颞下颌疾病及相关病理

Y. Imamura, E. Sakamoto, S. Shiiba
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摘要

概述了与颞下颌关节病疼痛相关的病理。颞下颌关节病的疼痛是从咀嚼肌和颞下颌关节产生的,其病理的发生,多是由于安静时无意识的上下牙齿接触引起的闭口肌的肌紧张。为了缓解这种疼痛,推荐以肌肉放松和伸展运动为主的行为疗法和触发点注射以及物理疗法并用。除了三环类抗抑郁药之外,很多药物疗法以及冲剂疗法都没有证据证明。疼痛性疾病有各种分类,作为颞颌关节病处理的来自咀嚼肌和颞颌关节的疼痛属于深部全身性疼痛,和来自其他面部深部组织的疼痛性质没有太大区别。需要与颞下颌关节病相鉴别的病理有,呈现深层躯体疼痛的其他疾病,神经源性疼痛,精神疾病伴随的疼痛。呈现深层体痛的疾病有咀嚼肌以外的肌痛、原发性头痛、鼻窦及上颌窦疾病、骨髓炎、颈椎疾病、头颈部自身免疫性疾病等,这些疾病包括:来自末梢的侵害刺激引起的中枢神经的敏感反应;与可塑化有很深的关系。深层躯体疼痛是随着次级神经元的敏感和可塑化,在共有受区的部位产生关联疼痛,这种关联疼痛使颞下颌关节病的疼痛变得复杂。神经源性疼痛有发作性神经痛,精神疾病有身体表现性障碍和抑郁等。理解疼痛发生的组织的病理是很重要的。
本文章由计算机程序翻译,如有差异,请以英文原文为准。
Tempromandibular Disorders and Related Pathologies
顎関節症における疼痛と関連する病態について概説した.顎関節症の痛みは,咀嚼筋および顎関節から生じ,その病態の発生には,安静時の無意識な上下歯牙の接触による閉口筋の筋緊張が存在していることが多い.この疼痛を寛解させるには,筋のリラックスとストレッチを中心とした行動療法とトリガーポイント注射,物理療法等の併用が推奨されており,三環系抗うつ薬を除く多くの薬物療法ならびにスプリント療法はそのエビデンスが証明されていない.疼痛性疾患は種々分類されるが,顎関節症として扱われる咀嚼筋,顎関節由来の疼痛は深部体性痛に属し,他の顔面の深部組織に由来する疼痛と性質は大きく変わらない.顎関節症と鑑別を要する病態としては,深部体性痛を呈する他の疾患や神経因性疼痛,精神疾患に伴う疼痛がある.深部体性痛を呈する疾患には,咀嚼筋以外の筋痛,一次性頭痛,鼻・上顎洞疾患,骨疾患(骨髄炎),頚椎疾患,頭頸部の自己免疫疾患などがあり,これらの病態には,末梢からの侵害刺激による中枢神経の感作,可塑化が深く関係している.深部体性痛では,二次ニューロンの感作,可塑化に伴って,受容野を共有する部位に関連痛を生じることになり,この関連痛が顎関節症の疼痛を複雑にする.神経因性疼痛としては,発作性神経痛,精神疾患としては,身体表現性障害やうつなどがあげられる.疼痛が発生している組織の病態の理解が重要である.
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