针对II型呼吸衰竭,结合脂肪去除术和气管皮肤缝合术进行气管切开术而救命的高度肥胖患者的1例(A case of A patient with severe obesitytype II respiratory failure by tracheostomy with lipectomy and successfully treatedtracheodermal suture)

渡邉 敬祐, 伊藤 祐介, 福田 将啓, 橘高 弘忠, 林 靖之, 後藤 縁, 澤野 宏隆
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摘要

摘要对呼吸衰竭的高度肥胖患者进行人工呼吸器管理有很多困难,如果需要气管切开术,难度高,涉及重大的并发症。此次,针对以COVID - 19为契机的II型呼吸衰竭,经历了脂肪去除术和气管皮肤缝合术并用的气管切开术救命的高度肥胖病例。病例为24岁男性BMI 61.5。被诊断为COVID - 19,急性II型呼吸衰竭,住院后需要使用人工呼吸器。口服气管插管很困难,采用了光纤瞄准镜的经鼻气管插管。虽然在镇静状态下开始调节呼吸,但由于无气肺和肺泡低换气,导致呼吸性酸中毒进一步恶化。为了改善无气肺和增大换气量,有必要实施气管切开术,使镇静剂减量,使患者清醒,促进患者自主呼吸和咳痰自行排出,同时进行积极的体位管理。由于皮下脂肪较多,颈部的手术很难确保,手术中广泛切除下颚和前胸的脂肪组织,确认气管,气管切开后缝合气管和皮肤。术后通过自主呼吸和咳嗽,咳痰充分排出,解除了无气肺,呼吸性酸中毒也得到了显著改善,开始好转。在本邦高度肥胖的患者很少,对于BMI 60以上的病例也很少有医师能够熟练的进行气管切开术和呼吸管理。对高度肥胖患者进行气管切开术并配合脂肪去除术,作为良好转归的宝贵病例进行报告。
本文章由计算机程序翻译,如有差异,请以英文原文为准。
II型呼吸不全に対して脂肪除去術と気管皮膚縫合術を併用した気管切開術を行うことで救命した高度肥満患者の1例(A case of a patient with severe obesity successfully treated for type II respiratory failure by tracheostomy with lipectomy and tracheodermal suture)
要旨 呼吸不全を呈した高度肥満患者に対する人工呼吸器管理は難渋することが多く,気管切開術を要する場合,難度は高く,重大な合併症に関連する。今回,COVID–19を契機としたII型呼吸不全に対し,脂肪除去術と気管皮膚縫合術を併用した気管切開術にて救命した高度肥満症例を経験した。症例は24歳の男性でBMI 61.5。COVID–19と診断され,急性II型呼吸不全を発症し入院後に人工呼吸器管理が必要になった。経口気管挿管は困難で,ファイバースコープを用いた経鼻気管挿管を行った。鎮静下で調節呼吸を開始したが,無気肺と肺胞低換気のため呼吸性アシドーシスが進行した。無気肺の改善と換気量の増大を得るために,気管切開術を施行して鎮静剤を減量し患者を覚醒させ,自発呼吸の促進や喀痰の自力排出を図るとともに積極的な体位管理を行うことが必要と判断した。皮下脂肪が多く頸部の術野確保は困難で,顎下部と前胸部の脂肪組織を広範囲に除去し,気管を確認し,気管切開後は気管と皮膚を縫合した。術後は自発呼吸と咳嗽により十分な喀痰排出が得られたことで無気肺は解除され,呼吸性アシドーシスも劇的に改善して良好な転帰をたどった。本邦では高度肥満患者は稀であり,BMI 60以上の症例に対する気管切開術や呼吸管理に習熟している医師も少ない。高度肥満患者に対して脂肪除去術を併用した気管切開術を行い,良好な転帰をたどった貴重な症例として報告する。
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