K. Ogawa
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引用次数: 2
Chain Conformation of Chitin and Chitosan
は じめ に 高分子 の立体配座(conformation)を 決め る手段 と し ては, X線,電 子線,中 性子線 による回折法 のほか,赤 外, NMRな どのスペ ク トル法があ る.絶 対構造を決め られる回折法 のなか で,も っ とも一般的な のはX線 回折 法である.低 分子 のX線 回折 は単結晶試料 を用 いて行わ れるが,高 分子 では測定 に供 しうる大 きさの単結晶を調 製す ることは まず不可能 なので,通 常は,一 軸 配向 した 試料 にX線 をあて て繊維図形を得,そ れを解析 して立体 配座 を決定す る. キチ ン ・キ トサ ンの立体配座 の研究はいずれ も古 くか ら始 まってお り,最 初に繊 維図形が得 られたのは,キ チ ンでは1935年(1),キ トサ ンでは1937年(2)で ある.し か しなが ら,そ れ らの立体 配座 の詳細が 明らか にされ るに は大型 計算機 の出現を待 たねば ならなか った.キ チ ンの 構造は1970年 代後 半に明 らかになったが,キ トサ ンは まだ解析が進 め られ ている段階 である.本 稿 では,主 と してX線 回折 法に よって明らか にされた キチ ン ・キ トサ ンお よびそれ らの関連物質 の立体配座 を細介す る. 1. キチ ン キチ ンでは3種 の繊維 図形が得 られてい るので3種 の