M. Hiruma
{"title":"New Therapy for Dermatophytosis","authors":"M. Hiruma","doi":"10.3314/JJMM.38.39","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"白癬の治療における最近の進歩についてまとめた.白癬治療の原則には,変わりはないが,近年多くの抗真菌剤(フルコナゾール,イトラコナゾール,テルビナフィンなど)が開発され,選択の幅が広がったので,各薬剤の1)作用機序,2)作用様式,3)抗真菌スペクトル,4)薬物動態などを考慮することがより必要になった.内用抗真菌剤については,安全性が向上したので,その適応範囲が拡大した.成績の若干をあげると,1)重症な足白癬に対する外用療法では,テルビナフィン・クリームの外用を試みたが,有効以上が81%という優れた結果が得られた.従来のイミダゾール系薬剤との左右の足の塗り分け比較試験では,5例中1例においてテルビナフィンが優れており,他の4例では左右差なしであった.2)生毛部白癬,爪白癬,ケルスス禿瘡に対する内用抗真菌剤療法は,フルコナゾール100mg週1回投与法,イトラコナゾール200mg週1回投与法またはパルス投与法などで,優れた結果が得られた.特に爪白癬および小児のケルスス禿瘡では有利な治療法であることが判明した.3)重症な足白癬に対する外用・内用の併用療法では,有効以上が70-80%であった.新しい抗真菌剤の登場によって,白癬の治療がある程度容易になったことは間違いないといえる.","PeriodicalId":19301,"journal":{"name":"Nippon Ishinkin Gakkai Zasshi","volume":"138 1","pages":"39-45"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1997-02-28","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Nippon Ishinkin Gakkai Zasshi","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.3314/JJMM.38.39","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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