S. Murayama, H. Yamaguchi
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Aspartic Proteinases Secreted by Pathogenic Candida Species
カンジダ症の主要起因菌となるCandida属菌種とくにC.albicansの病原因子に関しては広汎な研究がなされているが,その本体解明は未だ充分になされていない.一部の細菌における毒素のような単独で致死的に働く病原因子はCandida spp.では見出されておらず,病原性発現には幾つもの因子が複合的に関わっていると考えられる.そうした因子の中では,分泌性酸性プロテアーゼがC.albicansその他のカンジダ症起因菌種の病原性を支配する最も有力な候補の一つとしてあげられている.本稿では,われわれがクローニングしたC.albicansの分泌性酸性プロテアーゼ遺伝子の構造と発現,ならびに産生酵素の病原因子としての生物学的特性を述べた.またこれと併せて,現在までに報告のあるC.albicans,C.tropicalis,およびC.parapsilosisの本酵素の遺伝子のDNA塩基配列およびアミノ酸配列などについても比較解析し,考察を行った.