M. Inoue
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Changes in Reflex Responses of the Masticatory Muscle during Sleep in Freely Behaving Rabbits
顎顔面,四 肢の骨格筋は,覚 醒時に比較 して睡眠時, ことに賦活睡眠(active sleep, AS)時 に強い抑制を受け ることが,こ れまで行われてきた神経生理学的研究によ り明 らかにされて きた1-6)。これらの抑制は,脳 幹内に存 在する睡眠相依存性に活動する抑制性ニューロンによっ て引 き起 こされ た運動 神経 のIPSPに よる ものであ る1,5,7)と 同時 に,舌 下神経等においては縫線核 ニューロ ンの活動低下に伴 う脱促通効果8,9)であり,さ らにAS期 の急速眼球運動(rapid eye movement, REM)時 には, これ ら運動神経の膜電位 はさらに過分極することが報告 されている3,10)。AS時 には運動抑制だけでな く感覚情報 が一次終末においてシナプス前抑制を受けるなど,生 体 の活動性が低下する11-13)にもかかわ らず,REMや 筋の 攣縮,体 動等の相反する現象も存在する。一方,四 肢の 運動神経 において,AS時 に特徴的な自発性活動電位が 存在することがChaseら によって指摘された14)。すなわ ち,AS時 には強い運動抑制が存在するにもかかわらず, それを打ち消して余 りある興奮性の入力が存在するとい うものである。 本研究では,自 由行動下のウサギを用いて,咬 筋およ び顎二腹筋運動神経の興奮性が睡眠時にどのような変調 をみせるかについてを,閉 口反射,開 口反射に着 目して 記録 し,比 較検討を行った。 慢 性 記 録