Study on Proper Welding Condition for Ultra-Narrow Gap Submerged Arc Welding

Q3 Materials Science
Y. Abe, T. Fujimoto, Mitsuyoshi Nakatani, M. Shigeta, Manabu Tanaka
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Abstract

サブマージアーク溶接(Submerged arc welding: SAW)は その高溶着効率,高品質性から,圧力容器などの大型鋼構 造物の厚板,極厚板突合せ溶接に多く使われている.厚板 や極厚板に対する SAWでは,融合不良(Lack of fusion: LF) などの溶接欠陥防止のため開先角度を 30°程度まで広くする 必要がある.開先角度が広くなると開先断面積が大きくな り,積層完了までに多大な時間を要する. 開先角度を 1~3°とし,ルート幅を狭くした狭開先 SAW では,開先断面積が小さくなり,溶接時間を短縮できる. 狭開先 SAW技術はこれまでいくつか研究開発が行われてき た1-4.近年では,開先角度をほぼ 0°とし,極厚板を初層か ら最終層まで 1層 1パスで積層する極狭開先 SAWの研究も 進められている5-6.1層 1パス施工では 1パスで両側の開先 壁を溶融させる必要があるが,開先底のコーナー部はアー クプラズマで直接加熱しにくい,熱が拡散しやすい7などの 理由から溶融しにくく,融合不良が生じやすい(Fig.1 (a)). また,開先が狭くなると溶接後にスラグが自然にはく離せ ず,除去が困難となる1.特に,開先壁にアンダカット (Fig.1 (b))が生じた場合,スラグが固着し,十分に除去で きないとスラグ巻込みの原因となる.これらの溶接欠陥を 防止するには,両側の開先壁を溶融しつつ,アンダカット が生じない溶接部形状(Fig.1 (c))となる溶接条件を選定す る必要がある. 一方,近年ではデジタル波形制御が可能な大容量の溶接 電源が開発されており8-9,従来の可動鉄心形と比較して出 力の安定性や再現性が向上し,極性比率(特に棒マイナス の比率を EN比と定義する),周波数,位相差などの出力波 形をより精密に制御可能である.宮田らは溶接電流 600A, 電圧 33V,溶接速度 40cm/minの溶接条件に対し,EN比を 0.0 から 1.0まで変化させてビードオンプレート溶接を実施し, ワイヤ送給速度が±20%程度変化することを明らかにし た8.これは,EN比によりワイヤ送給速度すなわち溶着断 面積を制御できることを示している.このように,デジタ ル波形制御電源では EN比などのパラメータにより溶接部形 状の制御が可能となり,極狭開先 SAWにおいて溶接欠陥(融 合不良,アンダカット)の防止が期待できる. しかしながら,上述のように実施工における知見とノウ ハウが蓄積されつつある今も,依然として現象の詳細は不 明である.なぜなら,SAWは溶接部を覆うフラックスによっ て,アークプラズマの挙動,電極の溶融,溶滴移行,溶融 池形成,フラックスの溶融と蒸発,そしてそれに続くプラ ズマ周囲での多成分系の凝縮と凝固といった複雑な現象の 直接観察が困難となっており10-17,フラックス中にトンネル を設けてアーク空間に影響を与えつつも可視化を行ったと いう報告が数例あるのみである18-19.それに対して,数値シ ミュレーションによる現象解明も進められている.例えば, 計算格子を用いた手法によって熱エネルギーのバランスを 極狭開先サブマージアーク溶接における適正溶接条件の検討
超窄间隙埋弧焊适宜焊接条件的研究
弧焊(Submerged arc welding, SAW)因其高熔接效率和高品质性,被广泛应用于压力容器等大型钢结构的厚板、极厚板突合焊接。针对厚板和极厚板的SAW,为了防止融合不良(Lack of fusion, LF)等焊接缺陷,需要将开尖角度扩大到30°左右。如果打开角度变宽,打开截面积就会变大,完成层叠需要大量时间。采用开尖角度为1~3°、线路宽度变窄的窄开尖SAW,可以减小开尖截面积,缩短焊接时间。狭开方SAW技术到目前为止进行了几个研究开发1-4。近年来,也在进行极窄开路口SAW的研究,即开路角度几乎为0°,将极厚板从最初层到最终层以1层1道的方式层层堆叠。在5-6.1层1道施工中,两侧的开路口均为1道。虽然需要对墙壁进行熔化,但是由于开尖底部的转角部分很难直接用电弧等离子加热,热量容易扩散等原因,所以很难熔化,容易产生融合不良(Fig.1 (a)).另外,如果开尖变窄,焊后焊渣不能自然脱落,难以清除1。特别是在开尖壁上产生了切割裂纹(Fig.1 (b))时,熔渣会固化,如果不及时清除,就会造成熔渣卷入。为了防止这些焊接缺陷,要一边熔化两侧的开尖壁,一边切割裂纹。需要选定成为不会产生的焊接部形状(Fig.1 (c))的焊接条件。另一方面,近年来开发出了可进行数字波形控制的大容量焊接电源,与8-9和传统的可动铁心形状相比,输出的稳定性和再现性得到了提高,极性比率(特别是负极比率)也得到了提高。定义为EN比)、频率、相位差等输出波形可更精密地控制。宫田等人在焊接电流为600a、电压为33v、焊接速度为40cm/min的焊接条件下,将EN比从0.0变化到1.0,实施了焊板焊接。8.这表明可以通过EN比控制导线输送速度,即熔接断面积。如上所述,在数字波形控制电源中通过EN比等参数可以控制焊缝形状,在极窄的开孔SAW中可以期待防止焊接缺陷(熔合不良、切缝)。由于SAW通过覆盖焊缝的助焊剂,电弧等离子的行为、电极的熔化、熔滴转移、熔化水池形成,助焊剂的熔融和蒸发,接着在prasma周围多成分系的凝缩和凝固等复杂现象的直接观察变得困难10-17,助焊剂中隧道设置对弧空间产生影响的同时也进行了可视化的报告只有几例18-19.与此相对,数值模拟的现象解释也在进行中。例如,通过使用计算晶格的方法,研究在极窄开尖式弧焊中适当的焊接条件来平衡热能。
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