{"title":"高分子材料的阻燃性评价","authors":"Mikiya Ito","doi":"10.2324/GOMU.83.6","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"高分子材料にはゴム,プラスチックをはじめ接着剤,塗 料,繊維,木材,紙など多種多様なものがあり,これらは 製品ごとに多くの配合・構成を有している.また,これら 材料の多くは石油を原料としており,一般的に「燃えるも の」と認識される材料である.しかし,容易に燃焼する素 材では安全性に問題を有し,現在のような広範な用途へ適 用されることはなかった.用途拡大の基礎技術として, 様々な形で難燃性向上の研究がなされ,実際の使用環境に 適応してきたことが挙げられる.しかし,鉄道では平成 15年2月18日に韓国大邱 テ グ 市の中央路駅にて地下鉄放火事 件が発生した.この放火事件では推定4リットルのガソリ ンが散布され,死者196名という大惨事となった.被害 拡大の背景には,列車運転士の判断ミス等が重なったこと も挙げられるが,韓国における鉄道車両材料の難燃性が相 対的に低く,発生した火災が隣接する車両へ延焼したこと が材料面での大きな要因と考えられた.一方,日本国内に おける鉄道車両材料の難燃性基準はタバコの火などの小火 源を想定したものであり,それで効果を発揮してきた経緯 がある.しかし,韓国での放火事件を受けて,大火源火災 を考慮した燃焼試験による性能評価の必要性が高まってい る.本稿では,大火源火災を考慮した高分子材料の燃焼特 性の評価技術とこれら試験の鉄道車両材料への適用例に加 え,日本国内の燃焼試験方法を定めた省令の改正および今 後の課題について概説する.","PeriodicalId":405949,"journal":{"name":"Journal of the Society of Rubber Industry,Japan","volume":"1 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1900-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"Evaluation of Flame Retardancy for Polymer Materials\",\"authors\":\"Mikiya Ito\",\"doi\":\"10.2324/GOMU.83.6\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"高分子材料にはゴム,プラスチックをはじめ接着剤,塗 料,繊維,木材,紙など多種多様なものがあり,これらは 製品ごとに多くの配合・構成を有している.また,これら 材料の多くは石油を原料としており,一般的に「燃えるも の」と認識される材料である.しかし,容易に燃焼する素 材では安全性に問題を有し,現在のような広範な用途へ適 用されることはなかった.用途拡大の基礎技術として, 様々な形で難燃性向上の研究がなされ,実際の使用環境に 適応してきたことが挙げられる.しかし,鉄道では平成 15年2月18日に韓国大邱 テ グ 市の中央路駅にて地下鉄放火事 件が発生した.この放火事件では推定4リットルのガソリ ンが散布され,死者196名という大惨事となった.被害 拡大の背景には,列車運転士の判断ミス等が重なったこと も挙げられるが,韓国における鉄道車両材料の難燃性が相 対的に低く,発生した火災が隣接する車両へ延焼したこと が材料面での大きな要因と考えられた.一方,日本国内に おける鉄道車両材料の難燃性基準はタバコの火などの小火 源を想定したものであり,それで効果を発揮してきた経緯 がある.しかし,韓国での放火事件を受けて,大火源火災 を考慮した燃焼試験による性能評価の必要性が高まってい る.本稿では,大火源火災を考慮した高分子材料の燃焼特 性の評価技術とこれら試験の鉄道車両材料への適用例に加 え,日本国内の燃焼試験方法を定めた省令の改正および今 後の課題について概説する.\",\"PeriodicalId\":405949,\"journal\":{\"name\":\"Journal of the Society of Rubber Industry,Japan\",\"volume\":\"1 1\",\"pages\":\"0\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"1900-01-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Journal of the Society of Rubber Industry,Japan\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.2324/GOMU.83.6\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Journal of the Society of Rubber Industry,Japan","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2324/GOMU.83.6","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}