Effects of Sulfate Ion on Crystal Structure and Activity for Methane Oxidation of Iron Oxide Prepared from Goethite.

Masanao Orihara, Suminori Tanaka, Sigeo Kawakami, K. Nakagawa, Masahiro Kato, S. Sugiyama, T. Moriga, I. Nakabayashi
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Abstract

ゲータイト(α-FeO(OH))を前駆物質として合成した酸化鉄を用いてメタン酸化活性試験を行った.ゲータイトは水酸化ナトリウム水溶液と硫酸鉄水溶液を混合した懸濁液の空気酸化により調製され,その熱分解により酸化鉄を得た.酸化鉄によるメタン酸化活性は硫酸イオンの存在で抑制されることがわかった.そこで,ゲータイトを硫酸に浸漬してその表面に硫酸イオン(SO42−)を存在させ,残存した硫酸イオンがゲータイトから調製された酸化鉄の結晶構造とメタン酸化活性に及ぼす影響について詳しく検討した.その結果,硫酸イオンは250 °C付近で起こるゲータイトからヘマタイト(α-Fe2O3)への相転移温度を約30 °C高温側へシフトさせることが明らかになった.また,この硫酸イオンは鉄原子に電子を供与して鉄の酸化力を減少させ,300 °Cから500 °Cの温度範囲においてメタン酸化活性を低下させ,かつメタンの部分酸化を引き起こす.さらに硫酸イオンによって,相転移して生成したヘマタイト中に多くの格子欠陥が存在し,(113l)(l : 0,1,2)面に代表される鉄原子の並びに関係する特定の面以外,すなわち酸素が関与する原子配列を乱すことがわかった.硫酸処理されたゲータイトから得られたヘマタイトを触媒として,550 °C以上でメタン酸化活性試験を行ったところ,硫酸処理なしのゲータイトから得られたヘマタイトよりも高活性であった.550 °C以上の温度においてヘマタイト表面の硫酸イオンは脱離するが,硫酸イオンによってもたらされたヘマタイトの格子欠陥は残り,この格子欠陥が高活性の要因であると考えられる.
硫酸盐离子对针铁矿制备的氧化铁的晶体结构和甲烷氧化活性的影响。
使用以绑带(α-FeO(OH))为前体物质合成的氧化铁进行了甲烷氧化活性试验。晶石由氢氧化钠水溶液和硫酸铁水溶液混合的悬浊液空气氧化配制而成,其热分解得到氧化铁。氧化铁对甲烷的氧化活性因硫酸根的存在而受到抑制。因此,将胶体浸泡在硫酸中,使其表面存在硫酸根离子(SO42 -),并详细研究了残余的硫酸根离子对由胶体制备的氧化铁结晶结构和甲烷氧化活性的影响。结果表明,硫酸根离子能使250°C附近发生的从晶状体到转变晶状体(α-Fe2O3)的相变温度向约30°C的高温侧转移。另外,该硫酸根离子向铁原子提供电子,减少铁的氧化能力,在300°C至500°C的温度范围内,降低甲烷氧化活性,并引起甲烷的部分氧化。另外,在硫酸根离子的作用下,相变生成的络合物中存在许多晶格缺陷,(113l)(l:0,1,2)面所代表的与铁原子排列有关的特定面以外,即氧气参与的原子排列被打乱。用硫酸处理过的栅极得到的铬铁作为催化剂,在550°C以上进行甲烷氧化活性试验的结果,比没有硫酸处理的栅极得到的铬铁活性更高。在550°C以上的温度下,络合物表面的硫酸根离子会脱离,但由硫酸根离子引起的络合物晶格缺陷会保留下来,这种晶格缺陷被认为是高活性的主要原因。
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