K. Hiraba, Yoshinori Desaki, Nobuhiro Hasegawa, Norie Nozaki, T. Ishida, Yoshinobu Tanaka
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Effects of the Posterior Margin of the Denture on the Functional Properties of Swallowing
床義歯の後縁の位置が嚥下機能に及ぼす影響を検討するための基礎的所見を得ることを目的として, 2つの異なる状況下での嚥下 (口腔含水嚥下と連続的繰り返し嚥下) における基本的機能特性を, 最大嚥下量, 1回嚥下量, 嚥下間隔の観点から6名の正常被験者で解析した。その結果, 1回嚥下量は含水嚥下で38.8mlであるのに対し, 連続嚥下では17.6mlと有意に減少した。また, 嚥下間隔も含水嚥下で1, 041msであるのに対し, 連続嚥下では928msと減少傾向を示した。以上のことから2つの嚥下運動は機能的側面からみて異なる嚥下運動であることが強く示唆された。また, 連続嚥下における1回嚥下量と嚥下間隔の間には, 密接な依存関係が存在し, これらの嚥下機能はその調節の主体をなす舌運動に強く関連していることが明らかとなった。