精子形成に必須の細胞接着分子CADM1/IGSF4A/SgIGSF

Reproductive Immunology and Biology Pub Date : 1900-01-01 DOI:10.3192/JSIRIB.23.1

友彦若山, 尚一井関

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Abstract

精子形成の調節において、内分泌因子や局所因子の役割はよく知られているが、造精細胞とセルトリ細胞間の直接の相互作用に関わる細胞接着分子も必須であることが明らかになってきた。造精細胞とセルトリ細胞間には複数種の細胞接着分子が発現し、異種分子間結合だけでなく同種分子間結合もする。マウス精巣の造精細胞に発現する新規の細胞接着分子として、CADM1/IGSF4A/SgIGSFをクローニングした。CADM1/IGSF4A/SgIGSFは、細胞外に3つの免疫グロブリン様ループ構造をもち、細胞膜を1回貫通する免疫グロブリンスーパーファミリーに属する細胞接着分子である。精巣において、CADM1/IGSF4A/SgIGSFは、造精細胞に発現するが、セルトリ細胞等の体細胞には発現しない。造精細胞の中で、CADM1/IGSF4A/SgIGSFは、精祖細胞から精母細胞と伸長精子細胞の細胞膜に発現するが、円形精子細胞や成熟精子には発現しない。セルトリ細胞の膜に存在するPVRは、造精細胞のCADM1/IGSF4A/SgIGSFと異種分子間結合を行う。CADM1/IGSF4A/SgIGSFのノックアウトマウスは、精子形成障害により雄性不妊を生じる。これらの結果は、造精細胞とセルトリ細胞間においてCADM1/IGSF4A/SgIGSFをはじめとする接着分子を介した特異的な細胞認識機構が存在し、精子形成の調節に必須の役割を果たしていることを示唆する。

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精子形成に必須の細胞接着分子CADM1/IGSF4A/SgIGSF

在精子形成的调节中，内分泌因素和局部因素的作用是众所周知的，与造精细胞和细胞与细胞之间的直接相互作用相关的细胞粘附分子也是必需的。在造精细胞和细胞细胞之间出现多种细胞粘附分子，不仅异种分子间结合，而且同种分子间结合。我们克隆了CADM1/IGSF4A/SgIGSF作为在老鼠精巢的造精细胞中发现的新型细胞粘附分子。CADM1/IGSF4A/SgIGSF是一种细胞粘附分子，属于免疫球蛋白超家族，在细胞外具有3个免疫球蛋白样环结构，一次穿过细胞膜。在精巢中，CADM1/IGSF4A/SgIGSF出现在造精细胞中，但不出现在细胞细胞等体细胞中。在造精细胞中，CADM1/IGSF4A/SgIGSF出现在精祖细胞、精母细胞和伸长精子细胞的细胞膜上，但不出现在圆形精子细胞和成熟精子上。存在于细胞细胞膜中的PVR与造精细胞的CADM1/IGSF4A/SgIGSF进行异种分子间结合。CADM1/IGSF4A/SgIGSF基因敲除小鼠因精子形成障碍而产生雄性不育。这些结果表明，在造精细胞和单元细胞之间，存在着以CADM1/IGSF4A/SgIGSF为首的通过粘附分子的特异性细胞识别机制，在调节精子形成过程中发挥着必需的作用。。

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