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術式・病態に応じた早期経口摂取の支援
術後回復力強化 (Enhanced Recovery After Surgery:ERAS) プログラムは管理項目のひとつに早期経口栄養をあげている. 従来, わが国の術後食は, 段階的にアップする食事が提供されてきたが治療効果についてのエビデンスは少ない. 近年, ERASの普及に伴い術後食の開始時期が早まりステップアップ数の見直しが行われ, 術後早期からの普通食摂取が推奨されている. しかし, 術後早期の経口摂取量は少なく食事のみで必要量を充足させることは困難であるため, 不足分はONSや末梢静脈栄養で補充することが現実的である. 早期経口摂取支援のためには, 画一的に段階食または術直後から普通食を提供するのではなく, 管理栄養士が積極的に栄養治療に介入し, 患者個々の状態や喫食量をモニタリングし, 患者の希望を取り入れつつ柔軟に食事のステップアップを図ることが必要である. 患者が口からしっかり食べられるよう術後食の改善を定期的に行うとともに, 個々の病態に適した食事療法や具体的な料理法の提案を行うことが重要である.