S. Abeta
{"title":"1F污染水处理玻璃化二次废物近地表处理安全性评价","authors":"S. Abeta","doi":"10.3327/jaesjb.60.12_776","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"1. 緒言 汚染水から Cs、Sr などの核種を除去する「セシウム吸着装置」や「多核種除去設備」により濃集された高線量 の廃棄物は、吸着塔や容器内で一時保管されている。貯蔵の安全性のさらなる向上と最終的な処分のためには、よ り安定性の高い固化体に処理することが望まれるが、セメント、プラスチックあるいはアスファルトによる固化は、 固化体中の水和物や有機物の放射線分解による水素発生が問題となる。一方、ガラス固化法では水分子や有機物は 固化体製造過程で取り除かれると共に、放射性核種は SiO2四面体に化学的に固定されるため、安定で長期にわた る閉じ込め性に優れた構造となる。 2. ジオメルトガラス固化法 汚染水処理に用いられたゼオ ライト系のメディアは放射性廃 棄物であるが、化学成分としては ガラス形成材やガラス修飾材と なる SiO2, Al2O3, Na2O, CaO な どであるため、他の廃棄物をガラ ス固化する際のガラス原料とし て用いることができる。 ジオメルトは、バッチ式のガラ ス固化技術(ICV: In_Container Vitrification)である。溶融容器 内の処理対象物に挿入されてい る電極棒で通電し、処理物中に発 生するジュール熱により廃棄物 を溶融し、自然冷却することでガ ラス固化体となる。海外の放射性 廃棄物分野における多くの実績 のほか、一般産業分野でも多様な 物質(有害物質汚染土壌、PCB、 アスベスト、金属、有機物など) の処理に実用化されている。このような、本来は廃棄物である成分を有効活用して汚染水処理二次廃棄物を一括し て処理することのできるジオメルトによるガラス固化は、合理的な廃棄物処理技術となる可能性がある。また、選 別や、か焼などの前処理プロセスなしに異なる種類の廃棄物を同時に処理することが可能であることから、他のガ ラス固化技術と比べて建設・運転コストを低減できる見通しが得られた。","PeriodicalId":8595,"journal":{"name":"Atomic Energy Society of Japan","volume":"292 1","pages":""},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2018-01-31","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"Safety Assessment of Near Surface Disposal of Vitrified Secondary Waste from 1F Contaminated Water Treatment\",\"authors\":\"S. Abeta\",\"doi\":\"10.3327/jaesjb.60.12_776\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"1. 緒言 汚染水から Cs、Sr などの核種を除去する「セシウム吸着装置」や「多核種除去設備」により濃集された高線量 の廃棄物は、吸着塔や容器内で一時保管されている。貯蔵の安全性のさらなる向上と最終的な処分のためには、よ り安定性の高い固化体に処理することが望まれるが、セメント、プラスチックあるいはアスファルトによる固化は、 固化体中の水和物や有機物の放射線分解による水素発生が問題となる。一方、ガラス固化法では水分子や有機物は 固化体製造過程で取り除かれると共に、放射性核種は SiO2四面体に化学的に固定されるため、安定で長期にわた る閉じ込め性に優れた構造となる。 2. ジオメルトガラス固化法 汚染水処理に用いられたゼオ ライト系のメディアは放射性廃 棄物であるが、化学成分としては ガラス形成材やガラス修飾材と なる SiO2, Al2O3, Na2O, CaO な どであるため、他の廃棄物をガラ ス固化する際のガラス原料とし て用いることができる。 ジオメルトは、バッチ式のガラ ス固化技術(ICV: In_Container Vitrification)である。溶融容器 内の処理対象物に挿入されてい る電極棒で通電し、処理物中に発 生するジュール熱により廃棄物 を溶融し、自然冷却することでガ ラス固化体となる。海外の放射性 廃棄物分野における多くの実績 のほか、一般産業分野でも多様な 物質(有害物質汚染土壌、PCB、 アスベスト、金属、有機物など) の処理に実用化されている。このような、本来は廃棄物である成分を有効活用して汚染水処理二次廃棄物を一括し て処理することのできるジオメルトによるガラス固化は、合理的な廃棄物処理技術となる可能性がある。また、選 別や、か焼などの前処理プロセスなしに異なる種類の廃棄物を同時に処理することが可能であることから、他のガ ラス固化技術と比べて建設・運転コストを低減できる見通しが得られた。\",\"PeriodicalId\":8595,\"journal\":{\"name\":\"Atomic Energy Society of Japan\",\"volume\":\"292 1\",\"pages\":\"\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2018-01-31\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Atomic Energy Society of Japan\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.3327/jaesjb.60.12_776\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Atomic Energy Society of Japan","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.3327/jaesjb.60.12_776","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
引用次数: 0