Mariko Aoyagi, F. Higashino, M. Yasuda, T. Kohgo, H. Sano, M. Shindoh
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Adenovirus E4orf6 Suppresses the Apoptotic Activity by Bcl-2 Family Protein, BNIP 3
E4orf6はアデノウイルスの新しいウイルスがん遺伝子でE4orf6が発現しているがん細胞はヌードマウスに造腫瘍性があるため, E4orf6はがん細胞の悪性化にかかわっていると考えられている. この機構にはがん抑制遺伝子産物p53とその関連タンパクp73にE4orf6が結合し, それらの機能を抑制することが重要であることをわれわれは報告してきた.今回われわれは, アポトーシス関連タンパクに対するE4orf6の影響について検索し, Bcl-2ファミリーのBNIP 3のアポトーシス誘導能をE4orf6が抑制することを見いだした. E4orf6は, N末端側にNuclear ExportSignal (NES) をコードする領域をもっている. E4orf6とBNIP 3を293細胞に遺伝子導入し, レーザー共焦点顕微鏡により観察したところ, E4orf6は細胞質中でBNIP 3のミトコンドリアへの局在を変化させることが認められた. さらに, BNIP 3との結合にはNESを含むがんの悪性化に重要な役割を果たす領域が必要であった. これらの結果は, E4orf6はBNIP 3をターゲットにして細胞中で相互作用し細胞を悪性化することを示唆している.