腮腺导管的形态学研究

K. Amano, H. Shiga, R. Sukekawa, I. Itoh
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摘要

咀嚼运动时的咬肌和吞咽时的颊肌等周围组织的运动会影响人腮腺管。在本研究中,使用成人遗体主要通过SEM观察腮腺管与颊肌之间的关系以及开口附近的构造,考察了腮腺管与功能之间的关系。面颊肌肉纤维束接近管壁,沿长轴方向行走,该肌肉纤维束的一部分浸入了构成管壁的结缔组织层内,管腔内面的粘膜上皮在面颊肌肉进入前可见环状褶皱。在颊肌内形成纵走的皱褶,进入颊粘膜下组织后变成扁平的小隆起状,部分例子开口因纵走隆起而呈荷包状。由此可见,腮腺管具有调节唾液流动、防止口腔内液体逆流等功能。
本文章由计算机程序翻译,如有差异,请以英文原文为准。
Morphological Study of the Parotid Duct
ヒト耳下腺管は, 咀嚼運動における咬筋や, 嚥下時における頬筋などの周囲組織の動きに伴い, その影響を受けていると考えられる. 本研究においては, 耳下腺管と頬筋との関連性および開口部付近の構造について, 成人遺体を使用し, 主にSEMで観察し, 機能との関係を考察した. その結果, 頬筋内を走行中の耳下腺管壁には, 頬筋線維束が管壁に近接して長軸方向に走行していた. この筋線維束の一部は, 管壁を構成する結合組織層内に浸入していた. また, 管腔内面の粘膜上皮には頬筋進入前では輪状のヒダがみられた. 頬筋内において縦走するヒダとなり, 頬粘膜下組織に入ると扁平な小隆起状となり, 一部の例において開口部は縦走する隆起により, 巾着状を呈していた. 以上のことから, 耳下腺管は唾液の流れの調節あるいは口腔内からの液体逆流防止などに関連した形態を備えていることが示唆された.
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