The changes of the immune circumstance in the testicular tissues of mice treated with low dose of cadmium

Yuki Ogawa, N. Qu, Miyuki Kitaoka, M. Naito, H. Terayama, M. Itoh, Y. Matsuno, C. Mori
{"title":"The changes of the immune circumstance in the testicular tissues of mice treated with low dose of cadmium","authors":"Yuki Ogawa, N. Qu, Miyuki Kitaoka, M. Naito, H. Terayama, M. Itoh, Y. Matsuno, C. Mori","doi":"10.3192/JSIRIB.22.49","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"精細管内のhaploid germ cellsは、様々な自己抗原を含むことがわかっているが、Sertoli細胞間の結合で構成される血液−精巣関門 (blood-testis barrier=BTB) によって免疫系 (精巣間質マクロファージを含む) からある程度守られているとされている。しかしながら、直精細管および精巣網には、投与された抗体やhorseradish peroxidase (HRP) が管内へ若干入り込むため、その部位のBTBは生理学的に脆弱なことが明らかとなってきている。精巣毒性物質として知られているカドミウム (CdCl2) は、主に精巣毛細血管障害を引き起こし、BTBの破壊や精上皮壊死を伴うことが報告されているが、本研究では、精子形成障害を惹起しない程度のCdCl2微量投与 (1mg/kgおよび3mg/kg) による精巣の免疫学的組織環境変化 (CdCl2投与12および72時間後の外来性HRPと内在性IgGの精巣内分布の変化) を、8週齢雄A/Jマウスを用いて組織化学的に検討した。その結果、CdCl2投与によって、HRP (屠殺30分前に投与) は直精細管・精巣網周囲の間質に強い集積を認めたが、間質の定住マクロファージによるHRP取り込みは精巣全域で逆に弱くなった。また、基底膜を超えて管内 (精細管→直精細管→精巣網) の上皮細胞に取り込まれたり上皮細胞間に侵入するHRP像を一部に認めたが、特に直精細管・精巣網に選択的に起こるものでなかった。一方、内在性のIgGは、HRPのような局在性分布や定住マクロファージによる取り込みを、対照群、CdCl2投与群ともに認めず、精細管→直精細管→精巣網への侵入像も精細管の一部に観察するのみであった。よって、精子形成障害を引き起こさない程度の微量CdCl2投与によっても、精巣間質における微小循環やマクロファージの機能に障害が起こることが示唆された。また、明らかなBTBの破綻とは異なる精細管→直精細管→精巣網の基底膜の一部に破壊が起こることが示唆された。しかし、その破壊は生理学的にBTBが脆弱とされる直精細管・精巣網に強く起こるということはないことがわかった。","PeriodicalId":126001,"journal":{"name":"Reproductive Immunology and Biology","volume":"40 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1900-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Reproductive Immunology and Biology","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.3192/JSIRIB.22.49","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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Abstract

精細管内のhaploid germ cellsは、様々な自己抗原を含むことがわかっているが、Sertoli細胞間の結合で構成される血液−精巣関門 (blood-testis barrier=BTB) によって免疫系 (精巣間質マクロファージを含む) からある程度守られているとされている。しかしながら、直精細管および精巣網には、投与された抗体やhorseradish peroxidase (HRP) が管内へ若干入り込むため、その部位のBTBは生理学的に脆弱なことが明らかとなってきている。精巣毒性物質として知られているカドミウム (CdCl2) は、主に精巣毛細血管障害を引き起こし、BTBの破壊や精上皮壊死を伴うことが報告されているが、本研究では、精子形成障害を惹起しない程度のCdCl2微量投与 (1mg/kgおよび3mg/kg) による精巣の免疫学的組織環境変化 (CdCl2投与12および72時間後の外来性HRPと内在性IgGの精巣内分布の変化) を、8週齢雄A/Jマウスを用いて組織化学的に検討した。その結果、CdCl2投与によって、HRP (屠殺30分前に投与) は直精細管・精巣網周囲の間質に強い集積を認めたが、間質の定住マクロファージによるHRP取り込みは精巣全域で逆に弱くなった。また、基底膜を超えて管内 (精細管→直精細管→精巣網) の上皮細胞に取り込まれたり上皮細胞間に侵入するHRP像を一部に認めたが、特に直精細管・精巣網に選択的に起こるものでなかった。一方、内在性のIgGは、HRPのような局在性分布や定住マクロファージによる取り込みを、対照群、CdCl2投与群ともに認めず、精細管→直精細管→精巣網への侵入像も精細管の一部に観察するのみであった。よって、精子形成障害を引き起こさない程度の微量CdCl2投与によっても、精巣間質における微小循環やマクロファージの機能に障害が起こることが示唆された。また、明らかなBTBの破綻とは異なる精細管→直精細管→精巣網の基底膜の一部に破壊が起こることが示唆された。しかし、その破壊は生理学的にBTBが脆弱とされる直精細管・精巣網に強く起こるということはないことがわかった。
低剂量镉对小鼠睾丸组织免疫环境的影响
已知精细管内的haploid germ cells包含各种各样的自身抗原,由Sertoli细胞间的结合构成的血-精巢屏障(blood-testis barrier, BTB)从某种程度上保护了免疫系统(包括精巢间质巨噬细胞)。但是,在直精细管和精巢网中,被注射的抗体和horseradish peroxidase (HRP)因为会进入一些管内,那个部位的BTB在生理学上是脆弱的。镉(CdCl2)是已知的睾丸毒性物质主要引起精窝毛细血管障碍,并伴有BTB破坏和精上皮坏死。本研究中,在不引起精子形成障碍的程度上给予微量CdCl2 (1mg/kg和3mg/kg)利用8周龄雄性A/J小鼠,从组织化学角度探讨睾丸免疫学组织环境变化(CdCl2注射12小时和72小时后,外来性HRP和内在性IgG在睾丸内分布的变化)。结果表明,注射CdCl2后,HRP(在屠宰前30分钟注射)在直精细管、精巢网周围的间质中具有较强的聚集,而间质定居巨噬细胞在精巢范围内的HRP吸收反而较弱。另外,超过基底膜被管内(精细管→直精细管→精巢网)的上皮细胞吸收或侵入上皮细胞间的HRP像,但不是选择性地发生在直精细管、精巢网。另一方面,对照组和CdCl2注射组均未发现内源性IgG的HRP那样的局部分布和定居性巨噬细胞的吸收,精细管→直精细管→精巢网的侵入图像也只观察到精细管的一部分。因此,即使注射不引起精子形成障碍的微量CdCl2,也会导致精巢间质的微循环和巨噬细胞功能发生障碍。另外,与明显的BTB破裂不同的是精细管→直精细管→精巢网的基底膜的一部分发生了破坏。但是,这种破坏并不强烈发生在生理学上认为BTB脆弱的直精细管和精巢网。
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