{"title":"有机物质加入表面活性剂溶液的剪切粘度特性及添加剂对结构转变的影响","authors":"T. Koshiba, Takehiro Yamamoto","doi":"10.1678/RHEOLOGY.41.337","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"カチオン性界面活性剤である臭化セチルトリメチルアン モニウム(CTAB)に塩としてサリチル酸ナトリウム(NaSal) を添加した水溶液では,界面活性剤および塩濃度の大きさ によりひも状ミセルを形成することが知られている.この ような流体は,高分子系流体のような粘弾性特性を示すこ とからレオロジー的に関心度が高く,多くの報告がなされ ている.これらの報告では,ひも状ミセル系水溶液の粘弾 性挙動は,ミセル同士の絡み合いによるものであり,高分 子系流体の鎖状分子の絡み合いと類似しているものの,そ の緩和挙動は塩濃度に依存することから,高分子系流体と は異なったものであることが示されている.Shikataら は, 絡み合ったひも状ミセル系の緩和機構を説明するために「幽 霊網目」モデルを提案し,添加塩は,ミセルの絡み合い消 失に対し,触媒的に作用するとして,その役割を明らかに している.また,今井ら は,同じく CTAB系水溶液に対 し,添加塩として NapTS( p-トルエンスルホン酸ナトリウム) を用いて,NaSalの結果と比較し,塩の違いによるひも状ミ セルの粘弾性挙動への影響を調べている.このように,ひ も状ミセル系水溶液において添加塩が果たす役割は重要で あるが,さらに,塩以外の物質(有機化合物など)を添加 した混合系流体に対して実験がなされている.例えば,今 井ら は,CTAB/NapTS系水溶液に芳香族化合物を添加した 混合系のレオロジー特性を調べている.また,Sreejithら 10) も,CTAB/KBr水溶液に n-オクタールを添加し,添加物濃 度に対するレオロジー特性の変化を明らかにしている.い ずれもミセルの構造転移に関する添加物質の影響を調べる ことを目的とし,その種類や濃度の違いにより興味ある結 果が示されている.特に,添加物と界面活性剤との相互作 用,ミセル内への可溶性など,構造転移に影響を及ぼす要 因が挙げられ,考察されている.ただし,これらの報告では, 添加前のミセルの構造状態として,多くの場合,絡み合い をあまり持たないミセル水溶液(短いひも状,あるいは棒状) Property of Shear Viscosity of Organic Substance Added Surfactant Solution and Effect of Additives on Structural Transformation","PeriodicalId":17434,"journal":{"name":"Journal of the Society of Rheology, Japan","volume":"9 1","pages":"337-340"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2014-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"Property of Shear Viscosity of Organic Substance Added Surfactant Solution and Effect of Additives on Structural Transformation\",\"authors\":\"T. Koshiba, Takehiro Yamamoto\",\"doi\":\"10.1678/RHEOLOGY.41.337\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"カチオン性界面活性剤である臭化セチルトリメチルアン モニウム(CTAB)に塩としてサリチル酸ナトリウム(NaSal) を添加した水溶液では,界面活性剤および塩濃度の大きさ によりひも状ミセルを形成することが知られている.この ような流体は,高分子系流体のような粘弾性特性を示すこ とからレオロジー的に関心度が高く,多くの報告がなされ ている.これらの報告では,ひも状ミセル系水溶液の粘弾 性挙動は,ミセル同士の絡み合いによるものであり,高分 子系流体の鎖状分子の絡み合いと類似しているものの,そ の緩和挙動は塩濃度に依存することから,高分子系流体と は異なったものであることが示されている.Shikataら は, 絡み合ったひも状ミセル系の緩和機構を説明するために「幽 霊網目」モデルを提案し,添加塩は,ミセルの絡み合い消 失に対し,触媒的に作用するとして,その役割を明らかに している.また,今井ら は,同じく CTAB系水溶液に対 し,添加塩として NapTS( p-トルエンスルホン酸ナトリウム) を用いて,NaSalの結果と比較し,塩の違いによるひも状ミ セルの粘弾性挙動への影響を調べている.このように,ひ も状ミセル系水溶液において添加塩が果たす役割は重要で あるが,さらに,塩以外の物質(有機化合物など)を添加 した混合系流体に対して実験がなされている.例えば,今 井ら は,CTAB/NapTS系水溶液に芳香族化合物を添加した 混合系のレオロジー特性を調べている.また,Sreejithら 10) も,CTAB/KBr水溶液に n-オクタールを添加し,添加物濃 度に対するレオロジー特性の変化を明らかにしている.い ずれもミセルの構造転移に関する添加物質の影響を調べる ことを目的とし,その種類や濃度の違いにより興味ある結 果が示されている.特に,添加物と界面活性剤との相互作 用,ミセル内への可溶性など,構造転移に影響を及ぼす要 因が挙げられ,考察されている.ただし,これらの報告では, 添加前のミセルの構造状態として,多くの場合,絡み合い をあまり持たないミセル水溶液(短いひも状,あるいは棒状) Property of Shear Viscosity of Organic Substance Added Surfactant Solution and Effect of Additives on Structural Transformation\",\"PeriodicalId\":17434,\"journal\":{\"name\":\"Journal of the Society of Rheology, Japan\",\"volume\":\"9 1\",\"pages\":\"337-340\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2014-01-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Journal of the Society of Rheology, Japan\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.1678/RHEOLOGY.41.337\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Journal of the Society of Rheology, Japan","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.1678/RHEOLOGY.41.337","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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摘要
在正离子表面活性剂溴化七甲基铵(CTAB)中添加水杨酸钠(NaSal)作为盐制成的水溶液中,表面活性剂和盐浓度的大小众所周知,这种流体具有高分子类流体的粘弹性特性,因此在流变学上很受关注,有很多相关报道。在这些报告中,绳状水胶水溶液的粘弹性行为是由水胶之间的缠绕引起的,虽然与高分子流体的链状分子的缠绕类似,但是的缓和行为取决于盐浓度,因此显示出与高分子类流体不同。为了说明缠绕的绳状胶束系统的缓和机制,提出了“幽灵网状”模型,并阐明了添加盐对胶束的缠绕消除起催化作用的原理。在CTAB类水溶液中,作为添加盐使用NapTS(p-甲苯磺酸钠),与NaSal结果进行比较,根据盐的不同呈条状。目前正在调查对单元粘弹性行为的影响。综上所述,添加盐在粘合剂水溶液中发挥的作用非常重要,但还要添加盐以外的物质(有机化合物等)。正在对下混合系流体进行实验。例如,今井等人正在研究在CTAB/NapTS类水溶液中添加芳香族化合物的混合类的流变特性。另外,Sreejith等10)也在CTAB/KBr水溶液中添加n-奥焦油后,明确了流变学特性对添加物浓度的变化。以调查添加物质对异型细胞结构转移的影响为目的,根据其种类和浓度的不同,得出了有趣的结论。显示出了结果。特别是对添加剂和界面活性剂的相互作用、在表面胶内的可溶性等影响结构转移的主要原因进行了考察。作为添加前的秀塞尔的结构状态,多数情况下不太有纠缠的秀塞尔水溶液(短绳状或棒状)Property of Shear Viscosity of OrganicSubstance Added Surfactant Solution and Effect of Additives on Structural Transformation