Development of Automatic Verification for GUI System using Image Feature

組込みシステムの設計現場では UMLや Simulinkを 用いるモデルベース設計が導入されている [1–3].モデル ベース設計の利点は,設計仕様のモデル化とシミュレー ションをPC上で行うことにより,モデルが設計仕様を 満たしているか容易に検証できることが挙げられる.検 証済みモデルは実機用プログラムコードに自動変換して 実装するが,PCと実機はハードウェア構成が異なり,計 算形式の違い(浮動小数点と固定小数点の違いなど)に よる計算誤差が発生する可能性がある.PCにおける計 算結果(仕様)と実機における計算結果との誤差が公差 内(許容範囲内)か否かを検査し,正しく実装できたこ とを検証する実装検証が必要となる. GUIを使った車載メータは運転者の視認性に基づき表 示の位置や大きさの設計仕様が決められている.PCと 実機のハードウェア構成の違いにより,画面表示位置等 のデータが公差内であってもメータ実機上の表示に公差 を超える差異が発生する可能性がある.そのため画面表 示の実装検証が必要であるが,PC画像(仕様)と実機 画像の単純な比較では公差を認める検証ができず,目視 による検証を行っている.GUIを伴う組込みシステムの 実証検証の効率向上が求められている. 本研究では,PCと実機の画面表示から抽出した特徴 点のマッチングにより表示の位置や大きさのずれを求 めることでGUIシステムを実装検証する手法を提案す る.提案手法が車載メータの実装検証に利用可能であり, GUIシステムの自動実装検証に有効であることを示す.