Toxic eruption and carotenodermia caused by Chlorella : A case report

Izumi Konohana, Takayoshi Sakuda, Tomohiro Suzuki, Hiroki Arakawa, Yuichi Kurihara
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Abstract

81歳,男性.高脂血症の既往あり.受診4ヶ月前より,体幹・四肢を中心に激しい瘙痒をともなう紅斑・丘疹が出没,倦怠感・嘔気をともない当科紹介受診となった.初診時,紅斑丘疹型中毒疹のほかに,全身の皮膚の黄染を認めたが,眼球結膜には異常を認めず,血中ビリルビン値は正常.詳細な問診聴取から,9ヶ月前からクロレラの摂取を開始,また連日野菜ジュースや海苔の佃煮を食していたことが判明した.臨床経過,血中β-カロチン高値より,クロレラによる紅斑丘疹型の中毒疹および柑皮症と診断,クロレラの中止後約1ヶ月で,中毒疹と激しい瘙痒は軽快、皮膚の黄染も徐々に軽快しつつある.昨今の健康志向から,様々のサプリメントが販売されているが,薬剤と異なり,健康食品やサプリメントについては,その副反応の存在があまり周知されていない.また,我々医療関係者も薬剤の副作用に比べると,その健康被害については,中止して症状が軽快すると,そのまま副作用報告を行わずにすませてしまうことも多い.健康な生活を求めて摂取するサプリメントや健康食品で,逆に健康を害してしまうことを避けるためにも,サプリメントを摂取する際の注意点を周知させる必要がある.今回自省も含めてクロレラによる紅斑丘疹型中毒疹と柑皮症の合併を認めた自験例を報告する.
小球藻致中毒性疹及胡萝卜素性皮肤病1例
八十一岁,男。有高血脂的病史。比前两种4个月,躯干、四肢为中心,伴随激烈的瘙痒,红斑、山丘疹出没,倦怠感、恶心,从而成为当时科介绍两种。初诊时,除红斑丘疹型中毒疹外,全身皮肤黄染,但眼球结膜未发现异常,血中胆红素值正常。通过详细的问诊问讯,判明从9个月前开始摄取小球藻,并且连日食用蔬菜汁和海苔咸烹。临床经过,血中β-胡萝卜素比最高值,小球藻引起的红斑山丘疹型中毒疹及柑皮症诊断,小球藻的中断后约1个月,瘾疹和激烈的瘙痒是轻快、皮肤黄染也逐渐轻快了。近来,由于人们追求健康,市面上销售着各种各样的保健品,但与药剂不同,健康食品和保健品的副反应的存在并不为人所知。另外,我们医务人员对于药物的副作用和健康危害,在停止治疗后症状减轻后,就直接不报告副作用的情况也很多。为了避免为了追求健康的生活而摄取营养补充剂和健康食品,反而损害健康,有必要告知摄取营养补充剂时的注意事项。包括这次自省在内,报告小球藻引起的红斑丘疹型中毒疹和柑皮病合并的自验病例。
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