Hirokuni Higashi, Jun Sasaki, Shota Koga, Yumi Hanyuda
{"title":"高亮度对体育场馆球消失的影响","authors":"Hirokuni Higashi, Jun Sasaki, Shota Koga, Yumi Hanyuda","doi":"10.2150/JIEIJ.100.234","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される2020 年が近づくにつれ,年々スポーツ競技に対する関心が高まってい るが,競技が行われる施設では,省エネルギーへの取り組みとし て,既存の照明器具から LED 照明器具に置き換わりつつある. しかしその一方,小さい発光面積から光が照射される白色 LED を光源とした LED 照明器具は,輝度が高いという特徴を持つた め,既存の照明器具からの単純な置き換えには注意が必要との声 もある. 高い輝度はグレアを生じやすくするため,近年,グレアを評価 する指標の研究が盛んに行われているが,オフィス,街路,道路, 自動車のヘッドライトを対象にしている研究が多く,スポー ツ施設における研究はあまり行われていない.上述したようにス ポーツ施設にも LED 照明器具が導入され始めており,スポーツ 競技でのグレア対策は必須である.そのため,スポーツ施設向け のグレア評価指標の開発は重要な研究課題といえる. 現在,スポーツ施設におけるグレアは GR(Glare Rating)を指 標にして評価される.しかし GR は競技者の視線方向が俯角 2°のときの不快グレアの指標であるため,様々な方向に視線を 向けるスポーツ競技においては十分な評価指標とはいえない.特 に視線方向を頻繁に変える球技においては,視界に照明器具の発 光面が入ると,ボールの見え方を妨げられてしまうことがあるが, この現象は GR では評価できない.このような背景から筆者らは, 球技を行うスポーツ施設における照明器具の発光面に視線を向け たときのグレア評価指標のあり方について着目した. 球技において重要なことはボールの見え方である.そこで, “照 明にボールが重なると消えて見えなくなる”という実際の球場で 起こる現象に着目してグレア評価指標の研究を進めることにし た.この現象は輝度が高い照明器具を新設したことにより生じた 可能性が高い.そこで本稿は,研究の第一段階として,照明器具 の発光面にボールが重なると消えて見えなくなる現象(以下,ボー ル消失現象)を引き起こす輝度の閾値(以下,輝度閾値)を明ら かにするため,野球経験者を被験者として球場で行ったボールの 見え方に関する実験について報告する.","PeriodicalId":35437,"journal":{"name":"Journal of the Illuminating Engineering Institute of Japan (Shomei Gakkai Shi)","volume":null,"pages":null},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2016-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"https://sci-hub-pdf.com/10.2150/JIEIJ.100.234","citationCount":"1","resultStr":"{\"title\":\"The Effect of High Luminance on Disappearance of Balls in Stadiums\",\"authors\":\"Hirokuni Higashi, Jun Sasaki, Shota Koga, Yumi Hanyuda\",\"doi\":\"10.2150/JIEIJ.100.234\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される2020 年が近づくにつれ,年々スポーツ競技に対する関心が高まってい るが,競技が行われる施設では,省エネルギーへの取り組みとし て,既存の照明器具から LED 照明器具に置き換わりつつある. しかしその一方,小さい発光面積から光が照射される白色 LED を光源とした LED 照明器具は,輝度が高いという特徴を持つた め,既存の照明器具からの単純な置き換えには注意が必要との声 もある. 高い輝度はグレアを生じやすくするため,近年,グレアを評価 する指標の研究が盛んに行われているが,オフィス,街路,道路, 自動車のヘッドライトを対象にしている研究が多く,スポー ツ施設における研究はあまり行われていない.上述したようにス ポーツ施設にも LED 照明器具が導入され始めており,スポーツ 競技でのグレア対策は必須である.そのため,スポーツ施設向け のグレア評価指標の開発は重要な研究課題といえる. 現在,スポーツ施設におけるグレアは GR(Glare Rating)を指 標にして評価される.しかし GR は競技者の視線方向が俯角 2°のときの不快グレアの指標であるため,様々な方向に視線を 向けるスポーツ競技においては十分な評価指標とはいえない.特 に視線方向を頻繁に変える球技においては,視界に照明器具の発 光面が入ると,ボールの見え方を妨げられてしまうことがあるが, この現象は GR では評価できない.このような背景から筆者らは, 球技を行うスポーツ施設における照明器具の発光面に視線を向け たときのグレア評価指標のあり方について着目した. 球技において重要なことはボールの見え方である.そこで, “照 明にボールが重なると消えて見えなくなる”という実際の球場で 起こる現象に着目してグレア評価指標の研究を進めることにし た.この現象は輝度が高い照明器具を新設したことにより生じた 可能性が高い.そこで本稿は,研究の第一段階として,照明器具 の発光面にボールが重なると消えて見えなくなる現象(以下,ボー ル消失現象)を引き起こす輝度の閾値(以下,輝度閾値)を明ら かにするため,野球経験者を被験者として球場で行ったボールの 見え方に関する実験について報告する.\",\"PeriodicalId\":35437,\"journal\":{\"name\":\"Journal of the Illuminating Engineering Institute of Japan (Shomei Gakkai Shi)\",\"volume\":null,\"pages\":null},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2016-01-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"https://sci-hub-pdf.com/10.2150/JIEIJ.100.234\",\"citationCount\":\"1\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Journal of the Illuminating Engineering Institute of Japan (Shomei Gakkai Shi)\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.2150/JIEIJ.100.234\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"Q4\",\"JCRName\":\"Engineering\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Journal of the Illuminating Engineering Institute of Japan (Shomei Gakkai Shi)","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2150/JIEIJ.100.234","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"Q4","JCRName":"Engineering","Score":null,"Total":0}