利用老水库底泥修补路堤材料

Kenichi Sato, T. Fujikawa, Hiroyuki Tanaka, S. Yokota
{"title":"利用老水库底泥修补路堤材料","authors":"Kenichi Sato, T. Fujikawa, Hiroyuki Tanaka, S. Yokota","doi":"10.2472/JSMS.59.50","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"1 は じ め に ため池とは,主に農業用水を確保するために水を貯え 取水設備を備えた人工池のことを指し,我が国には全国 で約 21万箇所ものため池が存在する. このため池の約 70%以上は,築後 100年以上経過して おり,老朽化に伴う貯水量の減少,水質悪化,堤体の崩 壊,底泥の堆積といった問題が発生しているため,ため 池の整備が急務である.特にため池に堆積する底泥は, 捨土処分費が高価であることや処分場の場所の確保が難 しくなってきたことから,ため池内で有効利用すること が好ましいと考えられている.そのような背景を踏まえ, 福島ら 1)~ 3)は,原位置における底泥のセメント改良を行 い,養生後に掘削・運搬・解きほぐしを行った後,ため 池の改良材(遮水材)として利用する研究を行っている. また,鍋島ら 4)は,ため池底泥にシュレッダーペーパー を混合した堤体のせん断特性について研究を行っている. そのような中,本研究では,ため池内で底泥をセメント 固化処理した後に掘削し,その掘削土を堤体の改良材と して利用することを目的としている.しかしながら,一 般的にため池底泥は高含水比であるため,有効利用する ためには多量な固化材を必要とする.そこで,本研究で は底泥の含水比を効果的に低下させ,固化材の添加量を 縮減させる助材に着目し検討を行った.今回の報告では (1) 固化材の選定,(2) 助材(石膏粉,PS灰と竹パウ ダー)による固化材の低減効率の検討を行った結果につ いて報告する. 2 実 験 概 要 2・1 実験試料 本研究ではため池底泥として,山口県山口市の出合い ための助材としては,建築廃材の石膏ボードを焼成し, 2mm以下に粉砕した半水石膏(以下,石膏粉)と PS (ペパースラッジ)灰と竹をパウダー状にした竹パウダー を用いた.固化材には高炉セメント B種またはセメント 系固化材を用いた.高炉セメントは,スラグの潜在水硬 性により長期的な強度増加が期待でき,Cr6+溶出を普通 ポルトランドセメントよりも抑制することが可能である. また,セメント系固化材は,高有機質土に含まれるフミ ン酸やフルボン酸等の有害成分が水和反応を阻害するこ とを抑える効果を有している.Fig. 1および Table 1に底 泥,石膏粉,PS灰と竹パウダーの粒径加積曲線と物理特 性を示す.底泥はw = 179%,Fc = 65%,Ig-loss = 10%と非 常に高含水比かつ高有機質であり,細粒分を多く含む土 質材料である. ため池底泥を用いた堤体補修材料の基礎的研究 佐 藤 研 一 藤 川 拓 朗 田 中 浩 之 横 田 季 彦 Repairing Material for Embankment Using a Bottom Sludge of Age-Old Reservoir","PeriodicalId":17366,"journal":{"name":"journal of the Japan Society for Testing Materials","volume":"1 1","pages":"50-55"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2010-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"3","resultStr":"{\"title\":\"Repairing Material for Embankment Using a Bottom Sludge of Age-Old Reservoir\",\"authors\":\"Kenichi Sato, T. Fujikawa, Hiroyuki Tanaka, S. Yokota\",\"doi\":\"10.2472/JSMS.59.50\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"1 は じ め に ため池とは,主に農業用水を確保するために水を貯え 取水設備を備えた人工池のことを指し,我が国には全国 で約 21万箇所ものため池が存在する. このため池の約 70%以上は,築後 100年以上経過して おり,老朽化に伴う貯水量の減少,水質悪化,堤体の崩 壊,底泥の堆積といった問題が発生しているため,ため 池の整備が急務である.特にため池に堆積する底泥は, 捨土処分費が高価であることや処分場の場所の確保が難 しくなってきたことから,ため池内で有効利用すること が好ましいと考えられている.そのような背景を踏まえ, 福島ら 1)~ 3)は,原位置における底泥のセメント改良を行 い,養生後に掘削・運搬・解きほぐしを行った後,ため 池の改良材(遮水材)として利用する研究を行っている. また,鍋島ら 4)は,ため池底泥にシュレッダーペーパー を混合した堤体のせん断特性について研究を行っている. そのような中,本研究では,ため池内で底泥をセメント 固化処理した後に掘削し,その掘削土を堤体の改良材と して利用することを目的としている.しかしながら,一 般的にため池底泥は高含水比であるため,有効利用する ためには多量な固化材を必要とする.そこで,本研究で は底泥の含水比を効果的に低下させ,固化材の添加量を 縮減させる助材に着目し検討を行った.今回の報告では (1) 固化材の選定,(2) 助材(石膏粉,PS灰と竹パウ ダー)による固化材の低減効率の検討を行った結果につ いて報告する. 2 実 験 概 要 2・1 実験試料 本研究ではため池底泥として,山口県山口市の出合い ための助材としては,建築廃材の石膏ボードを焼成し, 2mm以下に粉砕した半水石膏(以下,石膏粉)と PS (ペパースラッジ)灰と竹をパウダー状にした竹パウダー を用いた.固化材には高炉セメント B種またはセメント 系固化材を用いた.高炉セメントは,スラグの潜在水硬 性により長期的な強度増加が期待でき,Cr6+溶出を普通 ポルトランドセメントよりも抑制することが可能である. また,セメント系固化材は,高有機質土に含まれるフミ ン酸やフルボン酸等の有害成分が水和反応を阻害するこ とを抑える効果を有している.Fig. 1および Table 1に底 泥,石膏粉,PS灰と竹パウダーの粒径加積曲線と物理特 性を示す.底泥はw = 179%,Fc = 65%,Ig-loss = 10%と非 常に高含水比かつ高有機質であり,細粒分を多く含む土 質材料である. ため池底泥を用いた堤体補修材料の基礎的研究 佐 藤 研 一 藤 川 拓 朗 田 中 浩 之 横 田 季 彦 Repairing Material for Embankment Using a Bottom Sludge of Age-Old Reservoir\",\"PeriodicalId\":17366,\"journal\":{\"name\":\"journal of the Japan Society for Testing Materials\",\"volume\":\"1 1\",\"pages\":\"50-55\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2010-01-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"3\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"journal of the Japan Society for Testing Materials\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.2472/JSMS.59.50\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"journal of the Japan Society for Testing Materials","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2472/JSMS.59.50","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
引用次数: 3

摘要

第一,蓄水池是指主要为了确保农业用水而蓄水并配备取水设备的人工水池。日本全国约有21万个蓄水池。这些蓄水池的70%以上建成后已经过了100年以上,随着老化,出现了储水量减少、水质恶化、堤体崩塌、底泥淤积等问题,因此治理蓄水池迫在眉睫。特别是堆积在蓄水池中的底泥,由于舍土处置费昂贵,而且很难确保处置场的位置,所以在蓄水池内有效利用是首选。在这样的背景下,福岛等1)~ 3)正在进行原位底泥的水泥改良,养料后进行挖掘、搬运、拆解,然后作为贮水池的改良材料(挡水材料)利用的研究。另外,锅岛等目前正在对在贮水池底泥中混合碎纸机的堤体的剪切特性进行研究。在这种情况下,本研究在贮水池内对底泥进行水泥固化处理后进行挖掘,并将挖掘土作为堤体的改良材料。然而,由于一般情况下蓄水池底泥具有高含水比,为了有效利用需要大量的固化材料。因此,本研究发现着眼于有效降低底泥含水比,减少固化剂添加量的辅助材料进行了研究。本次报告对(1)固化材料的选定,(2)利用辅助材料(石膏粉,PS灰和竹包)的固化材料的降低效率进行讨论的结果进行了报告。在本研究中,作为贮水池的底泥,作为山口县山口市的相遇的助材,烧制建筑废料石膏板。采用粉碎为2mm以下的半水石膏(以下称石膏粉)、PS(薄荷污泥)灰和竹子粉末状的竹粉制成。固化材料采用高炉水泥B种或水泥类固化材料。高炉水泥由于灰渣的潜在水硬度,可以期待长期的强度增加,能够比普通波特兰水泥更有效地抑制Cr6+溶出。另外,水泥类固化材料是高有机质土中含有的泥浆。在Fig. 1和Table 1中显示了底泥、石膏粉、PS灰和竹粉的粒径加积曲线和物理特性。底泥w = 179%,Fc = 65%,Ig-loss = 10%,属于非常高含水比高有机质,是一种富含细粒的土质材料。藤川拓朗田中浩之横田季彦Repairing Material for Embankment Using a Bottom Sludge of Age-Oldreservoir
本文章由计算机程序翻译,如有差异,请以英文原文为准。
Repairing Material for Embankment Using a Bottom Sludge of Age-Old Reservoir
1 は じ め に ため池とは,主に農業用水を確保するために水を貯え 取水設備を備えた人工池のことを指し,我が国には全国 で約 21万箇所ものため池が存在する. このため池の約 70%以上は,築後 100年以上経過して おり,老朽化に伴う貯水量の減少,水質悪化,堤体の崩 壊,底泥の堆積といった問題が発生しているため,ため 池の整備が急務である.特にため池に堆積する底泥は, 捨土処分費が高価であることや処分場の場所の確保が難 しくなってきたことから,ため池内で有効利用すること が好ましいと考えられている.そのような背景を踏まえ, 福島ら 1)~ 3)は,原位置における底泥のセメント改良を行 い,養生後に掘削・運搬・解きほぐしを行った後,ため 池の改良材(遮水材)として利用する研究を行っている. また,鍋島ら 4)は,ため池底泥にシュレッダーペーパー を混合した堤体のせん断特性について研究を行っている. そのような中,本研究では,ため池内で底泥をセメント 固化処理した後に掘削し,その掘削土を堤体の改良材と して利用することを目的としている.しかしながら,一 般的にため池底泥は高含水比であるため,有効利用する ためには多量な固化材を必要とする.そこで,本研究で は底泥の含水比を効果的に低下させ,固化材の添加量を 縮減させる助材に着目し検討を行った.今回の報告では (1) 固化材の選定,(2) 助材(石膏粉,PS灰と竹パウ ダー)による固化材の低減効率の検討を行った結果につ いて報告する. 2 実 験 概 要 2・1 実験試料 本研究ではため池底泥として,山口県山口市の出合い ための助材としては,建築廃材の石膏ボードを焼成し, 2mm以下に粉砕した半水石膏(以下,石膏粉)と PS (ペパースラッジ)灰と竹をパウダー状にした竹パウダー を用いた.固化材には高炉セメント B種またはセメント 系固化材を用いた.高炉セメントは,スラグの潜在水硬 性により長期的な強度増加が期待でき,Cr6+溶出を普通 ポルトランドセメントよりも抑制することが可能である. また,セメント系固化材は,高有機質土に含まれるフミ ン酸やフルボン酸等の有害成分が水和反応を阻害するこ とを抑える効果を有している.Fig. 1および Table 1に底 泥,石膏粉,PS灰と竹パウダーの粒径加積曲線と物理特 性を示す.底泥はw = 179%,Fc = 65%,Ig-loss = 10%と非 常に高含水比かつ高有機質であり,細粒分を多く含む土 質材料である. ため池底泥を用いた堤体補修材料の基礎的研究 佐 藤 研 一 藤 川 拓 朗 田 中 浩 之 横 田 季 彦 Repairing Material for Embankment Using a Bottom Sludge of Age-Old Reservoir
求助全文
通过发布文献求助,成功后即可免费获取论文全文。 去求助
来源期刊
自引率
0.00%
发文量
0
×
引用
GB/T 7714-2015
复制
MLA
复制
APA
复制
导出至
BibTeX EndNote RefMan NoteFirst NoteExpress
×
提示
您的信息不完整,为了账户安全,请先补充。
现在去补充
×
提示
您因"违规操作"
具体请查看互助需知
我知道了
×
提示
确定
请完成安全验证×
copy
已复制链接
快去分享给好友吧!
我知道了
右上角分享
点击右上角分享
0
联系我们:info@booksci.cn Book学术提供免费学术资源搜索服务,方便国内外学者检索中英文文献。致力于提供最便捷和优质的服务体验。 Copyright © 2023 布克学术 All rights reserved.
京ICP备2023020795号-1
ghs 京公网安备 11010802042870号
Book学术文献互助
Book学术文献互助群
群 号:481959085
Book学术官方微信