通过Interventional radiology和开腹手术的混合治疗得以救命的一例下腔静脉损伤(Hybrid therapy including Interventionalradiology and surgery for inferior vena cava injury: a case report)

河野 久美子, 中村 誠昌, 児玉 憲一, 白川 努, 村崎 岬, 増田 翔吾, 元濵 啓介
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摘要

摘要即使在医疗发达的现代,下腔静脉损伤也是很难救命的损伤之一。近年来,在下腔静脉留置血管闭塞球囊以减少血流量进行修复手术的方法,以及使用覆盖支架等。有报道称静脉损伤修复术同时使用interventional radiology (IVR)。此次,我们报告了通过在开腹术中配合使用主动脉阻断球囊和栓塞术等IVR,在良好视野下将出血量降至最低,直接修复下腔静脉损伤的病例。考察了对静脉损伤的治疗方针。患者是一位50多岁的女性。在乘坐轻型车副驾驶席时撞上电线杆,被送往我院急诊。就诊时的造影CT显示怀疑右肾静脉被拔出损伤。第1个病日为了控制损伤目的,对莫里森窝和小肠系膜损伤部位进行了纱布封装。2病日,由于循环动态持续不稳定,进行血管造影后,怀疑下腔静脉和右肾静脉分叉,周围下腔静脉损伤。虽然在腹腔内追加了纱布封装,但仍难以维持循环,决定实施外科止血术。首先在右肾动脉栓塞术和下腔静脉的右肾静脉分支的头侧及尾侧放置主动脉阻断气球,在左肾动脉放置动脉阻塞气球导管。通过鼓起各个球囊减少下腔静脉的血流,在确保良好视野的前提下缝合下腔静脉损伤部位。之后虽然需要集中治疗和外科治疗,但第62病日还是轻松出院了。
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Interventional radiologyと開腹手術のハイブリッド治療により救命し得た下大静脈損傷の1例(Hybrid therapy including interventional radiology and surgery for inferior vena cava injury: a case report)
要旨 医療が発達した現代でも下大静脈の損傷は救命が難しい損傷の一つである。近年,下大静脈に血管閉塞バルーンを留置し血流量を減少させて修復術に臨む方法や,カバードステントを使用するなど,interventional radiology(IVR)を併用した静脈損傷修復術が報告されている。今回我々は,開腹術に大動脈遮断バルーンや塞栓術などのIVRを併用することで,良好な視野のもと出血量を最小限にとどめ,下大静脈損傷を直接修復できた症例について報告し,静脈損傷に対する治療方針について考察した。患者は50歳代の女性。軽自動車助手席乗車中に電柱に衝突し,当院救急外来へ搬送された。受診時の造影CTで右腎静脈の引き抜き損傷を疑う所見を認めた。第1病日にダメージコントロール目的で,モリソン窩および小腸腸間膜損傷部にガーゼパッキングを行った。第2病日,循環動態が不安定な状態が続いたため,血管造影を行ったところ下大静脈と右腎静脈が分岐する周辺の下大静脈損傷が疑われた。腹腔内にガーゼパッキングを追加したものの,循環維持が難しく,外科的止血術を行う方針とした。まず右腎動脈塞栓術と下大静脈の右腎静脈分岐部頭側および尾側に大動脈遮断バルーン,左腎動脈に動脈閉塞バルーンカテーテルを留置した。各バルーンを膨らませて下大静脈の血流を減少させ,良好な視野を確保したうえで下大静脈損傷部位を縫合した。その後は集中治療と外科的処置を要したが,第62病日軽快退院できた。
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