{"title":"“迈向可持续发展社会”迈向“100%可持续材料”的目标","authors":"Masahiro Hojo, Yasuomi Fukushima, Takayuki Sato, Norie Watanabe, Yoichi Ozawa","doi":"10.2324/GOMU.86.169","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"環境問題に留まらずエネルギー,資源,生物の多様性な ど様々な局面において「地球の有限性」が明らかになりつ つある一方で,世界人口の増加はこれからも続き,2050 年には90億人に達する予測が国連より報告されている. このような環境下で人類が持続的に繁栄できる,いわゆる サステナブル社会を目指すためには,人口増加や経済発展 と,資源消費や環境への負荷 との因果関係(比例関係) を切り離す「デカップリング」という国連環境計画 (UNEP)が提唱する概念(図1)に基づいた行動が重要 となる. 自動車を中心とするモビリティ関連は,エネルギーや資 源の消費,CO2排出など,環境だけでなく経済へのインパ クトが非常に大きい分野である.2050年には,自動車の 保有台数は現在の2倍以上の23億台まで増加する予測 があり,それに伴うタイヤの需要も見込まれる.このよう な環境下,事業規模やタイヤが製品段階で及ぼす影響の大 きさを認識し,持続可能な社会の実現に向けた取り組みが 近年各タイヤ会社により進められている.当社グルー プでも上述の「デカップリング」概念に基づき2012年に 2050年を見据えた環境長期目標を策定し(図2),その中 で目指すべきゴールを,当社グループの事業と商品ライフ サイクル全体で,地球の自浄能力や扶養力とバランスし, 持続可能な社会の実現に貢献する事業運営を可能とするこ ととしている.そのために取り組むべきこととして,生物 多様性ノーネットロスにむけて事業活動全体で取り組みを 推進する「自然共生社会の実現」,限りある地球の資源を より効率的に持続可能な形で使用する「循環型社会の実","PeriodicalId":405949,"journal":{"name":"Journal of the Society of Rubber Industry,Japan","volume":"10 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2013-06-15","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"1","resultStr":"{\"title\":\"“Towards A Sustainable Society” Approaches to the Goal of Achieving “100% Sustainable Materials”\",\"authors\":\"Masahiro Hojo, Yasuomi Fukushima, Takayuki Sato, Norie Watanabe, Yoichi Ozawa\",\"doi\":\"10.2324/GOMU.86.169\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"環境問題に留まらずエネルギー,資源,生物の多様性な ど様々な局面において「地球の有限性」が明らかになりつ つある一方で,世界人口の増加はこれからも続き,2050 年には90億人に達する予測が国連より報告されている. このような環境下で人類が持続的に繁栄できる,いわゆる サステナブル社会を目指すためには,人口増加や経済発展 と,資源消費や環境への負荷 との因果関係(比例関係) を切り離す「デカップリング」という国連環境計画 (UNEP)が提唱する概念(図1)に基づいた行動が重要 となる. 自動車を中心とするモビリティ関連は,エネルギーや資 源の消費,CO2排出など,環境だけでなく経済へのインパ クトが非常に大きい分野である.2050年には,自動車の 保有台数は現在の2倍以上の23億台まで増加する予測 があり,それに伴うタイヤの需要も見込まれる.このよう な環境下,事業規模やタイヤが製品段階で及ぼす影響の大 きさを認識し,持続可能な社会の実現に向けた取り組みが 近年各タイヤ会社により進められている.当社グルー プでも上述の「デカップリング」概念に基づき2012年に 2050年を見据えた環境長期目標を策定し(図2),その中 で目指すべきゴールを,当社グループの事業と商品ライフ サイクル全体で,地球の自浄能力や扶養力とバランスし, 持続可能な社会の実現に貢献する事業運営を可能とするこ ととしている.そのために取り組むべきこととして,生物 多様性ノーネットロスにむけて事業活動全体で取り組みを 推進する「自然共生社会の実現」,限りある地球の資源を より効率的に持続可能な形で使用する「循環型社会の実\",\"PeriodicalId\":405949,\"journal\":{\"name\":\"Journal of the Society of Rubber Industry,Japan\",\"volume\":\"10 1\",\"pages\":\"0\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2013-06-15\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"1\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Journal of the Society of Rubber Industry,Japan\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.2324/GOMU.86.169\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Journal of the Society of Rubber Industry,Japan","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2324/GOMU.86.169","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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“Towards A Sustainable Society” Approaches to the Goal of Achieving “100% Sustainable Materials”
環境問題に留まらずエネルギー,資源,生物の多様性な ど様々な局面において「地球の有限性」が明らかになりつ つある一方で,世界人口の増加はこれからも続き,2050 年には90億人に達する予測が国連より報告されている. このような環境下で人類が持続的に繁栄できる,いわゆる サステナブル社会を目指すためには,人口増加や経済発展 と,資源消費や環境への負荷 との因果関係(比例関係) を切り離す「デカップリング」という国連環境計画 (UNEP)が提唱する概念(図1)に基づいた行動が重要 となる. 自動車を中心とするモビリティ関連は,エネルギーや資 源の消費,CO2排出など,環境だけでなく経済へのインパ クトが非常に大きい分野である.2050年には,自動車の 保有台数は現在の2倍以上の23億台まで増加する予測 があり,それに伴うタイヤの需要も見込まれる.このよう な環境下,事業規模やタイヤが製品段階で及ぼす影響の大 きさを認識し,持続可能な社会の実現に向けた取り組みが 近年各タイヤ会社により進められている.当社グルー プでも上述の「デカップリング」概念に基づき2012年に 2050年を見据えた環境長期目標を策定し(図2),その中 で目指すべきゴールを,当社グループの事業と商品ライフ サイクル全体で,地球の自浄能力や扶養力とバランスし, 持続可能な社会の実現に貢献する事業運営を可能とするこ ととしている.そのために取り組むべきこととして,生物 多様性ノーネットロスにむけて事業活動全体で取り組みを 推進する「自然共生社会の実現」,限りある地球の資源を より効率的に持続可能な形で使用する「循環型社会の実