填充橡胶在混炼和揉制过程中网络结构的变化——从三网络模型的角度探讨

Yoshinobu Isono
{"title":"填充橡胶在混炼和揉制过程中网络结构的变化——从三网络模型的角度探讨","authors":"Yoshinobu Isono","doi":"10.2324/GOMU.89.91","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"成形加工と言うと,よく引き合いに出されるのはプラス チックであろう.プラスチックとの対比でゴムを考えるこ とから始めてみよう.プラスチックもゴムも高分子物質で あり,たまたま,プラスチックはガラス転移温度が室温以 上にあり,ゴムは室温以下にあるという点が異なるだけで ある.しかし,これが決定的な差を生み出す.プラスチッ クはガラス状態あるいは結晶-ガラス混合状態で使われる ため,自己補強性があるので,簡単に言えば,高温の流動 状態で流し込んで成形し,室温付近まで冷やして,固くな ったところで取り出せばよいだけである.だから,プラス チックの成形加工シミュレーションは緩和時間を無視した 粘性体近似による流動シミュレーションでこと足りると思 われる.しかし,ゴム材料では,弾性可逆回復を持たせる ための加硫と,弾性率を高めるための補強性フィラー充塡 が欠かせない.架橋は成形後に導入すればよいので,ゴム 材料の成形加工を考える際には,先ずフィラーのことを考 えれば良いと思われる.フィラーの一次粒径は30 ~ 80 nm程度,カーボンブラックならさらに凝集して100 ~ 300 nm程度の二次粒子になっている.これを原料ゴムの 中に分散させることはかなり困難である.したがって,ゴ ムと補強性フィラーを混ぜるだけではだめで,フィラーを ゴム中に練り込む必要がある.この混練工程がゴム材料の 成形加工の第1ステップである.練り上がったフィラー充 塡ゴムは非常に高粘度で流動性が低く,加工しようと思え ば,加硫前なら押出しあるいはカレンダー操作になると思 われる. 混練後のゴムを見ると,実にシットリして黒光りしてお り,フィラーが均一分散しているように見える.しかし, 後に述べるように,非線形粘弾性と電気抵抗の同時測定 1) あるいは3D-TEM観察 によりフィラー接触網目が形成 されることが分かる.フィラー充塡ゴムは決して均一では","PeriodicalId":405949,"journal":{"name":"Journal of the Society of Rubber Industry,Japan","volume":"29 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1900-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"Change in Network Structures of Filled Rubbers in Mixing and Kneading Processes: —Discussion from the Viewpoint of Three Network Model—@@@-3網目モデルからの考察-\",\"authors\":\"Yoshinobu Isono\",\"doi\":\"10.2324/GOMU.89.91\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"成形加工と言うと,よく引き合いに出されるのはプラス チックであろう.プラスチックとの対比でゴムを考えるこ とから始めてみよう.プラスチックもゴムも高分子物質で あり,たまたま,プラスチックはガラス転移温度が室温以 上にあり,ゴムは室温以下にあるという点が異なるだけで ある.しかし,これが決定的な差を生み出す.プラスチッ クはガラス状態あるいは結晶-ガラス混合状態で使われる ため,自己補強性があるので,簡単に言えば,高温の流動 状態で流し込んで成形し,室温付近まで冷やして,固くな ったところで取り出せばよいだけである.だから,プラス チックの成形加工シミュレーションは緩和時間を無視した 粘性体近似による流動シミュレーションでこと足りると思 われる.しかし,ゴム材料では,弾性可逆回復を持たせる ための加硫と,弾性率を高めるための補強性フィラー充塡 が欠かせない.架橋は成形後に導入すればよいので,ゴム 材料の成形加工を考える際には,先ずフィラーのことを考 えれば良いと思われる.フィラーの一次粒径は30 ~ 80 nm程度,カーボンブラックならさらに凝集して100 ~ 300 nm程度の二次粒子になっている.これを原料ゴムの 中に分散させることはかなり困難である.したがって,ゴ ムと補強性フィラーを混ぜるだけではだめで,フィラーを ゴム中に練り込む必要がある.この混練工程がゴム材料の 成形加工の第1ステップである.練り上がったフィラー充 塡ゴムは非常に高粘度で流動性が低く,加工しようと思え ば,加硫前なら押出しあるいはカレンダー操作になると思 われる. 混練後のゴムを見ると,実にシットリして黒光りしてお り,フィラーが均一分散しているように見える.しかし, 後に述べるように,非線形粘弾性と電気抵抗の同時測定 1) あるいは3D-TEM観察 によりフィラー接触網目が形成 されることが分かる.フィラー充塡ゴムは決して均一では\",\"PeriodicalId\":405949,\"journal\":{\"name\":\"Journal of the Society of Rubber Industry,Japan\",\"volume\":\"29 1\",\"pages\":\"0\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"1900-01-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Journal of the Society of Rubber Industry,Japan\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.2324/GOMU.89.91\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Journal of the Society of Rubber Industry,Japan","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2324/GOMU.89.91","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
引用次数: 0

摘要

说到成型加工,经常被提到的是加分。从与塑料的对比来考虑橡胶吧。塑料和橡胶都是高分子物质。只是塑料的玻璃转移温度在室温以上,橡胶的转移温度在室温以下这一点不同而已。但是,这就产生了决定性的差别。由于铁丝是在玻璃状态或结晶-玻璃混合状态下使用,所以具有自我增强性,简单来说,就是在高温流动状态下灌入成形,冷却到室温附近,使其变硬。因此,我认为plus加工模拟采用无视缓和时间的粘性体近似流动模拟就足够了。但是,橡胶材料中,为了具有弹性可逆恢复的硫化和为了提高弹性模量的加固性填充物是必不可少的。由于架桥在成型后导入即可,所以在考虑橡胶材料的成型加工时,首先要考虑填料。填料的一次粒径为30 ~ 80nm左右,碳黑进一步凝聚成为100 ~ 300nm左右的二次粒子,要将其分散到原料橡胶中是相当困难的。仅将橡胶和增强性填料混在一起是不行的,必须将填料揉进橡胶中,这种混练工序是橡胶材料加工成型的第一步。打磨好的填充物橡胶粘度非常高,流动性很低,如果要加工的话,在硫化前应该是挤压或挂历操作。观察混炼后的橡胶,确实光滑黑亮,填料均匀分散。如后所述,通过非线性粘弹性和电阻的同时测量1)或3d - tem观察,可以发现填充物接触网状形成。填充物填充橡胶绝对不是均匀的。
本文章由计算机程序翻译,如有差异,请以英文原文为准。
Change in Network Structures of Filled Rubbers in Mixing and Kneading Processes: —Discussion from the Viewpoint of Three Network Model—@@@-3網目モデルからの考察-
成形加工と言うと,よく引き合いに出されるのはプラス チックであろう.プラスチックとの対比でゴムを考えるこ とから始めてみよう.プラスチックもゴムも高分子物質で あり,たまたま,プラスチックはガラス転移温度が室温以 上にあり,ゴムは室温以下にあるという点が異なるだけで ある.しかし,これが決定的な差を生み出す.プラスチッ クはガラス状態あるいは結晶-ガラス混合状態で使われる ため,自己補強性があるので,簡単に言えば,高温の流動 状態で流し込んで成形し,室温付近まで冷やして,固くな ったところで取り出せばよいだけである.だから,プラス チックの成形加工シミュレーションは緩和時間を無視した 粘性体近似による流動シミュレーションでこと足りると思 われる.しかし,ゴム材料では,弾性可逆回復を持たせる ための加硫と,弾性率を高めるための補強性フィラー充塡 が欠かせない.架橋は成形後に導入すればよいので,ゴム 材料の成形加工を考える際には,先ずフィラーのことを考 えれば良いと思われる.フィラーの一次粒径は30 ~ 80 nm程度,カーボンブラックならさらに凝集して100 ~ 300 nm程度の二次粒子になっている.これを原料ゴムの 中に分散させることはかなり困難である.したがって,ゴ ムと補強性フィラーを混ぜるだけではだめで,フィラーを ゴム中に練り込む必要がある.この混練工程がゴム材料の 成形加工の第1ステップである.練り上がったフィラー充 塡ゴムは非常に高粘度で流動性が低く,加工しようと思え ば,加硫前なら押出しあるいはカレンダー操作になると思 われる. 混練後のゴムを見ると,実にシットリして黒光りしてお り,フィラーが均一分散しているように見える.しかし, 後に述べるように,非線形粘弾性と電気抵抗の同時測定 1) あるいは3D-TEM観察 によりフィラー接触網目が形成 されることが分かる.フィラー充塡ゴムは決して均一では
求助全文
通过发布文献求助,成功后即可免费获取论文全文。 去求助
来源期刊
自引率
0.00%
发文量
0
×
引用
GB/T 7714-2015
复制
MLA
复制
APA
复制
导出至
BibTeX EndNote RefMan NoteFirst NoteExpress
×
提示
您的信息不完整,为了账户安全,请先补充。
现在去补充
×
提示
您因"违规操作"
具体请查看互助需知
我知道了
×
提示
确定
请完成安全验证×
copy
已复制链接
快去分享给好友吧!
我知道了
右上角分享
点击右上角分享
0
联系我们:info@booksci.cn Book学术提供免费学术资源搜索服务,方便国内外学者检索中英文文献。致力于提供最便捷和优质的服务体验。 Copyright © 2023 布克学术 All rights reserved.
京ICP备2023020795号-1
ghs 京公网安备 11010802042870号
Book学术文献互助
Book学术文献互助群
群 号:481959085
Book学术官方微信