{"title":"サトイモ(Colocasia esculenta (L) Schott)の熱水可溶性多糖の部分構造 ―親芋について―","authors":"大谷 貴美子, 深雪 遠山","doi":"10.1271/NOGEIKAGAKU1924.64.891","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"10月26日採取の親芋の熱水可溶性多糖をセファデックスG-100およびDEAE-セファデックスを用いて分画し,熱水可溶性多糖に多く含まれているグルコースの結合様式について,メチル化分析,スミス分解,デキストラナーゼ(Penicillium)による分解などを行い検討した. (1) ゲルろ過により親芋熱水可溶性多糖は,3つの画分に分画され,さらに,イオン交換クロマトグラフィーにより最も分子量の大きい画分は3つの画分に,中間の分子量画分および最も分子量の小さい画分はおのおの2つの画分に分画された. (2) イオン交換クロマトグラフィーで,非吸着画分に分画された3種の多糖について構成糖を調べたところ,いずれも主たる構成糖はグルコースであり,メチル化分析の結果では,主なメチル糖として,グルコースの→6結合を示す2, 3, 4-トリ-o-メチル-D-グルコースが得られた.また,スミス分解により,主な生成物として,グリセロールが得られ,メチル化分析の結果を支持した. (3) 上記の多糖にデキストラナーゼ(Penicillium)を作用させたところ,いずれも酵素の分解を受け,分解生成物として,イソマルトースが確認され,これらの多糖に含まれるグルコースが,α1→6結合をしていることが示唆された.","PeriodicalId":170824,"journal":{"name":"Nippon Nogeikagaku Kaishi-journal of The Japan Society for Bioscience Biotechnology and Agrochemistry","volume":"41 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1990-04-15","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Nippon Nogeikagaku Kaishi-journal of The Japan Society for Bioscience Biotechnology and Agrochemistry","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.1271/NOGEIKAGAKU1924.64.891","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}