Yasushi Ishiguro, Yuji Sawagashira, Ryosuke Kitamura, N. Nishimura, Hirokazu Fukui
{"title":"小松菜(Brassica rapa L. Perviridis)栽培中连用腐熟度不同的伯克堆肥对土壤理化的影响","authors":"Yasushi Ishiguro, Yuji Sawagashira, Ryosuke Kitamura, N. Nishimura, Hirokazu Fukui","doi":"10.2503/HRJ.10.341","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"本研究では,腐熟度を判定した一次発酵終期の完熟前バーク堆肥と二次発酵期の完熟バーク堆肥を1作あたり2,4および8 t・10 a−1連用してコマツナを9連作し,土壌孔隙率,飽和透水係数,全炭素量,CECなどの土壌理化学性に及ぼす影響について検討した.コマツナの生育は,完熟前バーク堆肥あるいは完熟バーク堆肥,およびそれらの施与量の影響を受けなかった.土壌孔隙率(気相率 + 液相率)は,バーク堆肥施与量が増加するに従って上昇した.飽和透水係数はバーク堆肥施与量に伴って増加し,飽和透水係数と土壌孔隙率との間に有意な相関が認められた.土壌中の全炭素量は,バーク堆肥施与量の増加に伴って高くなり,連作を重ねるに従って全炭素量の増加は大きくなった.全炭素量は,土壌孔隙率との間に有意に高い相関が認められ,飽和透水係数との間およびCECとの間にも有意な相関がみられた.バーク堆肥の連用によって全炭素量が増加し,土壌孔隙率や飽和透水係数,CECなどの理化学性が向上したことから,全炭素量は理化学性向上の指標となると考えられた.本研究において,腐熟度による土壌改良効果の差異がみられなかったのは,用いたバーク堆肥が一次発酵終期の完熟前バーク堆肥と二次発酵段階の完熟バーク堆肥であったためと考えられた.","PeriodicalId":114914,"journal":{"name":"Horticultural Research (japan)","volume":"10 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2011-07-15","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"1","resultStr":"{\"title\":\"コマツナ(Brassica rapa L. Perviridis)栽培における腐熟度の異なるバーク堆肥の連用が土壌の理化学性に及ぼす影響\",\"authors\":\"Yasushi Ishiguro, Yuji Sawagashira, Ryosuke Kitamura, N. Nishimura, Hirokazu Fukui\",\"doi\":\"10.2503/HRJ.10.341\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"本研究では,腐熟度を判定した一次発酵終期の完熟前バーク堆肥と二次発酵期の完熟バーク堆肥を1作あたり2,4および8 t・10 a−1連用してコマツナを9連作し,土壌孔隙率,飽和透水係数,全炭素量,CECなどの土壌理化学性に及ぼす影響について検討した.コマツナの生育は,完熟前バーク堆肥あるいは完熟バーク堆肥,およびそれらの施与量の影響を受けなかった.土壌孔隙率(気相率 + 液相率)は,バーク堆肥施与量が増加するに従って上昇した.飽和透水係数はバーク堆肥施与量に伴って増加し,飽和透水係数と土壌孔隙率との間に有意な相関が認められた.土壌中の全炭素量は,バーク堆肥施与量の増加に伴って高くなり,連作を重ねるに従って全炭素量の増加は大きくなった.全炭素量は,土壌孔隙率との間に有意に高い相関が認められ,飽和透水係数との間およびCECとの間にも有意な相関がみられた.バーク堆肥の連用によって全炭素量が増加し,土壌孔隙率や飽和透水係数,CECなどの理化学性が向上したことから,全炭素量は理化学性向上の指標となると考えられた.本研究において,腐熟度による土壌改良効果の差異がみられなかったのは,用いたバーク堆肥が一次発酵終期の完熟前バーク堆肥と二次発酵段階の完熟バーク堆肥であったためと考えられた.\",\"PeriodicalId\":114914,\"journal\":{\"name\":\"Horticultural Research (japan)\",\"volume\":\"10 1\",\"pages\":\"0\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2011-07-15\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"1\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Horticultural Research (japan)\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.2503/HRJ.10.341\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Horticultural Research (japan)","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2503/HRJ.10.341","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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