K. Shinkawa, T. Ishizuka
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Developmental Trend of Flame Retardant for Elastomer in Europe Effect of Diethyl Phosphate for TPEE
昨今,環境への意識の高まりから,「軽量化」をキーワー ドに自動車等の輸送機を中心に,金属を樹脂で代替する ケースが増えている.また,樹脂は一般的に絶縁性が高い 素材であり,絶縁性要求がある電気・電子材料分野におい ても使用が拡大している.一方で,金属と異なり樹脂材料 は燃焼するため,難燃剤の配合や形状設計といった適切な 対処を行うことで,火災事故のリスク低減が求められてい る.上記の流れを受け,樹脂の難燃性に関する規制は,欧 米と日本を中心に,多くの産業分野で施行されている.そ れによると,難燃規格は,電気・電子,車両(自動車,鉄 道車両),船舶,航空機用,建築用材料,家具調度品など広 範囲にわたる.これらの難燃規格のうち,難燃材料の開発 に多大な影響を与えたのが電気・電子分野の規制であるア メリカのUL規格であることは,衆目の一致するところで ある.実際,UL(Underwriters Laboratories Inc.)は数々 の規格を設定し電気製品による火災事故の発生低下に貢献 している. 加えて,最近では材料の燃焼性能だけではなく,燃焼時 の安全性に関しても厳密に規格化する動きが出ている.欧 州の鉄道車両用部材に関して制定されているEN 45545-2 という規格では,樹脂そのものの難燃性能に加えて,燃焼 時に発生する煙濃度や煙の毒性といった,火災発生時の安 全性に関しても考慮した項目が規格として定められてい る.また,欧州の建築資材におけるCPR法(Construction Products Regulation)においても,燃焼時の発煙性や発煙 性に関する規定が2017年7月より加えられている.また, 具体的な法規制化には至っていないものの,ヨーロッパを