収着能も低下することが判明した.3)PSの水分収着のエソトロピー変化は,Na-CMSよりかなり小さくなった.Na-CMS(1),(2)の水分収着のエソトロピー変化は,エネルギー的に三つに,Na-CMS(3)~(5)は二つに分けることができた.Na-CMS(3)~(5)は,カルボキシメチル基が多く導入されているため構造が不安定になり,そのため収着水の影響を受けやすく,水分収着のエソトロピー変化が低下した後,エネルギー的に安定な一定の状態をとりやすくなった.4)水分収着等温線への収着理論式の適合性を検討した結果,適合範囲が広く,理論値と実験値の平均誤差,標準偏差,標準誤差の値が小さい理論式は,Henderson式,Chung and Pfost式,Smith式であった.Chung and Pfost式とHenderson式の定数の値から,置換度が大きいNa-CMSの微細構造は,不安定で収着水の影響をより受けやすく,膨潤性は高くなることがわかった.Smith式の定数の値から,置換度が大きいNa-CMSほど,澱粉粒子と結合状態にある水分子は少なく,澱粉粒子内部に凝縮水が多く存在すると推測された.","PeriodicalId":17372,"journal":{"name":"Journal of the Japanese Society of Starch Science","volume":"51 1","pages":"365-373"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1993-12-31","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"Moisture Sorption of Sodium Carboxymethyl Starch\",\"authors\":\"K. Boki, N. Kawasaki, K. Minami, Sachie Tadokoro\",\"doi\":\"10.5458/JAG1972.40.365\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"1)バレイショ澱粉(PS)を用いて置換度の異なるカルボキシメチル澱粉(Na-CMS)を調製し,これらの水分収着特性について明らかにした.置換度0.3以下のNa-CMSの水分含量はPSと大差はなく,置換度0.6以上のNa-CMSの水分含量はPSに比べて水分活性0.7付近で著しい立ち上がりを示した.2)収着熱のピークと置換度の結果から,水分の収着とともに膨潤による新しい収着サイトが出現するためには,残存する水酸基の数がある一定値以上必要であることが判明した.置換度の上昇に伴い,Na-CMS内部の水酸基が膨潤によって収着表面に出現しにくく,出現した収着サイトの収着能も低下することが判明した.3)PSの水分収着のエソトロピー変化は,Na-CMSよりかなり小さくなった.Na-CMS(1),(2)の水分収着のエソトロピー変化は,エネルギー的に三つに,Na-CMS(3)~(5)は二つに分けることができた.Na-CMS(3)~(5)は,カルボキシメチル基が多く導入されているため構造が不安定になり,そのため収着水の影響を受けやすく,水分収着のエソトロピー変化が低下した後,エネルギー的に安定な一定の状態をとりやすくなった.4)水分収着等温線への収着理論式の適合性を検討した結果,適合範囲が広く,理論値と実験値の平均誤差,標準偏差,標準誤差の値が小さい理論式は,Henderson式,Chung and Pfost式,Smith式であった.Chung and Pfost式とHenderson式の定数の値から,置換度が大きいNa-CMSの微細構造は,不安定で収着水の影響をより受けやすく,膨潤性は高くなることがわかった.Smith式の定数の値から,置換度が大きいNa-CMSほど,澱粉粒子と結合状態にある水分子は少なく,澱粉粒子内部に凝縮水が多く存在すると推測された.\",\"PeriodicalId\":17372,\"journal\":{\"name\":\"Journal of the Japanese Society of Starch Science\",\"volume\":\"51 1\",\"pages\":\"365-373\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"1993-12-31\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Journal of the Japanese Society of Starch Science\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.5458/JAG1972.40.365\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Journal of the Japanese Society of Starch Science","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.5458/JAG1972.40.365","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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摘要
1)利用巴列西淀粉(PS)制备具有不同置换度的羧甲基淀粉(Na-CMS),并阐明了它们的水分吸附特性。置换度0.3以下的Na-CMS的水分含量与PS相差不大,而置换度0.6以上的Na-CMS的水分含量与PS相比,在水分活性0.7附近有显著上升。为了在量的吸收的同时出现因膨润而产生的新的吸收位点,残存的氢氧根的数量必须达到一定值以上。随着置换度的提高,Na-CMS内部的氢氧基不易因膨润而出现在聚积表面,而且出现的聚积位点的聚积能力也会降低。3)PS的水分聚积的外调变化比Na-CMS小很多。Na-CMS(1),(2)的水分吸收的异构体变化,在能量上分为三种,Na-CMS(3) ~(5)可分为两种。Na-CMS(3) ~(5)多为羧基甲基。由于被放入,结构变得不稳定,因此容易受到收附水的影响,水分收附的外环体变化降低后,在能量上容易取得稳定的恒定状态。4)对水分收附等温线的收附理论式的相容性研究结果显示,适合范围大,理论值和实验值的平均误差、标准差、标准误差值小的理论公式为Henderson式、Chung and Pfost式、Smith式。从Pfost式和Henderson式的常数的值可知,置换度大的Na-CMS的精细结构不稳定,更容易受到收水的影响,膨化性较高。从Smith式的常数的值可知置换度大像伊Na-CMS那样,与淀粉粒子结合状态的水分子较少,因此推测淀粉粒子内部存在较多的冷凝水。
1)バレイショ澱粉(PS)を用いて置換度の異なるカルボキシメチル澱粉(Na-CMS)を調製し,これらの水分収着特性について明らかにした.置換度0.3以下のNa-CMSの水分含量はPSと大差はなく,置換度0.6以上のNa-CMSの水分含量はPSに比べて水分活性0.7付近で著しい立ち上がりを示した.2)収着熱のピークと置換度の結果から,水分の収着とともに膨潤による新しい収着サイトが出現するためには,残存する水酸基の数がある一定値以上必要であることが判明した.置換度の上昇に伴い,Na-CMS内部の水酸基が膨潤によって収着表面に出現しにくく,出現した収着サイトの収着能も低下することが判明した.3)PSの水分収着のエソトロピー変化は,Na-CMSよりかなり小さくなった.Na-CMS(1),(2)の水分収着のエソトロピー変化は,エネルギー的に三つに,Na-CMS(3)~(5)は二つに分けることができた.Na-CMS(3)~(5)は,カルボキシメチル基が多く導入されているため構造が不安定になり,そのため収着水の影響を受けやすく,水分収着のエソトロピー変化が低下した後,エネルギー的に安定な一定の状態をとりやすくなった.4)水分収着等温線への収着理論式の適合性を検討した結果,適合範囲が広く,理論値と実験値の平均誤差,標準偏差,標準誤差の値が小さい理論式は,Henderson式,Chung and Pfost式,Smith式であった.Chung and Pfost式とHenderson式の定数の値から,置換度が大きいNa-CMSの微細構造は,不安定で収着水の影響をより受けやすく,膨潤性は高くなることがわかった.Smith式の定数の値から,置換度が大きいNa-CMSほど,澱粉粒子と結合状態にある水分子は少なく,澱粉粒子内部に凝縮水が多く存在すると推測された.