Relationship of Seborrheic Dermatitis and Malassezia
A. Nakabayashi, Tetsuo Nakamura, J. Ninomiya, Hideyoshi Watanabe, Y. Sei
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引用次数: 1
Abstract
脂漏性皮膚炎患者より分離されたMalassezia furfurの生菌浮遊液(0.2g/ml)0.2mlを,剃毛したモルモットの背部と耳介後面,および,C3Hマウス並びにBALB/c nu-nuヌードマウスの背部に1日1回連日塗布した.モルモットについては,生菌試料の他,菌体抽出分画液,Dixon液体培地,およびエベラクトンBを添加した生菌試料を各々連日塗布した.モルモットへの生菌試料の塗布の結果は,7日目頃より脂漏性皮膚炎類似の鱗屑を伴う紅斑が出現し,25日目には背部12部位中9部位,耳介後面12部位中10部位に同様の病変を認めた.今回初めて塗布した初回塗布群に比べ,以前に塗布実験を行い,今回再び塗布した再塗布群に,より早期に病変が生じた.エステラーゼ阻害物質であるエベラクトンBの添加によりこの病変形成は抑制された.ヌードマウスへの結果は,背部に粃糠様鱗屑が認められたが,C3Hマウスには病変が形成されなかった.モルモットへの菌体抽出分画およびDixon液体培地の塗布の結果は,いずれも病変の形成に至らなかった.以上の結果から,M.furfurが脂漏性皮膚炎の一因であることが強く示唆され,さらに,その成因として,接触アレルギーの他,菌による皮脂の分解産物の直接作用も関与していることが推測された.
脂溢性皮炎与马拉色菌的关系
将从脂漏性皮肤炎患者分离出的0.2g/ml Malassezia furfur活菌悬浮液,剃毛后的豚鼠背部和耳后,C3H小鼠和BALB/cnu-nu裸鼠背部每日连续涂敷1次。小白鼠除使用活菌试料外,还使用菌体提取分离液、Dixon液体培养基以及添加了乙烯酸酯B的活菌试料连续涂敷。使用样品的结果是,从第7天开始出现类似脂漏性皮肤炎的鳞屑伴红斑,第25天背部12个部位中的9个部位、耳介后方12个部位中的10个部位出现了同样的病变。与第一次使用的第一次涂抹组相比,以前进行过涂抹实验,这次再次使用的再涂抹组更早地发生了病变。由于添加了酯酶抑制物质——埃维酮B,这种病变的形成得到了抑制。试验结果显示,背部有糠糠样鳞屑,C3H小鼠未形成病变。对小白鼠进行菌体提取分离和Dixon液体培养基涂布试验结果均未形成病变。根据以上结果,强烈地提示M.furfur是脂漏性皮肤炎的一个原因,并且,作为其成因,除了接触过敏以外,还推测与由细菌引起的皮脂分解产物的直接作用有关。
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