Zong-jian Wang, N. Tatta, Hirotaka Hattori, S. Tsuji, H. Ohta
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DEFORMATION OF A REINFORCED EARTH DOUBLE STRUCTURE WALL DUE TO AN EARTHQUAKE AND ITS REPAIRWORKS
平成 20 年 6 月 14 日に発生した岩手・宮城内陸地震 (マグニチュード 7.2)で,図-1に示す防災科学研究 所の強震観測網(Kik-net)の一関西 IWTH25 観測点で, 南北動1143gal,東西動1433gal,観測史上最大の上下動 3866gal,合成で 4.0G を超える最大加速度の強震記録が 得られた 。今回の地震により,補強土壁の変状が多 く確認されている 。本報告における補強土壁は図-1 の想定された断層面上に構築され,本震の震央から北西 約 4.5km の地点に位置する。当該箇所における補強土壁 の耐震設計は,中規模地震動を対象としていた。今回の 大地震は設計時の想定を大きく上回る地震動が,当補強 土壁に作用したものと推定される。地震時に補強土壁の 壁面が 170mm 程度前方へ変位し,一部の壁面材でひび割 れや角欠けが発生した。補強土壁と橋台のすり付け部に 隙間が生じて,変形吸収層の単粒度砕石が流出した。 地震後に実施した壁面変位の観測と2次元表面波探査 の結果から,ジオグリットにより補強された盛土体を含 めて,補強土壁は安定した状態であると判断された。し たがって,ジオグリットにより補強された盛土体はその ままで,損傷を受けた壁面材のみを取替えることで,補 修・復旧工事を行った。著しく変状した一般の補強土壁 を補修・復旧工事する場合は,壁面材を含めて,補強土 を全て撤去しなければいけないので,多額の工事費と工 期を必要とする。今回の補強土壁の補修・復旧工事は, 二重構造の特長を生かして,安全・経済的且つ短工期の 補修・復旧工事ができた。ここで、その補強土壁の変状 の状況と,補修・復旧工事の状況の報告を行う。