Kentaro Watanabe, T. Ishihara, Masahiko Yamanaka
{"title":"三聚氰胺树脂与2-甲基庚烷的亲合力对三聚氰胺固化漆膜开裂的影响。","authors":"Kentaro Watanabe, T. Ishihara, Masahiko Yamanaka","doi":"10.1246/NIKKASHI.2002.165","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"メラミン硬化型塗膜のひび割れに及ぼすメラミン樹脂の2-メチルヘプタンに対する親和性の影響についてミネラルスピリットトレランス(MST)を用いて検討した. MSTの異なるメラミン硬化型塗膜の耐候性試験を実施した結果,MSTの高いメラミン樹脂を配合した塗膜はひび割れが発生するまでの時間が短く,ガラス転移温度,橋かけ密度,破断強度および破断伸び率の変化が大きいことがわかった.また,初期の橋かけ密度は,MSTの高いメラミン樹脂を配合した塗膜の方が著しく低くなっていることがわかった. 耐候性試験時間が120, 240, 360, 480時間の塗膜を赤外分光光度計を用いて分析した結果,アルキル基(2900 cm−1)とエステル(1730 cm−1)の吸光度比およびメラミン(1550 cm−1)とエステル(1730 cm−1)の吸光度比から,塗膜中のアルキル基およびメラミンの残存率が低下していることがわかった.また,MSTの高いメラミン樹脂を配合した塗膜の方が残存率の低下が大きいことがわかった. よって,メラミン硬化型塗膜の耐候性試験によるひび割れはメラミン樹脂のMSTに影響され,MSTの高いメラミン樹脂を配合した塗膜の方が短い時間でひび割れが発生することがわかった.MSTの高い塗膜の方が短い時間でひび割れが発生するのは,初期の橋かけ密度が低いために塗膜への水分の透過が多くなり,塗膜の加水分解が生じやすくなり,著しい塗膜物性の低下が生じるためであると推定できる.","PeriodicalId":19311,"journal":{"name":"Nippon Kagaku Kaishi","volume":"52 1","pages":"165-168"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2002-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"1","resultStr":"{\"title\":\"Effects of Affinity with 2-Methylheptane of Melamine Resin on Cracking of Melamine-cured Coating Film.\",\"authors\":\"Kentaro Watanabe, T. Ishihara, Masahiko Yamanaka\",\"doi\":\"10.1246/NIKKASHI.2002.165\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"メラミン硬化型塗膜のひび割れに及ぼすメラミン樹脂の2-メチルヘプタンに対する親和性の影響についてミネラルスピリットトレランス(MST)を用いて検討した. MSTの異なるメラミン硬化型塗膜の耐候性試験を実施した結果,MSTの高いメラミン樹脂を配合した塗膜はひび割れが発生するまでの時間が短く,ガラス転移温度,橋かけ密度,破断強度および破断伸び率の変化が大きいことがわかった.また,初期の橋かけ密度は,MSTの高いメラミン樹脂を配合した塗膜の方が著しく低くなっていることがわかった. 耐候性試験時間が120, 240, 360, 480時間の塗膜を赤外分光光度計を用いて分析した結果,アルキル基(2900 cm−1)とエステル(1730 cm−1)の吸光度比およびメラミン(1550 cm−1)とエステル(1730 cm−1)の吸光度比から,塗膜中のアルキル基およびメラミンの残存率が低下していることがわかった.また,MSTの高いメラミン樹脂を配合した塗膜の方が残存率の低下が大きいことがわかった. よって,メラミン硬化型塗膜の耐候性試験によるひび割れはメラミン樹脂のMSTに影響され,MSTの高いメラミン樹脂を配合した塗膜の方が短い時間でひび割れが発生することがわかった.MSTの高い塗膜の方が短い時間でひび割れが発生するのは,初期の橋かけ密度が低いために塗膜への水分の透過が多くなり,塗膜の加水分解が生じやすくなり,著しい塗膜物性の低下が生じるためであると推定できる.\",\"PeriodicalId\":19311,\"journal\":{\"name\":\"Nippon Kagaku Kaishi\",\"volume\":\"52 1\",\"pages\":\"165-168\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2002-01-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"1\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Nippon Kagaku Kaishi\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.1246/NIKKASHI.2002.165\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Nippon Kagaku Kaishi","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.1246/NIKKASHI.2002.165","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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