K. Ito, K. Hiraba, T. Negoro, M. Mizutani, Takumi Morita, T. Fujiwara, S. Goto, N. Ohno
{"title":"长期饲喂细粒饲粮对家兔咬肌肌纤维大小和纤维类型组成的影响","authors":"K. Ito, K. Hiraba, T. Negoro, M. Mizutani, Takumi Morita, T. Fujiwara, S. Goto, N. Ohno","doi":"10.2330/JORALBIOSCI1965.44.7","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"ウサギにおいて粉末飼料飼育 (離乳直後5週齢から成獣時18週齢まで) が咬筋筋線維に及ぼす影響をタイプI, IIA, IIBの3種類についてミオシンATPaseならびにSDH染色法にて検討した. その結果, 実験群の筋線維の直径は対照群 (固形飼料飼育) と比べて, タイプI線維は43.9 (対照群, n=1, 809) から35.3μm (実験群, n=1, 462) に, IIA線維は55.0 (対照群, n=722) から50.1μm (実験群n=1, 410) に有意に減少したが, IIB線維では有意な変化はみられなかった. 計測した全筋線維数に占める各タイプの筋線維数の割合 (構成比率) は, タイプI線維は対照群と比較して統計的に有意に減少した (対照群: 40.7%, 実験群: 29.3%). 一方, IIA線維は有意な増加を示した (対照群: 17.6%, 実験群: 30.5%). 過去の筋に対する負荷を低下させた四肢筋での研究では, 負荷の低下はSとFRタイプの運動単位に属するタイプIとIIA線維の萎縮を引き起こすだけでなく, ミオシン重鎖の出現型をI→IIa→IId/x→IIbと変化させることが明らかにされている. したがって, 粉末飼料飼育による負荷の低下は, SならびにFRタイプの運動単位の活動量を低下させ, その結果, タイプIとIIA線維に萎縮が生じたと思われる. また, タイプI線維の構成比率の減少と, タイプIIA線維の構成比率の増加の背景には, おそらくミオシン重鎖のI型からIIa型への変換が存在すると思われた.","PeriodicalId":14631,"journal":{"name":"Japanese Journal of Oral Biology","volume":"1 1","pages":"7-18"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2002-02-20","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"Changes in Muscle Fiber Size and Fiber Type Composition of the Masseter Muscle Induced by Long-term Feeding of a Fine-grained Diet to Rabbits\",\"authors\":\"K. Ito, K. Hiraba, T. Negoro, M. Mizutani, Takumi Morita, T. Fujiwara, S. Goto, N. Ohno\",\"doi\":\"10.2330/JORALBIOSCI1965.44.7\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"ウサギにおいて粉末飼料飼育 (離乳直後5週齢から成獣時18週齢まで) が咬筋筋線維に及ぼす影響をタイプI, IIA, IIBの3種類についてミオシンATPaseならびにSDH染色法にて検討した. その結果, 実験群の筋線維の直径は対照群 (固形飼料飼育) と比べて, タイプI線維は43.9 (対照群, n=1, 809) から35.3μm (実験群, n=1, 462) に, IIA線維は55.0 (対照群, n=722) から50.1μm (実験群n=1, 410) に有意に減少したが, IIB線維では有意な変化はみられなかった. 計測した全筋線維数に占める各タイプの筋線維数の割合 (構成比率) は, タイプI線維は対照群と比較して統計的に有意に減少した (対照群: 40.7%, 実験群: 29.3%). 一方, IIA線維は有意な増加を示した (対照群: 17.6%, 実験群: 30.5%). 過去の筋に対する負荷を低下させた四肢筋での研究では, 負荷の低下はSとFRタイプの運動単位に属するタイプIとIIA線維の萎縮を引き起こすだけでなく, ミオシン重鎖の出現型をI→IIa→IId/x→IIbと変化させることが明らかにされている. したがって, 粉末飼料飼育による負荷の低下は, SならびにFRタイプの運動単位の活動量を低下させ, その結果, タイプIとIIA線維に萎縮が生じたと思われる. また, タイプI線維の構成比率の減少と, タイプIIA線維の構成比率の増加の背景には, おそらくミオシン重鎖のI型からIIa型への変換が存在すると思われた.\",\"PeriodicalId\":14631,\"journal\":{\"name\":\"Japanese Journal of Oral Biology\",\"volume\":\"1 1\",\"pages\":\"7-18\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2002-02-20\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Japanese Journal of Oral Biology\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.2330/JORALBIOSCI1965.44.7\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Japanese Journal of Oral Biology","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2330/JORALBIOSCI1965.44.7","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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Changes in Muscle Fiber Size and Fiber Type Composition of the Masseter Muscle Induced by Long-term Feeding of a Fine-grained Diet to Rabbits
ウサギにおいて粉末飼料飼育 (離乳直後5週齢から成獣時18週齢まで) が咬筋筋線維に及ぼす影響をタイプI, IIA, IIBの3種類についてミオシンATPaseならびにSDH染色法にて検討した. その結果, 実験群の筋線維の直径は対照群 (固形飼料飼育) と比べて, タイプI線維は43.9 (対照群, n=1, 809) から35.3μm (実験群, n=1, 462) に, IIA線維は55.0 (対照群, n=722) から50.1μm (実験群n=1, 410) に有意に減少したが, IIB線維では有意な変化はみられなかった. 計測した全筋線維数に占める各タイプの筋線維数の割合 (構成比率) は, タイプI線維は対照群と比較して統計的に有意に減少した (対照群: 40.7%, 実験群: 29.3%). 一方, IIA線維は有意な増加を示した (対照群: 17.6%, 実験群: 30.5%). 過去の筋に対する負荷を低下させた四肢筋での研究では, 負荷の低下はSとFRタイプの運動単位に属するタイプIとIIA線維の萎縮を引き起こすだけでなく, ミオシン重鎖の出現型をI→IIa→IId/x→IIbと変化させることが明らかにされている. したがって, 粉末飼料飼育による負荷の低下は, SならびにFRタイプの運動単位の活動量を低下させ, その結果, タイプIとIIA線維に萎縮が生じたと思われる. また, タイプI線維の構成比率の減少と, タイプIIA線維の構成比率の増加の背景には, おそらくミオシン重鎖のI型からIIa型への変換が存在すると思われた.