H. Toyokawa
{"title":"laser Compton photon beam to nondestructive tests Application:—A spin-off technology from nuclear physics—@@—激光康普顿光子束的产生和非破坏性检测的应用—","authors":"H. Toyokawa","doi":"10.5571/SYNTHENG.8.2_90","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"−89− Synthesiology Vol.8 No.2 pp.89-96(May 2015) 1 はじめに 科学技術には研究機関の基礎研究成果を、企業活動へ 太く強く結びつけることが要求される場合がある。いわゆ る「橋渡し研究」である。橋渡し研究とは、自分の拘りや 考え方を整理して社会に受け入れられる姿に徐々に近づけ ていく作業である。成果を急ぐあまり安易に妥協して周囲 に迎合すると研究レベルが下がってしまうし、自分のやり 方に拘り過ぎると社会から離れてしまう。繊細で忍耐強い 擦り合わせ作業が必要である。さらに、タイムリミットもあ る。研究活動には多くの要因があり、これらのバランスを 取ることで研究は成長し、成果はさまざまな形態で拡散し 人々に利用される。 この論文は、新たなコンセプトの産業用ラジオグラフィ装 置を社会へ提案すること、そして広く公開利用に供すること で産業技術としての価値を見極めることを目的としている。 研究としては装置の性能向上やチャンピオンデータを出すこ とが目的ではなく、ユーザーの声を聴くことでマーケティン グを行い、適切な形で研究成果を社会に橋渡しすることを 目的とした。さらには、将来の研究につながるスピンオフ 技術の育成や調査も行う。 この研究は以下のシナリオによって構成される。 1要素技術の開発と高度化:要素技術を開発して原理実証 を行う。 2ユーザー利用研究の推進:装置のユーティリティーを高度 化してユーザー利用を推進する。ユーザーの声を多く聴 き、研究の方向性を微調整する。 3研究成果の検証:得られた成果は当初の予想どおりで あったか、予想外であるなら何を見落としていたか、他に もっと良い方法はないか等を、ユーザーの声を聴きながら 客観的に理解し、当初の研究構想を検証する。 4研究方向性の決定:今後の装置や技術開発の要点を整 理する。研究を進めるかどうか、費用対効果や所属組織 の諸事情を加味して判断する。判断結果にしたがって速 やかに行動する。 豊川 弘之","PeriodicalId":39206,"journal":{"name":"Synthesiology","volume":"9 1","pages":"90-96"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2015-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"1","resultStr":"{\"title\":\"Application of laser Compton photon beam to nondestructive tests: — A spin-off technology from nuclear physics —@@@― レーザーコンプトン光子ビームの発生と非破壊検査への応用 ―\",\"authors\":\"H. Toyokawa\",\"doi\":\"10.5571/SYNTHENG.8.2_90\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"−89− Synthesiology Vol.8 No.2 pp.89-96(May 2015) 1 はじめに 科学技術には研究機関の基礎研究成果を、企業活動へ 太く強く結びつけることが要求される場合がある。いわゆ る「橋渡し研究」である。橋渡し研究とは、自分の拘りや 考え方を整理して社会に受け入れられる姿に徐々に近づけ ていく作業である。成果を急ぐあまり安易に妥協して周囲 に迎合すると研究レベルが下がってしまうし、自分のやり 方に拘り過ぎると社会から離れてしまう。繊細で忍耐強い 擦り合わせ作業が必要である。さらに、タイムリミットもあ る。研究活動には多くの要因があり、これらのバランスを 取ることで研究は成長し、成果はさまざまな形態で拡散し 人々に利用される。 この論文は、新たなコンセプトの産業用ラジオグラフィ装 置を社会へ提案すること、そして広く公開利用に供すること で産業技術としての価値を見極めることを目的としている。 研究としては装置の性能向上やチャンピオンデータを出すこ とが目的ではなく、ユーザーの声を聴くことでマーケティン グを行い、適切な形で研究成果を社会に橋渡しすることを 目的とした。さらには、将来の研究につながるスピンオフ 技術の育成や調査も行う。 この研究は以下のシナリオによって構成される。 1要素技術の開発と高度化:要素技術を開発して原理実証 を行う。 2ユーザー利用研究の推進:装置のユーティリティーを高度 化してユーザー利用を推進する。ユーザーの声を多く聴 き、研究の方向性を微調整する。 3研究成果の検証:得られた成果は当初の予想どおりで あったか、予想外であるなら何を見落としていたか、他に もっと良い方法はないか等を、ユーザーの声を聴きながら 客観的に理解し、当初の研究構想を検証する。 4研究方向性の決定:今後の装置や技術開発の要点を整 理する。研究を進めるかどうか、費用対効果や所属組織 の諸事情を加味して判断する。判断結果にしたがって速 やかに行動する。 豊川 弘之\",\"PeriodicalId\":39206,\"journal\":{\"name\":\"Synthesiology\",\"volume\":\"9 1\",\"pages\":\"90-96\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2015-01-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"1\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Synthesiology\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.5571/SYNTHENG.8.2_90\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"Q4\",\"JCRName\":\"Social Sciences\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Synthesiology","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.5571/SYNTHENG.8.2_90","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"Q4","JCRName":"Social Sciences","Score":null,"Total":0}
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