{"title":"LB法和自凝聚法制备的超薄膜电子谱- 4-(4-八角酰氧苯)乙基吡啶-","authors":"昭彦 渋谷, 潤 大窪, 開 篠崎, 清伍 大野, 美貴 長谷川, 賢一 熊谷, 敏彦 星","doi":"10.1246/NIKKASHI.2001.443","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"両親媒性物質,4-(4-オクタデシルオキシフェニル)エチニルピリジン(ODOP)を新たに合成し,この物質の超薄膜をLB法および自己凝集法により作製した.ODOPのLB膜作製における最適表面圧は,49.0 mN m−1であった.自己組織化膜は,溶質濃度が3.0 × 10−4 mol dm−3以下では形成されないことがわかった.すなわち,ODOPの自己組織化膜を形成する際には,溶質の濃度に限界値がある.これらの膜の電子的性質を電子吸収,偏光吸収およびX線光電子スペクトルの立場から考察した.両方法により作製したODOPの超薄膜の構造は,同一であることがわかった.種々の表面圧で作製したLB膜のX線光電子スペクトルを測定した.単分子的に分散した系でODOPは316.9 nm(シクロヘキサン中)に第一吸収帯を示す.超薄膜を形成すると,この第一吸収帯は二つの帯,すなわち強度の強い306 nm帯と弱い ≈350 nm帯に分裂する.このスペクトル変化を励起子モデルにより考察した結果,超薄膜内での分子の配列はHerring bone構造であることが示唆された.","PeriodicalId":19311,"journal":{"name":"Nippon Kagaku Kaishi","volume":"33 1","pages":"443-450"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2001-08-10","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"LB法および自己凝集法により作製した超薄膜の電子スペクトル—4-(4-オクタデシルオキシフェニル)エチニルピリジン—\",\"authors\":\"昭彦 渋谷, 潤 大窪, 開 篠崎, 清伍 大野, 美貴 長谷川, 賢一 熊谷, 敏彦 星\",\"doi\":\"10.1246/NIKKASHI.2001.443\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"両親媒性物質,4-(4-オクタデシルオキシフェニル)エチニルピリジン(ODOP)を新たに合成し,この物質の超薄膜をLB法および自己凝集法により作製した.ODOPのLB膜作製における最適表面圧は,49.0 mN m−1であった.自己組織化膜は,溶質濃度が3.0 × 10−4 mol dm−3以下では形成されないことがわかった.すなわち,ODOPの自己組織化膜を形成する際には,溶質の濃度に限界値がある.これらの膜の電子的性質を電子吸収,偏光吸収およびX線光電子スペクトルの立場から考察した.両方法により作製したODOPの超薄膜の構造は,同一であることがわかった.種々の表面圧で作製したLB膜のX線光電子スペクトルを測定した.単分子的に分散した系でODOPは316.9 nm(シクロヘキサン中)に第一吸収帯を示す.超薄膜を形成すると,この第一吸収帯は二つの帯,すなわち強度の強い306 nm帯と弱い ≈350 nm帯に分裂する.このスペクトル変化を励起子モデルにより考察した結果,超薄膜内での分子の配列はHerring bone構造であることが示唆された.\",\"PeriodicalId\":19311,\"journal\":{\"name\":\"Nippon Kagaku Kaishi\",\"volume\":\"33 1\",\"pages\":\"443-450\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2001-08-10\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Nippon Kagaku Kaishi\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.1246/NIKKASHI.2001.443\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Nippon Kagaku Kaishi","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.1246/NIKKASHI.2001.443","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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