PRESENT STATUS OF INTRAVENOUS IMMUNOGLOBULIN (IVIG) USAGE: SURVEY IN JAPAN

Nihon Yuketsu Gakkai zasshi = Journal of the Japan Society of Blood Transfusion Pub Date : 2006-01-01 DOI:10.3925/JJTC1958.52.422

H. Kato, S. Takamoto, Motoaki Uruma, Takanori Ando, Reiko Niwa, H. Ikeda, K. Hiruma, T. Asai, Y. Hoshi, Y. Kurata, M. Shimizu

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Abstract

【背景】静注用免疫グロブリン (IVIG) に関しては未だ明確な使用基準がなく, 適正使用を推進するには使用指針の作成が急務である. 我々は指針作成を最終的な目標とし, 先ずIVIGについて全国の中・大規模病院における疾患別の使用実態を調査, 検討した.【方法】全国の400床以上の732病院を対象に, 平成15年7月から9月までの3ヵ月間におけるIVIG使用状況をアンケート形式で調査した. 調査内容は疾患別の使用患者数および使用量である.【成績】本調査の有効回答率は36.6% (268/732病院) であった. 総使用患者数 (8,570例) 中の小児群は1,955例で自己免疫疾患が38%, 術後感染症を含めた感染症が33%であり, 成人群は6,615例で自己免疫疾患が10%, 感染症が73%と両群間に有意差が認められた. 総使用量 (171,018g) では, 小児群 (28,684g), 成人群 (142,334g) での自己免疫疾患の占める割合は各々60%, 35%であり, 感染症は各々15%, 45%であった. 感染症以外の患者数をみると, 小児群では川崎病が44.5%と高頻度であり, 成人群では特定の疾患に多く使用される傾向は認められなかった. 感染症に関しては両群とも細菌感染症に多く使用されていた. また, 重症感染症の指標として設定したCRP値の境界値 (小児群: 10mg/dl, 成人群: 15mg/dl) 以上での使用例は小児群では28%と低率であり, 成人群でも51%と約半数に過ぎなかった.【結論】本調査から自己免疫疾患ならびに感染症が今後のIVIG需要量を規定する主な疾患であると判断された. 特に, 感染症のうち, 重症と考え難く, 不適正と考えられる症例にもかなり使用されている実態が明らかになった.

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静脉注射免疫球蛋白使用现状:日本调查

【背景】静注用免疫球蛋白(IVIG)目前还没有明确的使用标准，为推进合理使用，急需制定使用指南。我们以制定指南为最终目标，首先对全国大中型医院在不同疾病中使用IVIG的实际情况进行了调查和讨论。以问卷形式对平成15年7月至9月的3个月IVIG使用状况进行了调查。调查内容为不同疾病的使用患者人数及使用量。【成绩】本调查的有效应答率为36.6%(268/732医院)。总使用患者数(8,570例)中，儿童组1,955例中自身免疫性疾病占38%，包括术后感染在内的感染占33%，成人组6,615例中自身免疫性疾病占10%，感染为73%，两组之间存在显著性差异。从总使用量(171,018克)来看，儿童群(28,684克)和成人群(142、334克)中自身免疫性疾病所占比例分别为60%和35%，传染病分别为15%和45%。从非传染病患者数来看，儿童群体中川崎病占44.5%，为高频度患者，成人群体中未发现多用于特定疾病的倾向。传染病方面，两组均多用于细菌传染病。另外，作为重症传染病指标设定的CRP值边界值(儿童组:10mg/dl，成人组:15mg/dl)以上的使用案例在儿童群中仅为28%，比例较低。从本调查中可以判断，自身免疫性疾病以及传染病是决定今后IVIG需求量的主要疾病。特别是，在传染病中，很难被认为是重症，被认为是不合适的病例也被大量使用。

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