{"title":"通过“cure side”和“reallizer”提高抄纸机的操作性能和纸张质量","authors":"Saori Takesue, Koichi Tadaki","doi":"10.2524/jtappij.77.917","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"弊社では,複合的な要因からなる抄き込み欠陥の対策や紙品質向上のため,酸化型スライムコントロール剤「キュアサイドシリーズ」と多機能凝結剤「リアライザーAシリーズ」を多方面に展開している。近年,抄紙マシンでの抄き込み欠陥や断紙トラブルが増加する傾向が見られる。これらは,古紙原料の品質悪化,抄紙系内のクローズド化や各種内添薬剤の使用量増による汚れ物質の蓄積等が原因と考えられ,特に微生物由来のスライム,古紙原料由来の粘着性ピッチやアニオントラッシュ等が複合的な異物を形成するケースが多い。抄き込み欠陥や断紙を低減し,抄紙マシンの操業性を向上するためには,紙品質を維持しつつ各種内添薬剤の添加量を最適化して行くことが重要である。キュアサイドシリーズは,真菌類に強い有機殺菌成分も生成できる酸化型スライムコントロール剤で,殺菌力向上とスライム発生予防に貢献できる薬剤である。ORP(酸化還元電位)による自動制御等の添加技術も導入しており,系内環境の変動が大きい場合でも安定した殺菌力を発揮できる。弊社の新技術「リアクティブポリマー」を導入した「リアライザーAシリーズ」は,系内のアニオントラッシュ低減や粘着性ピッチ対策に有効な多機能凝結剤である。両薬剤とも抄き込み欠陥やマシン汚れ,断紙の低減対策として有効だが,併用することで複合要因によるトラブルにも対応できる。板紙マシンにて両薬剤を併用した事例では,抄き込み欠陥や汚れの低減だけでなく,内添薬剤の定着性が向上したことによる紙力剤の使用量削減にも繋がった。本報では,両薬剤を各種抄紙マシンに適用し,操業性や紙品質向上を目指しテストを実施した結果について報告する。","PeriodicalId":14796,"journal":{"name":"Japan Tappi Journal","volume":"2015 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2023-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"「キュアサイド」と「リアライザー」による抄紙マシンの操業性と紙品質の向上\",\"authors\":\"Saori Takesue, Koichi Tadaki\",\"doi\":\"10.2524/jtappij.77.917\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"弊社では,複合的な要因からなる抄き込み欠陥の対策や紙品質向上のため,酸化型スライムコントロール剤「キュアサイドシリーズ」と多機能凝結剤「リアライザーAシリーズ」を多方面に展開している。近年,抄紙マシンでの抄き込み欠陥や断紙トラブルが増加する傾向が見られる。これらは,古紙原料の品質悪化,抄紙系内のクローズド化や各種内添薬剤の使用量増による汚れ物質の蓄積等が原因と考えられ,特に微生物由来のスライム,古紙原料由来の粘着性ピッチやアニオントラッシュ等が複合的な異物を形成するケースが多い。抄き込み欠陥や断紙を低減し,抄紙マシンの操業性を向上するためには,紙品質を維持しつつ各種内添薬剤の添加量を最適化して行くことが重要である。キュアサイドシリーズは,真菌類に強い有機殺菌成分も生成できる酸化型スライムコントロール剤で,殺菌力向上とスライム発生予防に貢献できる薬剤である。ORP(酸化還元電位)による自動制御等の添加技術も導入しており,系内環境の変動が大きい場合でも安定した殺菌力を発揮できる。弊社の新技術「リアクティブポリマー」を導入した「リアライザーAシリーズ」は,系内のアニオントラッシュ低減や粘着性ピッチ対策に有効な多機能凝結剤である。両薬剤とも抄き込み欠陥やマシン汚れ,断紙の低減対策として有効だが,併用することで複合要因によるトラブルにも対応できる。板紙マシンにて両薬剤を併用した事例では,抄き込み欠陥や汚れの低減だけでなく,内添薬剤の定着性が向上したことによる紙力剤の使用量削減にも繋がった。本報では,両薬剤を各種抄紙マシンに適用し,操業性や紙品質向上を目指しテストを実施した結果について報告する。\",\"PeriodicalId\":14796,\"journal\":{\"name\":\"Japan Tappi Journal\",\"volume\":\"2015 1\",\"pages\":\"0\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2023-01-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Japan Tappi Journal\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.2524/jtappij.77.917\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Japan Tappi Journal","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2524/jtappij.77.917","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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