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Abstract
ヒト骨髄移植患者10名よりえられた16コの生検皮膚片について,免疫組織学的手技をもちいて,GVHD病変を構成する細胞の性状を検索した。それらのGVHDとしてのstageは+3, ++3, +++1, ++++2,慢性GVHD 4,病変のないもの3であった。病変部に浸出しているリンパ球のうち基底細胞層から表皮にかけて多いのはTs/c細胞で,一部NKH-1陽性リンパ球が混じっていた。一方,Th/i細胞も比較的多くみられるが,それらの局在する部位は真皮上層から中層にかけてが主であり,Ts/c細胞とは異る分布を示した。GVHD病変を示す真皮上層には,My-4陽性組織球が浸出しており,これは病変の進展に伴って数が増した。表皮では,病変部表皮細胞にHLA-DQ, DR frameworkの表出がみられた。これらの意味づけを考按した。