Formation of Mesomorphic Phase and Crystallization in Silicone Rubber

M. Tosaka
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Abstract

いわゆるシリコーンゴムは,ポリジメチルシロキサン (PDMS)にシリカフィラーを加え,架橋したものである. PDMSというポリマー自体は,ゴムとしての利用ばかり ではなく,シリコーンオイル,グリース,離型剤,消泡 剤,化粧品,医薬品など,幅広い用途で用いられている. その理由は,PDMSが耐熱性や生体適合性に優れると同 時に,さまざまな物質の界面で独特の挙動を示すためであ る.これらの物性はPDMSに特有な分子構造,分子形態 の自由度,および界面エネルギーの結果として発現され る.従って,PDMSに発現する物性を分子レベルの構造 に基づいて理解することは極めて重要であり,古くから研 究の対象となっている. PDMSの分子構造を図1に示す.主鎖は親水性の高い -Si-O-の繰り返しから成るが,Siには疎水性のメチル基が 結合している.-Si-O-結合は-C-C-結合に比べて結合距離が 長く,結合軸まわりの回転障壁エネルギーがほとんどゼロ である.また,結合角も固定されておらず,状況に応じて 幅広く変化できる.そのためPDMSは極めて柔軟であり, 際だって低いガラス転移温度を示す.1980年頃まで,こ うした-Si-O-結合の特異性が現れるのは,酸素(O)の非結 合性p軌道とケイ素(Si)の被占有d軌道が共役し,いわゆ る(p→d)π共役を形成するからだと考えられていた . しかし,量子力学による理論計算を行った1980年の論文 では,-Si-O-結合の構造には分極の寄与が大きく,(p→d)
硅橡胶中介晶相的形成与结晶
所谓的硅酮橡胶,是在聚二甲基硅氧烷(PDMS)中加入硅树脂填充物并交联而成。PDMS这种聚合物本身只用作橡胶。广泛应用于硅油、润滑脂、脱模剂、消泡剂、化妆品、医药品等领域。其理由是PDMS具有良好的耐热性和生物相容性。有时是因为在各种物质的界面上表现出独特的行为,这些物性是PDMS特有的分子结构、分子形态的自由度以及界面能量的结果。因此,基于分子水平的结构来理解PDMS中表现的物性是极其重要的,自古以来就是研究对象。PDMS的分子结构如图1所示。主链由高亲水性的-Si- o -重复组成,Si上结合的是疏水性的甲基。-Si- o -结合与-C-C-结合相比,结合距离长,围绕结合轴的旋转障能几乎为零。另外,结合角也不固定,可根据情况广泛变化,因此PDMS非常灵活,直到1980年左右,出现这种-Si-O-结合的特异性,是因为氧(O)的非合性p轨道和硅(Si)的被占d轨道共轭,从而产生了异变。因为会形成π共轭。但是,在1980年利用量子力学进行理论计算的论文中,极化对-Si-O-键的结构做出了很大的贡献,
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