K. Kuyama, Yasuto Ohta, S. Fifita, Hirotsugu Yamamoto
{"title":"大鼠肺组织龋病与衰老的组织病理学研究","authors":"K. Kuyama, Yasuto Ohta, S. Fifita, Hirotsugu Yamamoto","doi":"10.2330/JORALBIOSCI1965.45.121","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"う蝕および加齢がラット肺組織の病理組織学的変化に及ぼす影響を調べた. 10週間Diet 2000で飼育したラットは, 通常の粉末飼料で飼育した対照ラットに比べて, 著しく臼歯裂溝部にう蝕が認められた. さらに, う蝕に罹患の後, 20カ月間通常の粉末飼料で飼育を続けた高齢う蝕罹患ラットの肺組織を, 病理組織学的に検索を加えた結果, 好中球あるいはリンパ球などによる肺胞内滲出が小葉単位に起こる気管支肺炎の像を呈していた. さらに, 吸引された菌塊, 気道分泌物, 多数の組織球の集簇や異物型巨細胞などが観察された. 一方, 通常の粉末飼料で20カ月10週間飼育された対照ラットの肺組織には, 胸膜および肺胞壁の線維性肥厚や肺気腫などの加齢変化はみられたものの, 炎症像が認められなかった. 本結果から, 本実験モデルは口腔内常在細菌の不顕性誤嚥が肺炎の原因であることを, 改めて実験的に証明したといえる.","PeriodicalId":14631,"journal":{"name":"Japanese Journal of Oral Biology","volume":"152 1","pages":"121-129"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2003-06-20","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"1","resultStr":"{\"title\":\"Histopathological Study of Caries and Aging on the Lung Tissue of Rats\",\"authors\":\"K. Kuyama, Yasuto Ohta, S. Fifita, Hirotsugu Yamamoto\",\"doi\":\"10.2330/JORALBIOSCI1965.45.121\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"う蝕および加齢がラット肺組織の病理組織学的変化に及ぼす影響を調べた. 10週間Diet 2000で飼育したラットは, 通常の粉末飼料で飼育した対照ラットに比べて, 著しく臼歯裂溝部にう蝕が認められた. さらに, う蝕に罹患の後, 20カ月間通常の粉末飼料で飼育を続けた高齢う蝕罹患ラットの肺組織を, 病理組織学的に検索を加えた結果, 好中球あるいはリンパ球などによる肺胞内滲出が小葉単位に起こる気管支肺炎の像を呈していた. さらに, 吸引された菌塊, 気道分泌物, 多数の組織球の集簇や異物型巨細胞などが観察された. 一方, 通常の粉末飼料で20カ月10週間飼育された対照ラットの肺組織には, 胸膜および肺胞壁の線維性肥厚や肺気腫などの加齢変化はみられたものの, 炎症像が認められなかった. 本結果から, 本実験モデルは口腔内常在細菌の不顕性誤嚥が肺炎の原因であることを, 改めて実験的に証明したといえる.\",\"PeriodicalId\":14631,\"journal\":{\"name\":\"Japanese Journal of Oral Biology\",\"volume\":\"152 1\",\"pages\":\"121-129\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2003-06-20\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"1\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Japanese Journal of Oral Biology\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.2330/JORALBIOSCI1965.45.121\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Japanese Journal of Oral Biology","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2330/JORALBIOSCI1965.45.121","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
引用次数: 1
Histopathological Study of Caries and Aging on the Lung Tissue of Rats
う蝕および加齢がラット肺組織の病理組織学的変化に及ぼす影響を調べた. 10週間Diet 2000で飼育したラットは, 通常の粉末飼料で飼育した対照ラットに比べて, 著しく臼歯裂溝部にう蝕が認められた. さらに, う蝕に罹患の後, 20カ月間通常の粉末飼料で飼育を続けた高齢う蝕罹患ラットの肺組織を, 病理組織学的に検索を加えた結果, 好中球あるいはリンパ球などによる肺胞内滲出が小葉単位に起こる気管支肺炎の像を呈していた. さらに, 吸引された菌塊, 気道分泌物, 多数の組織球の集簇や異物型巨細胞などが観察された. 一方, 通常の粉末飼料で20カ月10週間飼育された対照ラットの肺組織には, 胸膜および肺胞壁の線維性肥厚や肺気腫などの加齢変化はみられたものの, 炎症像が認められなかった. 本結果から, 本実験モデルは口腔内常在細菌の不顕性誤嚥が肺炎の原因であることを, 改めて実験的に証明したといえる.