ラグビー競技での死亡例の経験(Experience of fatal case in rugby competition)

小守林 靖一, 大志田 創太郎, 佐藤 慎平, 眞瀬 智彦, 小笠原 邦昭
{"title":"ラグビー競技での死亡例の経験(Experience of fatal case in rugby competition)","authors":"小守林 靖一, 大志田 創太郎, 佐藤 慎平, 眞瀬 智彦, 小笠原 邦昭","doi":"10.1002/jja2.12844","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"要旨 16歳の男性がラグビーの練習の補助のために厚さ30cm程度のタックルマットを持ち,チームメイトのタックルを受けていたところ,20回目のタックル後に崩れ落ちるように倒れて地面に横たわり,呼びかけに応じなくなったため当院へ救急搬送された。経緯として,搬送前日の練習中に脳振盪を起こしその後の練習は休んでいたが,当日はチームメイトの熱心な練習に触発され練習の補助を志願したのであった。頭部CTでは正中構造偏位を伴う最大厚が約6mmの右急性硬膜下血腫を認め,迂回槽は消失していた。受傷から約1時間50分後に全身麻酔下に頭蓋内血腫除去術を施行した。血腫を除去後に脳表を観察すると,脳挫傷はなく架橋静脈からの出血も認めなかった。内減圧と硬膜形成を行い,頭蓋内圧センサーを設置し外減圧状態として閉創した。術後頭蓋内圧は15~18mmHgで推移していたが,徐々に増悪し第17病日に死亡した。本例ではスポーツに関連した脳振盪後の事例として報告し考察する。","PeriodicalId":19447,"journal":{"name":"Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi","volume":"59 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2023-10-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.1002/jja2.12844","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
引用次数: 0

Abstract

要旨 16歳の男性がラグビーの練習の補助のために厚さ30cm程度のタックルマットを持ち,チームメイトのタックルを受けていたところ,20回目のタックル後に崩れ落ちるように倒れて地面に横たわり,呼びかけに応じなくなったため当院へ救急搬送された。経緯として,搬送前日の練習中に脳振盪を起こしその後の練習は休んでいたが,当日はチームメイトの熱心な練習に触発され練習の補助を志願したのであった。頭部CTでは正中構造偏位を伴う最大厚が約6mmの右急性硬膜下血腫を認め,迂回槽は消失していた。受傷から約1時間50分後に全身麻酔下に頭蓋内血腫除去術を施行した。血腫を除去後に脳表を観察すると,脳挫傷はなく架橋静脈からの出血も認めなかった。内減圧と硬膜形成を行い,頭蓋内圧センサーを設置し外減圧状態として閉創した。術後頭蓋内圧は15~18mmHgで推移していたが,徐々に増悪し第17病日に死亡した。本例ではスポーツに関連した脳振盪後の事例として報告し考察する。
橄榄球比赛死亡案例经验(Experience of fatal case in rugby competition)
摘要一名16岁男子为了辅助练习橄榄球,拿着约30cm厚的铲球垫,在接受队友的铲球时,在第20次铲球后,他突然瘫倒在地。因为不再响应呼叫而被紧急送到了本院。事情的原由是,在搬运前一天的练习中受到脑震荡之后,停止了练习,但是当天受到队友们的热情练习的启发,自愿成为了练习的辅助。头部CT显示,右侧急性硬膜下血肿伴有正中结构偏位,最大厚度约6mm,迂回槽消失。受创约1小时50分钟后,在全身麻醉下施行了颅内血肿清除术。清除血肿后观察脑表,发现没有脑挫伤,也没有架桥静脉出血。进行了内减压和硬膜形成,设置了颅内压传感器,在外减压状态下闭创。术后颅内压维持在15 ~ 18mmhg,但病情逐渐恶化,于第17病日死亡。在本例子中,我们报告并考察了与运动相关的脑震荡后案例。
本文章由计算机程序翻译,如有差异,请以英文原文为准。
求助全文
约1分钟内获得全文 求助全文
来源期刊
自引率
0.00%
发文量
0
×
引用
GB/T 7714-2015
复制
MLA
复制
APA
复制
导出至
BibTeX EndNote RefMan NoteFirst NoteExpress
×
提示
您的信息不完整,为了账户安全,请先补充。
现在去补充
×
提示
您因"违规操作"
具体请查看互助需知
我知道了
×
提示
确定
请完成安全验证×
copy
已复制链接
快去分享给好友吧!
我知道了
右上角分享
点击右上角分享
0
联系我们:info@booksci.cn Book学术提供免费学术资源搜索服务,方便国内外学者检索中英文文献。致力于提供最便捷和优质的服务体验。 Copyright © 2023 布克学术 All rights reserved.
京ICP备2023020795号-1
ghs 京公网安备 11010802042870号
Book学术文献互助
Book学术文献互助群
群 号:481959085
Book学术官方微信