Studies of in vivo genotoxicity testing; its importance and incorporation into guideline

1960年というと,ヒトの染色体数 46が報告されたの が 1956年,また,ダウン症やターナー症など染色体数 の異常個体が相次いで発表された直後でもあり,北大理 学部の牧野研究室では総力を上げてこの問題に取り組ん でいた.博士課程の時に人口流産胎児の組織を培養して 染色体を調べるプロジェクト「日本人集団の染色体数の 確定」(Makino et al., 1962)に参加できたことが私のそ の後を決めたといっても過言ではない.次いで,米国留 学中に autoradiography技術を用いた「ヒト染色体の複 製パターンに関する研究」(Kikuchi and Sandberg, 1964; 1965; Sofuni et al., 1967),並びに「ヒトの癌や白血病の 染色体研究」(Ishihara et al., 1963; Sandberg et al., 1964a; 1964b; 1964c; 1967),及び帰国後,国立遺伝学研究所人 類遺伝部で携わった「ダウン症等先天性疾患の染色体研 究」(菊池ら,1969;Kikuchi et al., 1969; Oishi et al., 1969; Kumagai et al., 1974; Matsunaga et al., 1978)等, ヒトの染色体に関する新しい分野の研究に従事すること ができた.