{"title":"Development of the Simulator for the Phase Separated Structure of Spherical Filler and Binary Polymer Blended System","authors":"H. Morita, Y. Aoyanagi, Hideki Kobayashi","doi":"10.2324/GOMU.86.222","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"工業用ゴム材料として,ゴムにカーボンやシリカ等の球 形フィラーを混合した材料が,従来より開発されてきた. 例えば,タイヤや免震ゴムをはじめとした材料に始まり, 電子材料にまでその用途が広がってきている.また,材料 においては,ゴムが複数成分のブレンドとなっていること もしばしばある.ゴム成分を複数にした場合には,球形フ ィラーに対する各成分の親和性が異なり,球形フィラーの 分散性がゴムの相分離構造に影響を及ぼす場合もあること が,球形フィラーの動きも取り入れたシミュレーションを 用いた研究により,明らかにされてきている.よって, 相分離構造と球形フィラーの分散の関係について研究を行 なうことは,これらの材料設計においてとても重要である と思われる. 高分子材料の設計時に,しばしば用いられる方法として, 粗視化シミュレーションがある.高分子の粗視化シミュレ ーションは,土井らによるOCTAが2002年にリリース されてから,日本国内において着目されるようになり,広 まっていった.従来は,自らシミュレーションプログラム を書かなければならなかったことと,結果の解析のツール まで自らで整備する必要があったが,その労力がOCTA の出現により解消され,広がりが進んだ.近年は,様々な 系に対して適用がなされており,さらなる適用事例も期待 できるようになってきた.しかしながら,OCTAには, 球形フィラーが“動きながら”,複数のフィラーの分散状 態を取り扱える相分離構造シミュレーションツールはまだ なく,このような系を扱えるプログラムが求められていた. 一方,シミュレーションを用いてポリマーブレンド中の 球形フィラー(ナノ粒子)の分散構造についてのシミュレ ーションの例について,既にいくつか報告例がある.例え ば,Laradjiは,Time Dependent Ginzburg Landau","PeriodicalId":405949,"journal":{"name":"Journal of the Society of Rubber Industry,Japan","volume":"43 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2013-07-15","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"1","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Journal of the Society of Rubber Industry,Japan","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2324/GOMU.86.222","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}