K. Hiraba, Nobuhiro Hasegawa, Yoshinori Desaki, Norie Nozaki, T. Ishida, Yoshinobu Tanaka
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{"title":"义齿后缘对吞咽功能特性的影响。在强迫、重复吞咽中,一次吞咽量减少,吞咽间隔时间延长。","authors":"K. Hiraba, Nobuhiro Hasegawa, Yoshinori Desaki, Norie Nozaki, T. Ishida, Yoshinobu Tanaka","doi":"10.2330/JORALBIOSCI1965.43.392","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"義歯床の後縁の長さが嚥下運動に及ぼす影響を検索する目的で, Ah-lineより後方1.5, 1.0, 0.5, 0cmの4段階の口蓋床を装着させ, その影響を最大嚥下量, 1回嚥下量, 嚥下間隔に着目し, 含水嚥下と連続嚥下の異なる2種類の嚥下運動にて検討した。その結果, 口蓋床の影響は1.5cmの長さのときに最も強い影響が認められ, 後縁の短縮に伴いその影響は順次減少したが, その様相は含水嚥下と連続嚥下とで明らかに異なった。含水嚥下での嚥下間隔は口蓋床の影響をほとんど受けなかったのに対して, 連続嚥下では1.5cmの長さの口蓋床においてコントロール比127.8%もの有意な延長をきたした。また連続嚥下での1回嚥下量は0cmでもコントロールのレベルにまで回復しなかった。一方, 口蓋粘膜の浸潤麻酔は, 連続嚥下での1回嚥下量, 嚥下間隔に対してまったく影響を及ぼさなかったことより, 口蓋床の影響は口蓋粘膜からの感覚情報を遮断した結果ではなく, 舌ならびに軟口蓋などの関係部位の運動を物理的に妨げた結果であると結論した。","PeriodicalId":14631,"journal":{"name":"Japanese Journal of Oral Biology","volume":"65 1","pages":"392-401"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2001-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"Effects of the Posterior Margin of the Denture on the Functional Properties of Swallowing. 2. Decrease in Bolus Volume for One Swallowing and Prolongation of the Interval between Swallows in Forced, Repetitive Swallowing.\",\"authors\":\"K. Hiraba, Nobuhiro Hasegawa, Yoshinori Desaki, Norie Nozaki, T. Ishida, Yoshinobu Tanaka\",\"doi\":\"10.2330/JORALBIOSCI1965.43.392\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"義歯床の後縁の長さが嚥下運動に及ぼす影響を検索する目的で, Ah-lineより後方1.5, 1.0, 0.5, 0cmの4段階の口蓋床を装着させ, その影響を最大嚥下量, 1回嚥下量, 嚥下間隔に着目し, 含水嚥下と連続嚥下の異なる2種類の嚥下運動にて検討した。その結果, 口蓋床の影響は1.5cmの長さのときに最も強い影響が認められ, 後縁の短縮に伴いその影響は順次減少したが, その様相は含水嚥下と連続嚥下とで明らかに異なった。含水嚥下での嚥下間隔は口蓋床の影響をほとんど受けなかったのに対して, 連続嚥下では1.5cmの長さの口蓋床においてコントロール比127.8%もの有意な延長をきたした。また連続嚥下での1回嚥下量は0cmでもコントロールのレベルにまで回復しなかった。一方, 口蓋粘膜の浸潤麻酔は, 連続嚥下での1回嚥下量, 嚥下間隔に対してまったく影響を及ぼさなかったことより, 口蓋床の影響は口蓋粘膜からの感覚情報を遮断した結果ではなく, 舌ならびに軟口蓋などの関係部位の運動を物理的に妨げた結果であると結論した。\",\"PeriodicalId\":14631,\"journal\":{\"name\":\"Japanese Journal of Oral Biology\",\"volume\":\"65 1\",\"pages\":\"392-401\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2001-01-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Japanese Journal of Oral Biology\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.2330/JORALBIOSCI1965.43.392\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Japanese Journal of Oral Biology","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2330/JORALBIOSCI1965.43.392","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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Effects of the Posterior Margin of the Denture on the Functional Properties of Swallowing. 2. Decrease in Bolus Volume for One Swallowing and Prolongation of the Interval between Swallows in Forced, Repetitive Swallowing.
義歯床の後縁の長さが嚥下運動に及ぼす影響を検索する目的で, Ah-lineより後方1.5, 1.0, 0.5, 0cmの4段階の口蓋床を装着させ, その影響を最大嚥下量, 1回嚥下量, 嚥下間隔に着目し, 含水嚥下と連続嚥下の異なる2種類の嚥下運動にて検討した。その結果, 口蓋床の影響は1.5cmの長さのときに最も強い影響が認められ, 後縁の短縮に伴いその影響は順次減少したが, その様相は含水嚥下と連続嚥下とで明らかに異なった。含水嚥下での嚥下間隔は口蓋床の影響をほとんど受けなかったのに対して, 連続嚥下では1.5cmの長さの口蓋床においてコントロール比127.8%もの有意な延長をきたした。また連続嚥下での1回嚥下量は0cmでもコントロールのレベルにまで回復しなかった。一方, 口蓋粘膜の浸潤麻酔は, 連続嚥下での1回嚥下量, 嚥下間隔に対してまったく影響を及ぼさなかったことより, 口蓋床の影響は口蓋粘膜からの感覚情報を遮断した結果ではなく, 舌ならびに軟口蓋などの関係部位の運動を物理的に妨げた結果であると結論した。