Yoshinori Ozawa, H. Yamaguchi, Akiharu Asada, Hiroyuki Nishimura
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Long-term Reliability Evaluation of the Diaphragm for Gas Meters
地球環境保全と資源有効利用の観点から,リサイクル法 に基づきマテリアルリサイクル等の取り組みが積極的に行 われているが,部品リユースは使用履歴が不明で,リユー ス時の性能担保が困難であり,費用がかかる等の理由から ほとんど行われていない.著者らは,部品リユースに適 した機器として, ・設置後10年以内に全数回収され,回収品の市場経過年 数が均一である. ・同一規格の単体製品である. ・回収ルートが確立している. などの特徴を有するガスメーターに着目し,ガスメーター 部品の耐久性に関する研究に取り組んでいる. ガスメーターは計量法に規定される特定計量器であり, 検定有効期間ごとに交換される.家庭用を主とする16号 以下のガスメーターの場合,検定を受けた翌月1日から起 算して10年間が検定の有効期限であり,大阪ガス管内で 約700万戸のお客様宅のガスメーターは設置後10年以内に 全数回収される.その後,ガスメーターは一部部品を修 理・交換された後にリユースされるが,個々の部品の使用 期限の判断は各ガス会社およびメーターメーカーに任せら れてきた.ガスメーターは計量器であるとともに,地震や ガス漏れなどの異常を感知する機能をもつ保安機器である ため,リユース品でも新品と同等の品質が要求され,ガス メーター部品の製品寿命を適切に見極め可能な評価手法が 必要とされている. 従来,一般家庭用ガスメーターとして主流の膜式ガスメ ーターの耐久性評価には,使用最大流量で膜式ガスメータ ーを数千時間駆動し,その前後の計量性能を確認する駆動 部耐久試験が採用されてきた.ガスメーター部品の機械 的な摩耗劣化の促進に有効な試験と考えられる.しかしな がら,本手法では,膜式ガスメーターの経年劣化(屋外設 置環境下,10年間)によるマイナス側の器差変化は再現 できるが,プラス側の器差変化を再現できないとの課題が あった.また,膜式ガスメーターのプラス側の器差変化を 再現可能な評価手法に関する報告例は見当たらない.器差 とは計量器自体の有する誤差であり,次の式(1)で表さ れる.ここで,Eは器差(%),Iは被検定ガスメーターの 指示量(L),Qは基準器の指示量(L)である.膜式ガス