{"title":"子宫镜下子宫肌瘤切除术中发生子宫穿孔2例","authors":"潤子 亀井, 保良 林, 貴子 横田, 佳子 吉野, 中田 さくら, 英一 大江, 貢慈 木挽, 尚彦 宮本, 賢一 関","doi":"10.5180/JSGOE.22.185","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"子宮穿孔は子宮鏡 下手術 に伴 う合併症の一つで ある1)。 当科 で は1985年 か ら2005年10月 まで に、 2952件 の子宮鏡下手術 を施行 した。 この中で粘膜 下筋腫の手術 を施行 した2270件 において子宮 穿孔 を起 こ した症例 は5例 あるが、腹腔鏡下手術 で修 復 した2例 について、その発生部位 ならびに術前 処置 において共通する要 因の検討 を含めて報告す る。 症例141歳 既往歴、家族歴:特 記すべ きことな し。 分娩歴:0経 妊、0経 産。 現病歴:過 多 月経、 貧血 を認め、他院でGnRHア ゴニス トを約半年 間使用 したが症状が改善 しない ため当院 を受診 した。漿膜 に近い子宮底部に、子 宮内 に40%突 出 した大 きな無茎性粘膜下筋腫 を認 め たため手術 目的で入 院 となった。 手術経過:手 術 の前 日、就寝前 に頚管内 にラ ミナ リア桿1本 を挿入 し、頚管 の軟化 と拡張 をはかっ た。 全身麻酔下で経腹超音波監視の下、子宮鏡 下手 術 を施行 した。 まず レゼク トスコー プで筋腫 の頚 部 を細 くする ように全周性 に切除 した。次に筋腫 鉗子で筋腫 をは さんで鈍 的に捻除 し完全 に摘 出 し たところ、子宮 の収縮 によ り一部の漿膜 と筋 層が 子宮腔内に内反 し、それが超音波上、残留筋腫様 に見 えた。 これを筋腫鉗子 を用 いて除去 した とこ ろ子宮筋層が裂けて裂傷性子宮穿孔 を引 き起 こし た。直 ちに腹腔鏡 下手術 に切 り替 え穿孔部位 を縫 合修復 した。摘 出 した筋腫 は50グ ラムであ った。 術後の経過は良好 で4日 目に退 院となった。 症例240歳 既往歴、家族歴:特 記すべ きことな し。 分娩歴:4経 妊、2経 産。 現病歴:過 多月経 を主訴に当院を受診 した。子宮 鏡検査 を施行 した ところ、子宮底部 か ら発生す る 約4セ ンチの無茎性 粘膜下筋腫 を認 めた。 この症 例 の漿膜 と筋腫核 との間の距離(漿 膜筋腫 間距離、 以後SMDと 略す)は3.8ミ リと非常 に菲 薄化 して いた(図1)。 術 前処置 としてGnRHア ゴニス ト を2回 投与後子宮鏡下手術 を施行 した。 手術経過:症 例1と 同様に手術 の前 日、就寝前 に 頚管 内にラ ミナ リア桿1本 を挿入 し、頚管の軟化 と拡張 をはか った。 図1SMD漿 膜筋腫間距離","PeriodicalId":325241,"journal":{"name":"Japanese Journal of Gynecologic and Obstetric Endoscopy","volume":"55 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2006-07-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"Uterine Perforation Occurred During Hysteroscopic Myomectomy in Two Cases of Big Submucosal Myomas with Broad Base from Fundal Area\",\"authors\":\"潤子 亀井, 保良 林, 貴子 横田, 佳子 吉野, 中田 さくら, 英一 大江, 貢慈 木挽, 尚彦 宮本, 賢一 関\",\"doi\":\"10.5180/JSGOE.22.185\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"子宮穿孔は子宮鏡 下手術 に伴 う合併症の一つで ある1)。 当科 で は1985年 か ら2005年10月 まで に、 2952件 の子宮鏡下手術 を施行 した。 この中で粘膜 下筋腫の手術 を施行 した2270件 において子宮 穿孔 を起 こ した症例 は5例 あるが、腹腔鏡下手術 で修 復 した2例 について、その発生部位 ならびに術前 処置 において共通する要 因の検討 を含めて報告す る。 症例141歳 既往歴、家族歴:特 記すべ きことな し。 分娩歴:0経 妊、0経 産。 現病歴:過 多 月経、 貧血 を認め、他院でGnRHア ゴニス トを約半年 間使用 したが症状が改善 しない ため当院 を受診 した。漿膜 に近い子宮底部に、子 宮内 に40%突 出 した大 きな無茎性粘膜下筋腫 を認 め たため手術 目的で入 院 となった。 手術経過:手 術 の前 日、就寝前 に頚管内 にラ ミナ リア桿1本 を挿入 し、頚管 の軟化 と拡張 をはかっ た。 全身麻酔下で経腹超音波監視の下、子宮鏡 下手 術 を施行 した。 まず レゼク トスコー プで筋腫 の頚 部 を細 くする ように全周性 に切除 した。次に筋腫 鉗子で筋腫 をは さんで鈍 的に捻除 し完全 に摘 出 し たところ、子宮 の収縮 によ り一部の漿膜 と筋 層が 子宮腔内に内反 し、それが超音波上、残留筋腫様 に見 えた。 これを筋腫鉗子 を用 いて除去 した とこ ろ子宮筋層が裂けて裂傷性子宮穿孔 を引 き起 こし た。直 ちに腹腔鏡 下手術 に切 り替 え穿孔部位 を縫 合修復 した。摘 出 した筋腫 は50グ ラムであ った。 術後の経過は良好 で4日 目に退 院となった。 症例240歳 既往歴、家族歴:特 記すべ きことな し。 分娩歴:4経 妊、2経 産。 現病歴:過 多月経 を主訴に当院を受診 した。子宮 鏡検査 を施行 した ところ、子宮底部 か ら発生す る 約4セ ンチの無茎性 粘膜下筋腫 を認 めた。 この症 例 の漿膜 と筋腫核 との間の距離(漿 膜筋腫 間距離、 以後SMDと 略す)は3.8ミ リと非常 に菲 薄化 して いた(図1)。 術 前処置 としてGnRHア ゴニス ト を2回 投与後子宮鏡下手術 を施行 した。 手術経過:症 例1と 同様に手術 の前 日、就寝前 に 頚管 内にラ ミナ リア桿1本 を挿入 し、頚管の軟化 と拡張 をはか った。 図1SMD漿 膜筋腫間距離\",\"PeriodicalId\":325241,\"journal\":{\"name\":\"Japanese Journal of Gynecologic and Obstetric Endoscopy\",\"volume\":\"55 1\",\"pages\":\"0\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2006-07-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Japanese Journal of Gynecologic and Obstetric Endoscopy\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.5180/JSGOE.22.185\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Japanese Journal of Gynecologic and Obstetric Endoscopy","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.5180/JSGOE.22.185","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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