漆树液和木粉稀释成型材料的研制

Hyomen Kagaku Pub Date : 2017-01-01 DOI:10.1380/JSSSJ.38.244
T. Kinoshita
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摘要

“漆器”在英语中被标记为“japan”,是代表日本的工艺品,“漆”作为涂料,到20世纪前半叶为止,不仅是器皿类,家具、建筑物、纺织品的纸型、铁路用途也扩展到车辆和自行车,不过,以石油为原料的合成树脂涂料被开发出来后,其利用的中心变成了漆器和神佛用具。另外,泡沫经济崩溃后,漆器行业因国民生活方式的变化、使用合成树脂作为坯料和表面涂装的“合成漆器”的供应、廉价进口产品的兴起;由于适应消费者需求的商品开发滞后等原因,产值、企业数、从业人员数均持续减少。不过,近年来由于全球环境问题的日益严重,使得制造工艺和涂料等材料不得不向环保型转变。另外,对于日本的传统工艺,国民的需求从生活的量的满足向质的满足转变,在城市化和生活的洋化发展的过程中,重新审视地域独特文化的风潮,重新审视“和”的生活智慧。二是对作为日本历史基础的“制造”的重新评价,欧美掀起的“和”的热潮引起了对和风生活方式的高度关注,产生了积极的变化。希望漆相关产业能够充分利用这一机遇,进一步主张天然、可持续的环保型材料——漆,开发具有特色的新商品。因此,本文着眼于坯料,以实现符合现代生活方式的“漆器”,仅将以往传统漆器所使用的天然原料“漆”和“木”通过与企业的共同研究,开发出了可制造漆器坯料的成型材料,并进行了实用化的报告。
本文章由计算机程序翻译,如有差异,请以英文原文为准。
Development of the Molding Material Using Urushi Sap and Thinned Wood Powder
「漆器」は,英語で「japan」と表記される日本を代表 する工芸品であり,「漆」は塗料として,20世紀前半ま で器類だけではなく家具・建築物,織物用の型紙,鉄道 車両や自転車まで用途も広がったが,石油を原料とする 合成樹脂塗料が開発されると,その利用の中心は漆器と 神仏具となっていった。また,バブル崩壊後の漆器業 界は,国民の生活様式の変化,素地や表面塗装に合成樹 脂を用いた「合成漆器」の供給,安価な輸入品の台頭, 消費者ニーズに適応した商品開発の遅れなどにより生産 額,企業数,従業員数いずれも減少が続いている。 ただし近年は,地球環境問題の高まりにより,ものづ くりの製造プロセスや塗料などの材料は,環境配慮型へ と転換を迫られている。また,日本の伝統工芸に対し て,国民のニーズが生活の量的充足から質的充足へと変 化,都市化や生活の洋風化が進む中で地域独自の文化を 見直す風潮,「和」の暮らしの知恵が見直されるととも に我が国の歴史的基盤としての「ものづくり」に対する 再評価,欧米においての「和」のブームによる和風の生 活様式に対する関心の高まり,といったプラスの状況変 化も生まれている。 この機運を活用し,漆関連産業には,天然で持続可能 な環境配慮形材料である漆をもっと主張し,特徴ある新 商品の開発が望まれている。 そこで本稿では,現代の生活様式にマッチした「漆 器」を実現するために素地に着目し,従来の伝統的漆器 に用いられていた「漆」と「木」という天然原料のみを 用いて,漆器素地を製造できる成形材料を,企業との共 同研究により開発,実用化したので報告する。
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